近鉄2050系電車

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
近鉄名古屋駅にて。
Wikipedia-logo.pngウィキペディアの生真面目ユーザーたちが近鉄2050系電車の項目をおカタく解説しています。

近鉄2050系電車(きんてつ2050けいでんしゃ)は、近畿日本鉄道の所有する通勤型電車の1形式。電算記号はRCの50番台。

登場の経緯[編集]

当時増備されていた界磁チョッパ制御車である1400系の3両固定編成版として1983年に本系列が2本登場した。

構造[編集]

21m級の車体に両開き扉を片側4箇所備えた全鋼製角屋根車体は1400系に準ずるが、当初から側面行先表示器を備える。

車内はロングシートで、トイレやドアチャイムは備えない。

主電動機や制御装置は端子電圧375Vで出力160kWの複巻電動機&界磁チョッパ制御の組み合わせで、駆動方式はWNドライブとなっている。これらは1400系と同一である。

ブレーキ方式は他車との併結を考慮して回生ブレーキ併用電磁直通ブレーキとし、抑速ブレーキも備える。

台車も1400系と同等品のシュリーレン式空気バネ台車KD-88系列とされた。

改造[編集]

車体更新・B更新[編集]

2002年にFC92編成と同様の車体更新が行われた。また、2023年5 - 6月頃にはB更新も施工され内装に変化が生じている。

なお、制御方式は界磁チョッパ制御、ブレーキ方式も電磁直通ブレーキのまま変わらず、ドアチャイムの設置も省略されている[1]

運用[編集]

当初は1480系2430系を冷房化するための予備車として大阪線に配置されていたが、1991年までに名古屋線の富吉検車区に転属。2012年から現在の明星検車区の所属となっている。

2024年現在、2本6両全車が在籍し、いずれも明星検車区に配置され、主に名古屋線普通列車や準急に使用される。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. 小田急では8000形が同じ仕様で登場したが、界磁チョッパ制御のまま更新された車両は全廃された。