JR留萌本線
北海道旅客鉄道(JR北海道) 留萌本線(全線 第一種鉄道事業者) | |
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基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 北海道 |
種類 | 普通鉄道(在来線・地方交通線) |
起点 | 深川駅 |
終点 | 留萌駅 |
駅数 | 旅客駅:12駅 |
電報略号 | ルモホセ |
路線記号 | ○A24(深川駅のみ) 路線記号については当該記事も参照 |
開業 | 1910年11月23日(深川駅 - 留萌駅間) |
全通 | 1921年11月5日(留萌駅 - 増毛駅間) |
廃止 | 2016年12月5日(留萌駅 - 増毛駅間) |
所有者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
運営者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) (全線 第一種鉄道事業者) |
車両基地 | 旭川運転所 |
使用車両 | 車両の節を参照 |
路線諸元 | |
路線距離 | 50.1 km |
軌間 | 1,067 mm(狭軌) |
線路数 | 全線単線 |
電化区間 | 全線非電化 |
閉塞方式 | 特殊自動閉塞式(軌道回路検知式) |保安装置=ATS-SN |
最高速度 | 95 km/h |
留萌本線(るもいほんせん)は、北海道旅客鉄道(JR北海道)の鉄道路線(地方交通線)である。
概要[編集]
日本海に臨む港湾都市・留萌と分水嶺を越えて石狩平野北部を結ぶ[1]。開設当初は留萌炭田の所炭鉱などで産出される石灰の輸送に利用するなど、沿線の森林資源開発に大きな役割を果たした[1]。
しかし、巨額の建設費をかけて並行する深川留萌自動車道が作られ、毎年巨額の維持費をかけて現在も運用されているため、見捨てられた鉄道は競争力を失い、廃止が確実となっている。
2023年には石狩沼田駅から留萌駅が廃止され、偽名路線となった他、全国で一番短い本線となった。
歴史[編集]
- 1910年(明治33年)11月23日に日本国有鉄道(国鉄)留萠線として深川駅 - 留萠駅間が開業[1]。
- 1921年(大正10年)11月5日、ニシン漁の繁栄を受けて留萠駅 - 増毛駅間で全通開業[1]。
- 1941年(昭和16年)に国有化[1]。
- 1987年(昭和62年)に国鉄分割化に伴いJR北海道に承継[1]。
- 1997年(平成9年)、行政地名表記に合わせて線路名称表記を留萌本線に変更、それと同時に駅名も留萌に変更[1]。
- 2016年12月5日(平成28年)、留萌駅から増毛駅が廃止。
- 2023年4月1日(令和5年)、石狩沼田駅から留萌駅が廃止。
- 2026年4月1日(令和8年)、全線廃止(予定)。
駅一覧[編集]
駅番号 | 駅名 | 営業キロ | 接続路線 | 線路 | 所在地 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
駅間 | 累計 | |||||||
A 24 | 深川駅 | - | 0.0 | 北海道旅客鉄道:函館本線 | ∨ | 空知管内 | 深川市 | |
北一已駅 | 3.8 | 3.8 | | | |||||
秩父別駅 | 5.0 | 8.8 | | | 雨竜郡 | 秩父別町 | |||
北秩父別駅 | 2.4 | 11.2 | | | |||||
石狩沼田駅 | 3.2 | 14.4 | | | 沼田町 |
廃駅・廃信号場[編集]
廃止区間の駅は後節参照。( )内の距離値は深川駅からの営業キロ。
- 東幌糠駅:2006年(平成18年)3月18日廃止。峠下駅 - 幌糠駅間 (31.6 km)
- 桜庭駅:1990年(平成2年)10月1日廃止。幌糠駅 - 藤山駅間 (37.2 km)
- 東留萠信号場:1941年(昭和16年)12月9日廃止。大和田駅 - 留萌駅間 (48.8 km)
廃止区間[編集]
石狩沼田駅 - 留萌駅間[編集]
- 2023年3月31日廃止。営業キロ数等は直前廃止時点のものであり、営業キロは深川駅から。
