バス (自動車)

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

バスとは、旅客の大量輸送を目的とする自動車で、一般的には前後に長く高さのある箱型の車体を持ち、車内には多数の座席を供えている。日本では乗車定員11名以上が大型乗合自動車として扱われる。

用途による分類[編集]

路線・都市用[編集]

所謂「路線バス」と呼ばれるもの。複数の乗降用ドア、広い立ち席スペースや吊革・手すりを持ち、バス停ごとの乗客の流動を考えたものとなっている。現在は最前部と車両中央部の2箇所にドアを備えるものが多いが、車掌が乗務していた頃は中ドアだけというのもあった。

路線・郊外用[編集]

所謂路線バスと呼ばれるタイプの中でも、座席を増やし着席定員に重きを置いたタイプ。乗車時間が長くなることも考えて、背もたれが高いハイバックシートを装備している車両もある。

路線・高速用[編集]

高速道路を経由し、離れた主要都市を結ぶ高速バスに使われるタイプ。乗車・降車回数が少ないのでドアは最前部1箇所のみで車内での乗客の流動はあまり考えられていない。乗車時間が必然的に長くなるので座席はリクライニングシートを装備しトイレを供えている事が多い。
夜出発し、目的地に朝到着する夜行バスも多く運行されており、夜行バスには座席の幅を広げた3列シート車や乗車定員の多い2階建て車両が使われる。

貸切・観光用[編集]

一つの団体がバスを貸し切り、旅行などに使う。車内のレイアウトは高速バスに近くなるが、トイレがなかったり、補助席を装備していたりする。またエンターテイメント設備として、ビデオの放映設備やカラオケを設置している車両もある。

貸切・送迎用[編集]

学校や企業の送迎用車両。路線バスと車両を兼用している例も多い。

車両サイズによる分類[編集]

大型車[編集]

全長10m~12m、車幅2.5mが該当する。よく見かけるタイプのバスで、国内のバス3メーカー全てが製造している。

中型車[編集]

全長9m、車幅2.3mが該当する。乗客数のあまり多くない路線でよく使われる。かつてはこの中型車の全長を10.5mにまで伸ばした「中型ロング車」が製造されていた。日野自動車・いすゞ自動車が製造している。

小型車[編集]

全長7m以下の車両が該当する。乗客数が非常に少ない路線、狭隘部を通る路線で使われる。路線用途では日野自動車のみ、観光・送迎用も含めると、トヨタ自動車、三菱ふそうトラック・バスも製造している。

特大車[編集]

全長12mを超える車両が該当する。国産車では設定がないので、輸入車のみがある。

トランスミッション[編集]

近年までMTが主流だった。これは日あたりの走行距離が長く、動力伝達効率が低く、燃費の悪いATよりも動力伝達効率が高く、燃費の良いMTがバス事業者にとって好まれたためである。しかし技術革新によってATの伝達効率が向上するとMTとの燃費差は小さくなり、2017年9月施行の「ポスト・ポスト新長期規制」以降、MTの設定は日野・セレガ、いすゞ・ガーラを除き消滅した。


バスメーカー[編集]

三菱ふそうトラック・バス[編集]

名門三菱自動車工業から分離してできた会社。三菱の名を冠するが、資本的にはドイツダイムラーの影響が強い外資系企業。外資が強いためか、外国でも売れる車種に力を入れている他、全ての車種でATを標準化している。
製造工場は富山県にある。かつては中型路線バスも製造していたが、2017年9月のポスト・ポスト新長期規制適合開始時に設定が消された。

製造している車種

  • エアロエース・エアロクィーン(貸切・高速路線用)
  • エアロスター(大型路線用)
  • ローザ(マイクロバス)

日野自動車[編集]

ヒノノニトンやチームスガワラなどが有名な商用車メーカー。バスの製造は後述のいすゞ自動車と合弁で設立したジェイ・バスが行っており、ディーゼル路線車はいすゞ自動車から供給されている。日野が管理する工場は石川県にある。

製造・販売している車種

  • セレガ(貸切・高速路線用)
  • ブルーリボンハイブリッド(大型路線用・ハイブリッド)
  • ポンチョ(小型路線用)
  • メルファ(中型貸切・送迎用)

いすゞ自動車[編集]

いすゞのトラックが有名な商用車メーカー。日野自動車と合弁で設立したジェイ・バスでバスの製造を行っており、日野からは観光バスの供給を受け、大型・中型路線車は日野へ供給している。工場は栃木県にある。

製造・販売している車種

  • ガーラ(貸切・高速路線用)
  • エルガ(大型路線用)
  • エルガミオ(中型路線用)
  • ガーラミオ(中型貸切・送迎用)

トヨタ自動車[編集]

乗用車メーカー大手のトヨタもバスの製造を行っている。マイクロバスは日野自動車へも供給している。
製造している車種

  • FCバス(大型路線用・燃料電池車)
  • コースター(マイクロバス)


UDトラックス(撤退)[編集]

かつての日産ディーゼル。スゥエーデンボルボグループ。自社では車体の製造を行わず、資本的に繋がりのない富士重工業西日本車体工業西日本鉄道グループ)に車体の製造を任せていた。2012年にバス事業より撤退。末期は自社のオリジナルではなく、三菱ふそうトラック・バスから供給された車種を自社のブランドで販売していた。
製造していた車種

  • スペースアロー・スペースウィング(貸切・高速路線用)
  • スペースランナーRA(大型路線用)
  • スペースランナーRM(中型路線用)
  • スペースランナーJP(中型長尺路線用)