春日山城

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春日山城(かすがやまじょう)とは、現在の新潟県上越市中屋敷にあった日本である。戦国時代上杉謙信居城として著名な城である。現在は城跡のみであり、国の史跡に指定されている。

概要[編集]

春日山駅の西およそ3キロの地点に位置する。高田平野の西に海抜180メートル余りの春日山に存在した。

この城は平安時代後期の武士である源義家永保3年(1083年)に築城したとされ、当時は鉢ヶ峰城(はちがみねじょう)と称したという。ただ、これは史実的に疑問視されている。

はっきりとこの城が築城されたのは室町幕府から室町時代前期に越後守護大名に任命された上杉氏が、万が一の有事の際に備えて要害として築いたものとされている。本格的にこの城が修築されだしたのはその守護大名である上杉氏を下克上で打倒した長尾為景の時代である永正年間(1504年 - 1521年)からとされている。為景の息子である上杉謙信の時、大規模な修築が行なわれ、春日山城は天下無双の山城として越後支配の中心地として君臨した。天正6年(1578年)に上杉謙信が死去すると、養子上杉景勝が跡を継いで上杉景虎との戦いである御館の乱においてはいちはやく春日山城を占拠して勝利につなげている。景勝は豊臣政権下で五大老の一人になったが、慶長3年(1598年)に豊臣秀吉の命令で会津120万石に加増移封されたため、堀秀治が30万石の大名として春日山に入った。秀治は春日山城を居城としたが、慶長11年(1606年)に秀治が死去して子の忠俊が跡を継ぐと、居城を福嶋城に移したため、春日山城は廃城となった。

現在、山頂部には天守台跡と本丸跡、本丸跡の西下に直径およそ10メートル、深さ10メートル余りの大井戸、北には護摩堂、毘沙門堂、不識庵跡、東下に二の丸跡、三の丸跡、米蔵跡などが残り、山全体を曲輪、土塁、空堀で固められた堅城であったことをうかがわせる。山の頂上に立てば高田平野の景観や頚城連山、日本海などの秀景などが見渡せる。山腹には謙信の銅像や春日山神社、謙信ゆかりの林泉寺などもあり、山頂直下まで自動車で登ることも可能である。

アクセス[編集]

  • 春日山駅より徒歩40分。
  • 北陸自動車道「上越IC」より15分。
  • 上信越自動車道「上越高田IC」より20分。

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