広島つやまエクスプレス
広島つやまエクスプレス(ひろしまつやまエクスプレス)は、かつて広島県広島市と岡山県倉敷市・加賀郡吉備中央町・高梁市・真庭市・津山市を結んでいた高速バス。
概要[編集]
岡山県美作地方と広島市は高速道路が直結しながら、高速バスが通過するのみで乗降利用できない状態が続き、2005年にようやく津山と広島を結ぶ路線が開設されたが、わずか5年余りで系統廃止になった。
なお、2017年4月より「メリーバード」号が北房呰部バス停で広島市内との乗降扱いを開始している。
設定までの経緯[編集]
中国自動車道では1975年に国鉄バスと神姫バスが中国高速線(中国ハイウェイバス)を運行開始したが、姫新線の乗客が食われる事態となって、芸備線で同様の悪影響を出さないために、国鉄自動車局は落合インター以西への展開を10年近く中止した。
その間、落合インター以西の中国自動車道は、1981年より阪急バス主導で備北バス、中国バス、広島電鉄とともに、大阪・西宮と備北地方(岡山県、広島県)および広島県芸北地方を拠点間直行する昼行高速バスが運行され、広島電鉄バスの大阪〜加計間が本州昼行高速バスの最長となった時期もあったが、いずれもクローズドドアシステムが採用され、関西を出た後は、広島県内まで自由乗降ができず、津山市周辺で中国ハイウェイバスを降りてから、落合インター以西への自由移動はできなかった。また、中鉄バスも中国自動車道を使った県内路線があったが、局地的な路線だった。
1988年には、鳥取と広島を結ぶ高速バス「メリーバード」号が開業。津山インターチェンジで国道53号と出入りしたが、美作地方地盤の中鉄バスの同意が得られず、「メリーバード」号の美作地域での乗降扱いはされなかった。その後も、岡山県美作地方と広島市を直結できる高速バス路線はしばらく設定されなかった。
歴史[編集]
- 2005年4月23日 - 運行開始。
- 2005年9月22日 - (両備バス)津山パーキング(無料駐車場併設)に停車開始。
- 2007年3月1日 - 広交観光が撤退。両備バス(現・両備ホールディングス)の単独運行となる。
- 2008年10月1日 - 毎週水曜・木曜を10人乗りワンボックスカー(津山タクシーから移籍したトヨタ・ハイエース)による運行に変更(休日と重なる場合と予約が多い場合はバスによる運行)。
- 2009年6月12日 - 原則として小型バス(三菱ふそう・ローザ)による運行となる(乗車人数によりワンボックスカーによる運行となる場合もある)。
- 2009年11月1日 - 倉敷ICへの停車を開始。
- 2010年3月1日 - 路線廃止。
運行会社[編集]
- 両備ホールディングス
- 両備バスカンパニー津山営業所が1往復担当。ただし、日曜日・祝日は津山予約センターが休業日のため、岡山予約センターでの対応した。
- なお、広島側の予約・発券業務は広交観光でも可能だった。
- 席は全便座席指定制。
停車停留所[編集]
(停留所 - 停留所)でくくった中での乗降はできなかった。
(広島バスセンター - 不動院 - 中筋駅) - (倉敷IC - 賀陽IC - 有漢IC - 北房水田 - 落合IC - 中国追分 - 久米 - 院庄IC - 津山パーキング - 津山駅前)
- ※道口PAで10分間休憩。
運行経路[編集]
広島市内 - 国道54号 - 広島IC - 山陽自動車道 - 倉敷IC - 倉敷市内 - 倉敷IC - 山陽自動車道 - 岡山自動車道 - 中国自動車道 - 院庄IC - 国道179号 - 国道53号 - 津山市内
外部リンク[編集]
- 広島つやまエクスプレス(両備ホールディングス公式サイト)