近鉄5800系電車DG12編成

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2020年2月に撮影した該当編成。

近鉄5800系電車DG12編成(きんてつ5800けいでんしゃDG12へんせい)とは、近鉄5800系電車のうち名古屋線で使用される唯一の編成である。

概要[編集]

1990年代に入ると、2610系のクロスシートは狭さから不評を買いすでにロングシートに改造されてしまった。また、5200系の導入も並行して行われたが、3ドアのオール転換クロスシートでラッシュ時の運用には適さない仕様であった。

そこで2610系の2621F(以下、X21編成)を対象にデュアルシート設置のL/Cカーへの試作改造を行い、好評であったことから2610系2本と2800系3本を対象にL/Cカーへの改造、およびL/Cカーの新造車である5800系の導入が行われた。

名古屋線には1997年度に1本のみが配置された。これが当編成、DG12編成となる。

この編成は1本のみであることから一部の近鉄好きの愛車となっている。また、この編成が名古屋線に配置された後2025年までの約28年間、生え抜きの新車の配置は完全に途絶えることになった。

編成の仕様[編集]

駆動方式や制御方式は他の編成と同様、WNドライブのGTO-VVVFとなっている。 他の編成と異なる点は4両編成であること、トイレが設置されていることである。前者はこの編成のみだが、後者は大阪線のDF11とDF13も該当する。他にDH01〜DH05までが存在するが、すべて奈良線配置となっている。

運用[編集]

2610系のX21、X26、X27編成および2800系のAX11、AX13、AX15、AX17編成、そして1400系のFC07編成と1200系FC92編成FC93編成とともに共通運用が組まれており、3ドアの5200系との運用は分けられている。

今後[編集]

製造から25年を経過するが、経年50年をオーバーする車両群が大量に残る以上廃車は考えられない。しかし、唯一の4両固定であることや、1620系にも大阪線唯一のトイレ無し6両固定編成が存在することから、1620系の中間車2両を編入し本編成に組み込むというシナリオも想定される。

関連項目[編集]