近鉄5800系電車DG12編成

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2020年2月に撮影した該当編成。

近鉄5800系電車DG12編成(きんてつ5800けいでんしゃDG12へんせい)とは、近鉄5800系電車のうち名古屋線で使用される唯一の編成である。

概要[編集]

1990年代に入ると、2610系のクロスシートは狭さから不評を買いすでにロングシートに改造されてしまった。また、5200系の導入も並行して行われたが、3ドアのオール転換クロスシートでラッシュ時の運用には適さない仕様であった。

そこで2610系の2621F(以下、X21編成)を対象にデュアルシート設置のL/Cカーへの試作改造を行い、好評であったことから2610系2本と2800系3本を対象にL/Cカーへの改造、およびL/Cカーの新造車である5800系の導入が行われた。

名古屋線には1本のみが配置された。これが当編成、DG12編成となる。

この編成は1本のみであることから一部の近鉄好きの愛車となっている。また、この編成が名古屋線に配置された後2023年現在に至るまで生え抜きの新車の配置は完全に途絶えることになった。

編成の仕様[編集]

駆動方式や制御方式は他の編成と同様、WNドライブのGTO-VVVFとなっている。 他の編成と異なる点は4両編成であること、トイレが設置されていることである。前者はこの編成のみだが、後者は大阪線のDF11とDF13も該当する。他にDH01〜DH05までが存在するが、すべて奈良線配置となっている。

運用[編集]

2610系のX21、X26、X27編成および2800系のAX11、AX13、AX15、AX17編成、そして1400系のFC07編成と1200系FC92編成FC93編成とともに共通運用が組まれており、3ドアの5200系との運用は分けられている。

今後[編集]

製造から25年を経過するが、経年50年をオーバーする車両群が大量に残る以上廃車は考えられない。しかし、唯一の4両固定であることや、1620系にも大阪線唯一のトイレ無し6両固定編成が存在することから、1620系の中間車2両を編入し本編成に組み込むというシナリオも想定される。

関連項目[編集]