成人式
成人式(せいじんしき)とは、成人を迎えたことを祝うための催し・式典である。
別名、二十歳を祝う会(2023年以降)。成年式。
概要[編集]
主に1月の第2月曜日である成人の日に地方自治体・企業などによって祝典が行われ、小学校〜中学校の義務教育時代の同級生や恩師と久しぶりに逢うための祝典であり、記念品をもらい、同級生と一緒に写真を撮影する機会となっている。成人式が実質的な同窓会として機能している実情から出生地での成人式出席を認めている自治体は多い。
交通や集合至難な中山間地域・離島、豪雪地では、正月3が日(豪雪地以外)、ゴールデンウィークやお盆に祝典が実施される所もある。
なお、04世代から、民法改正で成人年齢は18歳に引き下げられ、従来のように「新成人=満20歳になった人」ではなくなるが、飲酒可能年齢の据え置きや満18歳が入試等の節目の年齢であることから、2023年以降も「二十歳を祝う会」と名を変え、継続して満20歳対象にした自治体が大勢で、一旦、満18歳対象を検討していた大分県国東市[注 1]、北海道別海町[注 2]は、18歳対象への引き下げを断念した。
そうした中、伊賀市が満18歳への対象年齢引き下げと新年度を迎えた後の5月4日の祝典実施を発表し、次いで宮崎県美郷町が満18歳対象として、これら2市町と前述の国東市と別海町は、2022年のお盆もしくは2023年に満19歳と満20歳を対象とした祝典を実施している。
出欠等[編集]
同一学年を対象とする場合、実施する前年の4月2日〜当年の4月1日が生年月日である対象年齢[注 3]の人となっている。
成人式が1月に開催される場合、成人式の案内状は9月頃から11月頃の間に届くことが多いが、居住地の新成人リストは案内時の住民登録に基づくため、小学校もしくは中学校卒業直後までに遠くの中学校や高校への進学や転居などのために出身の地元から遠く離れた場所に居住している(引っ越している)人は、地元の自治体の新成人とはみなされず、案内状は届かない。
なお、転出者でも事前に出身地の自治体へ問い合わせを行うことで案内状を送ってもらうことは可能であり、また案内状が無いと入場することができないということはなく、代わりに身分証明書などを提示することで入場可能な場合が多い。
もっとも、祝典の出席は任意であり、必ず行かなければならないというわけではない。体調不良(主にインフルエンザ)や仕事・学業の都合のほか、「内容に興味がないから」「いじめを受けていた」などの理由で欠席する人もいる。
自治体によっては、当日配布する式次第に新成人の氏名を載せる事がある。氏名掲載を希望しない場合、指定の期日までに自治体へ申し出る。
欠点(短所)[編集]
出生地の地元に住んでいたのが、小学校もしく中学校の中途もしくは卒業までで、転校、進学や就職で出生地を離れ、かつ案内状がアクシデントで届かない場合、成人式の集合場所が全くわからないため、成人式に出ることが不可能で、同級生や恩師と久しぶりに逢うことができないことになる。
また、親が転勤族で転校が多く義務教育期間に過ごした地が短期間で変わり、いずれもいい思い出の場合、何処の成人式に出ればいいか悩ましいところがある。
成人式に出ることが不可能であることは人として難がある場合もあるかもしれないが、自治体実施の場合、対象年齢を限定しており、難がある場合以外で、「内容に興味がないから」、「同級生と会いたくないから」の理由で当該年に出席しない場合、翌年、翌々年実施の成人式に思い直して出席することはできない。
一方、過去を断ち切る目的や面倒ということで、現住地からの案内状に従って、現住所での成人式に出席すると風変わりな人とみなされることもあり、みんなびっくりするので、ある意味注意が必要である。
沿革[編集]
- 埼玉県蕨町で1946年11月22日に実施された『成年式』が現在の成人式の起源とされる。
- 他方、1947年4月3日に『成人祭』を開催した宮崎県諸塚村も成人式発祥の地を主張している。
- 愛知県犬山市では自治体主催を止め、2001年より「新成人の集い」として参加成人に企画運営を任せる体制に移行した。
関連項目[編集]
脚注[編集]
- 注
外部リンク[編集]
- 新成人式研究会 - 「成人式大賞」選定機関、成人式の全国情報センター