広島つやまエクスプレス
広島つやまエクスプレス(ひろしまつやまエクスプレス)は、かつて広島県広島市と岡山県倉敷市・加賀郡吉備中央町・高梁市・真庭市・津山市を結んでいた高速バス。
概要[編集]
中国自動車道では1975年に国鉄バスと神姫バスが中国高速線(中国ハイウェイバス)を運行開始したが、姫新線の乗客が食われる事態となって、芸備線で同様の悪影響を出さないために、国鉄自動車局は落合インター以西への展開を10年近く中止した。
その間、落合インター以西の中国自動車道は、1981年より阪急バス主導で備北バス、中国バス、広島電鉄とともに、大阪・西宮と備北地方(岡山県、広島県)および広島県芸北地方を拠点間直行する昼行高速バスが運行され、広島電鉄バスの大阪〜加計間が本州昼行高速バスの最長となった時期もあったが、いずれもクローズドドアシステムが採用され、関西を出た後は、広島県内まで自由乗降ができず、津山市周辺で中国ハイウェイバスを降りてから、落合インター以西への自由移動はできなかった。また、中鉄バスも中国自動車道を使った県内路線があったが、局地的な路線だった。
1988年には、鳥取と広島を結ぶ高速バス「メリーバード」号が開業。津山インターチェンジで国道53号と出入りしたが、美作地方地盤の中鉄バスの同意が得られず、「メリーバード」号の美作地域での乗降扱いはされなかった。その後も、岡山県美作地方と広島市は高速道路が直結しながら、高速バスが利用できない状態が続き、2005年にようやく津山と広島を結ぶ路線が開設されたが、わずか5年余りで系統廃止になった。
なお、2017年4月より「メリーバード」号が北房呰部バス停で広島市内との乗降扱いを開始している。
歴史[編集]
- 2005年4月23日 - 運行開始。
- 2005年9月22日 - (両備バス)津山パーキング(無料駐車場併設)に停車開始。
- 2007年3月1日 - 広交観光が撤退。両備バス(現・両備ホールディングス)の単独運行となる。
- 2008年10月1日 - 毎週水曜・木曜を10人乗りワンボックスカー(津山タクシーから移籍したトヨタ・ハイエース)による運行に変更(休日と重なる場合と予約が多い場合はバスによる運行)。
- 2009年6月12日 - 原則として小型バス(三菱ふそう・ローザ)による運行となる(乗車人数によりワンボックスカーによる運行となる場合もある)。
- 2009年11月1日 - 倉敷ICへの停車を開始。
- 2010年3月1日 - 路線廃止。
運行会社[編集]
- 両備ホールディングス
- 両備バスカンパニー津山営業所が1往復担当。ただし、日曜日・祝日は津山予約センターが休業日のため、岡山予約センターでの対応した。
- なお、広島側の予約・発券業務は広交観光でも可能だった。
- 席は全便座席指定制。
停車停留所[編集]
(停留所 - 停留所)でくくった中での乗降はできなかった。
(広島バスセンター - 不動院 - 中筋駅) - (倉敷IC - 賀陽IC - 有漢IC - 北房水田 - 落合IC - 中国追分 - 久米 - 院庄IC - 津山パーキング - 津山駅前)
- ※道口PAで10分間休憩。
運行経路[編集]
広島市内 - 国道54号 - 広島IC - 山陽自動車道 - 倉敷IC - 倉敷市内 - 倉敷IC - 山陽自動車道 - 岡山自動車道 - 中国自動車道 - 院庄IC - 国道179号 - 国道53号 - 津山市内
外部リンク[編集]
- 広島つやまエクスプレス(両備ホールディングス公式サイト)