デファクトスタンダード
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デファクトスタンダードとは、「事実上の標準」のことをいう。
概要[編集]
制度設計の過程での競合を経て、多数派に採用されることで、事実上の標準となり、やがて規格化する。
なお、不測の事態によって、ときどきひっくり返ることもある。
実例[編集]
- 水栓
- 台所用の水栓は、かつでは普通の蛇口であった。その後、混合水栓の普及によってレバー式が採用されることが多くなった。その結果、「レバーを下げる」のが「開」、「レバーを上げる」が「閉」がデファクトスタンダードとなった。
- ところが、阪神淡路大震災の際に落下物によってレバーが下がりっぱなしになり、台所用の水栓が開いたままになって水が出っ放しになり、その結果として水圧が下がって消火活動に支障を来したために「レバーを上げる」のが「開」、「レバーを下げる」が「閉」がデファクトスタンダードとなった。
- クローズドドアシステム
- 中長距離高速バスのデファクトスタンダードだが、昼行便で中間地の恩恵が少ないなどの弊害も生じる。当該項目を参照。
その他[編集]
- 学校暦の「9月新学期(秋新学期)、6月学年末」は欧米だけでなく、中国でも採用され、デファクトスタンダードと言えるが、日本では桜と入学式を切り離すことにまだ抵抗があり、新潟県の国際大学や全国の商船高専専攻科(10月入学)以外では実現できていない。