JR姫新線
西日本旅客鉄道 K 姫新線 | |
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基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 兵庫県、岡山県 |
種類 | 普通鉄道(在来線・地方交通線) |
起点 | 姫路駅 |
終点 | 新見駅 |
駅数 | 36駅 |
電報略号 | キシセ[1] |
路線記号 | K |
開業 | 1923年8月21日 |
全通 | 1936年4月8日 |
所有者 | 西日本旅客鉄道 |
運営者 | 西日本旅客鉄道 |
車両基地 | 網干総合車両所余部派出所、岡山気動車区津山派出 |
使用車両 | 使用車両の節を参照 |
路線諸元 | |
路線距離 | 158.1 km |
軌間 | 1,067 mm(狭軌) |
線路数 | 全線単線 |
電化方式 | 全線非電化 |
閉塞方式 | 自動閉塞式(特殊)、 特殊自動閉塞式(電子符号照査式) |
保安装置 | ATS-SW |
最高速度 | 100 km/h |
姫新線(きしんせん)は、兵庫県姫路市の姫路駅から津山駅を経て、岡山県新見市の新見駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線(地方交通線)である。
概要[編集]
「陰陽連絡路線#姫新線・因美線ルート」も参照
中国地方を東西に貫く路線の一つ。現在はローカル輸送を担い、列車系統も佐用、津山で分断されている。
上月 - 姫路間は、県と沿線市町の負担により、高速化事業が行われた。そのため、利用客の減少をかなり抑えられている。
かつては津山・鳥取 - 姫路・大阪の国鉄最短ルートとして急行「みまさか」など全線通しの列車や急行「みささ」などの陰陽連絡列車、津山 - 広島間の急行「やまのゆ」も運行していたが、現在、大阪との輸送は中国ハイウェイバスや阪急バス主導の高速バス、陰陽連絡路線としての機能は智頭急行智頭線に取って代わられている。
運行形態[編集]
基本的に姫路〜播磨新宮・上月、佐用〜津山、津山〜新見で運行系統が分れており姫路〜播磨新宮間では概ね1時間に1本、佐用〜津山間では2・3時間に1本、津山〜新見間で概ね1〜4時間に1本の運行である。
また姫路〜・播磨高岡・本竜野間で概ね毎時1本、播磨新宮〜上月感で概ね2〜3時間に1本ほど区間列車がある他、津山〜中国勝山間の区間列車も多数設定されている。
朝夕に一部駅を通過する快速が運転されており津山〜中国勝山間で古見・美作追分・院庄の3駅を通過する快速が1往復、上月〜津山間で楢原・美作土居・西勝間田・美作大崎の4駅を通過する快速が1.5往復[2]運転されている。また後述する臨時列車の快速ハレのモリが2024年の9月28日から同年11月24日まで運転されている。
快速ハレのモリ[編集]
森の芸術祭晴れの国・岡山開催により姫新線の津山〜新見間で増発が必要になったため1往復設定されることとなった。
使用車両は営業運転発となるDEC700形が使用され初日の9月28日には大量の撮り鉄と乗り鉄であふれかえることとなった。途中停車駅は中国勝山のみで一部駅で運転停車があるため2時間ほどをかけて走行する。
時刻は下りの新見行きが津山を8時28分に出て終点の新見駅には10時36分に着き、上りの津山行きが新見を15時48分に出て終点の津山駅には17時36分に着くダイヤとなっている。追加料金は不要で土日祝日のみの運転である。
車内は沿線の観光情報が記載されているポスターなどが貼り付けられている他、車内放送はこのためだけに作った多分音声合成で作られたであろう放送になっている。
駅一覧[編集]
- 停車駅
- 普通 … すべての旅客駅に停車
- 快速 … ●印の駅は停車、|印の駅は通過
- 佐用駅 - 津山駅間、津山駅 - 中国勝山駅間、中国勝山駅 - 新見駅間の快速はそれぞれ別列車であり、快速運転区間外では普通(各駅停車)として運転される。
- 線路(全線単線) … ◇・∨:列車交換可能、|:列車交換不可
駅名 | 駅間 営業キロ |
累計 営業キロ |
快速 | 接続路線 | 線路 | 所在地 | ||
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姫路駅 | - | 0.0 | 西日本旅客鉄道: 山陽新幹線・A 山陽本線(JR神戸線・相生方面)・A 赤穂線[* 1]・J 播但線 山陽電気鉄道:本線 …山陽姫路駅 |
