近鉄FC92編成

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近鉄FC92編成(きんてつFC92へんせい)とは、近畿日本鉄道でも指折り数えるほどカオスな編成の1つである。正式な形式名は1200系2430系2410系

編成形態がカオスなFC93編成のモ1212号車。

本項では、編成構成が同じFC93編成についても記述する。

登場の経緯[編集]

当時、近鉄では通勤型車両の冷房化を推進していたが、同時に増結車両の固定編成化も進めていた。当然2410系の大阪線平坦区間用増結車両ク2590形3両も全車がその対象となったが、以下の経緯を辿った。

  • ク2591→1480系1496Fと3両編成を組成。詳細は近鉄ク2591号車を参照。
  • ク2592・ク2593→2430系の一部を2両編成に組成変更した際に抜かれたモ2450形およびこの際に新造された1200系と4両編成を組成。

この4両編成がFC92・FC93編成であり、1200系とそれ以外では車体断面が異なるため、非常にカオスな凸凹編成となった。

形式[編集]

以下の4両編成で構成される。なお、ブレーキ方式はすべて電磁直通ブレーキのHSC-R(モ1200形、サ1380形)もしくはHSC-D(モ2450形、ク2590形)である。また、室内はオールロングシートとなっている。

モ1200形[編集]

宇治山田方面の制御電動車。形式名は1200系1984年製造。主電動機出力は160kW。制御方式は1C4M方式の界磁チョッパ制御である。全部で12両が製造されたが、うち1211がFC92編成に、1212がFC93編成に組み込まれている。

サ1380形[編集]

宇治山田方面から数えて2両目の中間付随車。形式名は1200系1984年製造。長距離運用に備えて和式のトイレが設置されている。2両のみの製造で、1381がFC92編成に、1382がFC93編成に組み込まれている。

モ2450形[編集]

宇治山田方面から数えて3両目の中間電動車。形式名は2430系1971年製造。主電動機出力は155kW。制御方式は1C4M方式の抵抗制御であり、発電ブレーキを搭載しているため、回生ブレーキの有無以外はモ1200形と性能面での不均衡はない。全部で17両が製造されたが、うち2441F(現:W41編成)から抜かれた2461がFC92編成、2442F(現:W42編成)から抜かれた2462がFC93編成に組み込まれている。

ク2590形[編集]

近鉄名古屋大阪上本町方面の制御車。形式名は2410系1969年製造。前述の通り大阪線河内国分以西の平坦区間で使用するために全部で3両が製造されたが、うち2592がFC92編成、2593がFC93編成に組み込まれている。

沿革[編集]

登場当初は高安検車区配置で大阪上本町-青山町間の普通列車を中心に運用され、ときには「高速・伊勢志摩号」という臨時列車に充当されることもあったが、2002年に富吉検車区に転属して以降は名古屋線において主に他の2両編成車と併結した6両編成を組み近鉄名古屋-鳥羽間の急行を中心に運用される。団体列車や臨時列車で運用されるときは志摩線に入線することもある。

2003年から2004年2月にかけて一度目のリニューアルが行われたが、トイレは洋式化されなかった。しかし、妻面の窓は塞がれている。

その後、2019年から2020年にかけて二度目のリニューアルが行われた際にトイレが洋式化されている。同時にスタンションポールが随所に設置された。しかし、同時期の更新車に施工された前照灯のLED化は見送られ、行先表示幕も字幕式のままである。

2024年以降、新車が導入されるが、既に全車が車齢40年を、特に名古屋方2両については車齢55年を経過しようとしていることから、数年以内に編成丸ごと廃車の可能性もあり[1]、今後が注目される。

脚注[編集]

  1. 11400系のク11520形や2470系とペアを組んでいたク2591は車齢が若いながらも編成ごと廃車解体されたが、本編成の場合車齢の比較的若い電動車を含んでいることや、車齢の若い側でも車齢40年近くになることから予測が難しい。

関連項目[編集]