安中鉄橋
橋梁を走るEF65 501 (2022年9月) | |
所在地 | 群馬県安中市 |
撮影区間 | 群馬八幡 - 安中間 |
順光時間 | 午前やや遅め |
キャパシティ | 50人~100人 |
レンズ | 望遠レンズ |
撮影場所 | 碓氷川土手 |
アクセス | 安中駅より徒歩20分 バス停「岩井郵便局前」で下車後徒歩6分[1] |
安中鉄橋(あんなかてっきょう)とは、群馬県安中市にある鉄道橋の通称である。鉄道写真の有名撮影地にもなっており、本項では後者について記す。
概要[編集]
信越本線群馬八幡 - 安中間に存在。撮影地名の由来は碓氷川に掛かる鉄橋が撮影スポットとなっているため。
午前順光かつキャパシティが豊富なため、ぐんまよこかわ号や各種臨時列車、211系普通電車の撮影に適している。安中貨物は午後運転のためここでは撮影できない。 なお、ぐんまよこかわ号は日が長い時期は前面に光が当たらないため、秋・冬向けの撮影地となっている。
ぐんまよこかわ号が順光で撮影可能というその条件の良さから、ごく稀にキャパシティの許容範囲を超える撮影者が訪れることがあり、中にはマルヨ(前日に撮影地現地に到着の上で夜通し待機すること、貨物列車の夜通し運用の名称が由来)をする者も居るため、場所取りのために始発電車に乗っての移動は必須である。付近に駐車場はあまりないため、撮影機材が重くなければ公共交通機関の利用がおススメである。碓氷川対岸の河川敷に車を止めると罵声大会の嵐となるため注意が必要。
撮影環境[編集]
川の土手(通称:安中鉄橋下段)に立っての撮影となり、キャパシティこそ広いものの代償として立ち位置に急斜面が存在する。そのため転倒や滑落には十分な注意が必要である(特に三脚)。また川の土手という性質上雑草が育ちやすく、ハサミや軍手などを持ち込んで草むしりなどを事前に行っておく必要がある。冬場は草は枯れるが上州名物の「空っ風」に注意[2]。
これに加え、撮影のアングルがかなり高い目線となるものの、安中バイパスからの撮影も可能(通称:安中鉄橋上段)。アングルはだいぶ変わることになるが、少し遠めの場所から碓氷川に入水してスナップ風の写真も撮ることもでき、撮影の自由度はかなり高い。
安中ダッシュ[編集]
安中ダッシュとは、ここ安中鉄橋でぐんまよこかわ号の撮影をした撮り鉄が、安中駅での停車時間を活用して同列車に追い付いて乗車するというエクストリーム・スポーツ。ぐんまよこかわ号は安中鉄橋を午前10時ちょうどごろに通過し、安中駅で10時4分から10時12分まで停車する。また、撮影地から駅までは1.9kmあり、12分間のタイムリミットの中で走った場合はギリギリ間に合うか間に合わないかという一種のギャンブルである。ぐんまよこかわ号は全車指定席の快速列車のため、自由席という概念が存在しない。よって失敗した場合は指定券は紙の藻屑と成り果ててしまう。
しかしこのスポーツ、何かを忘れている。……そう、撤収時間と荷物の存在である。通常、撮影地から撤収する際にはカメラを片づけたり三脚を片づけたりするなどの動作に5分程度の時間を要する。しかしながら、先ほど話したように時間の猶予は走る時間も含めて12分。これでは持ち込む荷物を最小限にしないと絶対に間に合わないのだ。そのためあまりの過酷さにプレイヤーの中にはタクシーを手配する者も居るとか(競技失格では?)。
余談だが、安中鉄橋に向かう際に場所取りのために走ることも「安中ダッシュ」と呼ぶ場合があるが、こちらは一般的に安中パラリンピックと揶揄される。キャパ取りのための競歩が行われるためである。安中駅7時43分着と8時15分着の列車が最も激戦であり、特に冬場は都心方面からの始発勢でこの2列車(7時43分が最激戦)の車内には至る所にゲバなどを持った如何にもな撮り鉄が多くいる。安中駅に着くと皆一斉に走り出し我先にと撮影地へ急ぐ。かなり急いでいるため、歩くと25分弱かかる撮影地に15分で着いてしまう(これでも安中ダッシュには勝てない)。また、復路の撮影へ向かう鉄はたいてい安中駅を10時35分に発つ横川行に乗るため、この列車もオタク輸送列車と化し、多くの撮り鉄であふれることとなる。
ダイヤ[編集]
定期列車は、安中方面と高崎を結ぶ普通列車が毎時1~2本通過する。
脚注[編集]
- ↑ “安中鉄橋へのアクセス、その2”. 支配人のたららんな日々♪ (2016年12月22日). 2023年2月23日確認。
- ↑ “信越本線/群馬八幡~安中(安中鉄橋)” (2018年3月31日). 2023年2月23日確認。
関連項目[編集]
主な鉄道写真の有名撮影地の一覧 |