駅番号 | 駅名 | 営業キロ | 接続路線 | 線路 | 所在地 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
駅間 | 累計 | |||||||
石狩沼田駅 | 3.2 | 14.4 | | | 空知管内 | 雨竜郡 | 沼田町 | ||
真布駅 | 3.4 | 17.8 | | | |||||
恵比島駅 | 2.9 | 20.7 | | | |||||
峠下駅 | 7.6 | 28.3 | ◇ | 留萌管内 | 留萌市 | |||
幌糠駅 | 6.2 | 34.5 | | | |||||
藤山駅 | 5.5 | 40.0 | | | |||||
大和田駅 | 4.2 | 44.2 | | | |||||
留萌駅 | 5.9 | 50.1 | | |
留萌駅 - 増毛駅間[編集]
駅名 | 営業キロ | 備考 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|
駅間 | 累計 | |||
留萌駅 | - | 50.1 | 留萌市 | |
瀬越駅 | 2.1 | 52.2 | ||
(臨)浜中海水浴場駅 | 1.8 | 54.0 | 1995年8月8日廃止 | |
礼受駅 | 2.2 | 56.2 | ||
阿分駅 | 1.3 | 57.5 | 増毛郡 増毛町 | |
信砂駅 | 2.7 | 60.2 | ||
舎熊駅 | 0.8 | 61.0 | ||
朱文別駅 | 1.7 | 62.7 | ||
箸別駅 | 1.3 | 64.0 | ||
増毛駅 | 2.8 | 66.8 |
その他の区間[編集]
以下の区間は、留萠鉄道が留萌港まで開設した石炭や木材の貨物線だったが、1941年(昭和16年)10月1日、買収と同時に留萠駅の構内線に編入された。
- 留萠駅 - 西留萠駅 (1.2km)
- 留萠駅 - 北留萠駅 (1.0km)
- 分岐点 - 仮古丹浜駅 (1.1km)
過去の接続路線[編集]
- 深川駅:深名線 - 1995年(平成7年)9月4日に廃止。
- 石狩沼田駅:札沼線 - 1972年(昭和47年)6月19日に石狩沼田駅 - 新十津川駅間廃止。
- 恵比島駅:留萠鉄道 - 1969年(昭和44年)5月1日に休止。1971年(昭和46年)4月15日に廃止。
- 留萠駅(留萌駅):
運行形態[編集]
全列車が普通列車として運行されているが、他の北海道の路線と同様に一部の普通列車は途中駅を通過するものが存在する。全駅に停車する列車は上下2往復のみであり、残りの5往復のうち、4.5往復は1~3駅を通過する。残りの0.5往復はかの有名な4921D列車であり、この列車は途中停車駅が石狩沼田・峠下・大和田のみの停車となっており、事実上の快速となっていた。
2023年の石狩沼田 - 留萌間の廃止以降も本数は従前どおり(7往復)を維持しているが、北一已駅、秩父別駅が全列車停車となった。
詳細は「快速もどきの普通列車」を参照
ちなみに、留萌 - 増毛間が廃止される前の2015年3月の時刻表では、深川 - 留萌間は下り八本、上り九本、留萌 - 増毛間は下り六本、上り七本の運行となっていた。ただし、深川発の最終列車は平日は増毛まで運行するものの、土休日は留萌どまりとなっており、その折り返しとなる列車も土休日であれば運休となっていた。
車両[編集]
脚注[編集]
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 時刻表|北海道旅客鉄道株式会社
- 時刻表|北海道旅客鉄道株式会社
- “北海道マップ(道北エリア拡大マップ)” (日本語). 鉄道に関する情報(バリアフリー情報). 北海道旅客鉄道. 2016年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月13日確認。
- “留萌本線” (日本語). 旭川支社管内駅紹介. 北海道旅客鉄道旭川支社. 2014年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年2月28日確認。
- JRに乗り続け隊サポーター(隊員)募集について - 北海道沼田町