∨ | 兵庫県 | 姫路市 | ||
播磨高岡駅 | 3.8 | 3.8 | ◇ | |||||
余部駅 | 2.3 | 6.1 | ◇ | |||||
余部信号場 | - | 7.7 | | | |||||
太市駅 | 3.8 | 9.9 | ◇ | |||||
本竜野駅 | 5.0 | 14.9 | ◇ | たつの市 | ||||
東觜崎駅 | 2.9 | 17.8 | ◇ | |||||
播磨新宮駅 | 4.3 | 22.1 | ◇ | |||||
千本駅 | 5.5 | 27.6 | | | |||||
西栗栖駅 | 3.6 | 31.2 | ◇ | |||||
三日月駅 | 5.4 | 36.6 | ◇ | 佐用郡 佐用町 | ||||
播磨徳久駅 | 5.9 | 42.5 | | | |||||
佐用駅 | 3.4 | 45.9 | ● | 智頭急行:智頭線 | ◇ | |||
上月駅 | 5.0 | 50.9 | ● | ◇ | ||||
美作土居駅 | 6.7 | 57.6 | | | | | 岡山県 | 美作市 | ||
美作江見駅 | 5.4 | 63.0 | ● | ◇ | ||||
楢原駅 | 3.4 | 66.4 | | | | | ||||
林野駅 | 4.0 | 70.4 | ● | | | ||||
勝間田駅 | 3.9 | 74.3 | ● | ◇ | 勝田郡 勝央町 | |||
西勝間田駅 | 3.0 | 77.3 | | | | | ||||
美作大崎駅 | 2.0 | 79.3 | | | | | 津山市 | |||
東津山駅 | 4.4 | 83.7 | ● | 西日本旅客鉄道:B 因美線[* 2] | ◇ | |||
津山駅 | 2.6 | 86.3 | ● | ● | 西日本旅客鉄道:T 津山線 | ◇ | ||
院庄駅 | 4.5 | 90.8 | | | | | ||||
美作千代駅 | 4.8 | 95.6 | ● | | | ||||
坪井駅 | 2.7 | 98.3 | ● | ◇ | ||||
美作追分駅 | 5.6 | 103.9 | | | | | 真庭市 | |||
美作落合駅 | 7.0 | 110.9 | ● | ◇ | ||||
古見駅 | 3.7 | 114.6 | | | | | ||||
久世駅 | 4.3 | 118.9 | ● | ◇ | ||||
中国勝山駅 | 4.9 | 123.8 | ● | ● | ◇ | |||
月田駅 | 4.8 | 128.6 | ● | | | ||||
富原駅 | 6.1 | 134.7 | | | | | ||||
刑部駅 | 6.5 | 141.2 | ● | ◇ | 新見市 | |||
丹治部駅 | 3.8 | 145.0 | | | | | ||||
岩山駅 | 4.8 | 149.8 | | | | | ||||
新見駅 | 8.3 | 158.1 | ● | 西日本旅客鉄道:V 伯備線・P 芸備線[* 3] | ◇ |
- JR西日本直営駅(3駅)
- 姫路駅・津山駅・新見駅
- JR西日本交通サービスによる業務委託駅(4駅)
- 余部駅・本竜野駅・播磨新宮駅・佐用駅
- 簡易委託駅(7駅)
- 美作土居駅・美作江見駅・林野駅・勝間田駅・美作落合駅・久世駅・中国勝山駅
上記以外の駅は無人駅である。
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
参考文献[編集]
- 今尾恵介監修『日本鉄道旅行地図帳 - 全線・全駅・全廃線』11 中国四国、新潮社、2009年。ISBN 978-4-10-790029-6。
- 川島令三編著『山陽・山陰ライン - 全線・全駅・全配線』3 京都北部・兵庫エリア、講談社、2012年。ISBN 978-4-06-295153-1。
- 川島令三編著『山陽・山陰ライン - 全線・全駅・全配線』4 兵庫西部・岡山エリア、講談社、2012年。ISBN 978-4-06-295154-8。
- 『乗って残したい…赤字ローカル線は今?II 』インフォレストパブリッシング、2011年、p.122 - p.125。ISBN 978-4-86190-677-0。