瀬戸デジタルタワー

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瀬戸デジタルタワー(せとデジタルタワー)とは、愛知県瀬戸市幡中町にある地上デジタルテレビ放送用の集約電波塔である。

概要[編集]

NHK名古屋放送局CBCテレビ東海テレビ放送名古屋テレビ放送中京テレビ放送テレビ愛知が親局を置いている。

関西は生駒山テレビ・FM送信所の改修、関東も東京スカイツリーの完成まで東京タワーの改修でデジタル放送用の親局としたが、中京圏の場合名古屋テレビ塔はUHF帯域の送信を行わずかつ強度的に適さず、アナログ放送でUHF電波を送信していた昭和区東山タワーはスペース不足と老朽化で新規のアンテナ及び送信機の設置が難しく、別の送信場所を建設せねばならなくなった。
そこで愛知・岐阜の県境にある三国山へ送信所を設置し、デジタル放送の名古屋親局とする計画を立案。実際に実験用送信所も建設されたがテレビ愛知のスピルオーバーが広くなりすぎたため[注 1]、瀬戸市に新たに送信所を建設する事となった。

送信チャンネル[編集]

リモコン
キーID
局名 コールサイン 物理
チャンネル
空中線電力 ERP 偏波面
1 東海テレビ JOFX-DTV 21 3kW 34kW 水平
2 NHK
Eテレ名古屋
JOCB-DTV 13 33kW
3 NHK
総合名古屋
JOCK-DTV 20
4 中京テレビ JOCH-DTV 19 34kW
5 CBCテレビ JOGX-DTV 18
6 名古屋テレビ JOLX-DTV 22
10 テレビ愛知 JOCI-DTV 23 1kW 5.1kW

その他[編集]

  • アナログ放送では親局を直接受信できていたのに、デジタル放送では受信できなくなった場所が愛知県の知多半島南部や西三河南部を中心に発生し、それに対応するべく小規模な中継局が追加整備され、知多半島南部では伊勢湾対岸の伊勢中継局で中京広域局を受信することで解決している。
  • 親局の送信地点がVHF・UHF共にアナログ放送から東寄りに変更された関係上、中継局の中には伝送経路が大きく変わった場所がある。その一例がNHK設楽中継局で、アナログ放送時代は中継局地点で名古屋テレビ塔からの放送波を受信していたが、デジタル化に際しては瀬戸デジタルタワーの電波を送信点で直接受信できず、南回りで豊橋中継局の放送波を田口地区に新設した設楽田口固定局で受信し、中継局まで伝送している。
  • 他方、デシタル親局が東方に移ったことで豊田市中心部や春日井市にあったアナログ中継局の多くがデシタルに継承されず廃局となった。

タワー周辺[編集]

  • デジタルリサーチパーク
  • 瀬戸市役所幡山支所

アクセス[編集]

鉄道
バス

関連項目[編集]

[編集]

  1. 関西では生駒山の中腹に府県域局の奈良テレビ放送テレビ大阪の親局送信所を設けることでスピルオーバー抑止をしたが三国山では実施できなかった模様。