United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland
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イギリスは、ヨーロッパにある立憲君主制国家。なお、正式名称は英国(えいこく)、またはグレートブリテン及び北アイルランド連合王国(グレートブリテンおよびきたアイルランドれんごうおうこく)、United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)である。[1]。エゲレスともいう。イギリスとは「アングル(土地の隅)人の国」を意味する。面積は24万4101平方キロメートル。首都はロンドン。公用語は英語。イギリス連邦を構成している。
概要[編集]
ユーラシア大陸の西外れにある主に二つの島からなる島国であるが、早くから議会政治が成立して王権の制限がなされ、市民革命によって議会が主導する国家となった。また、産業革命によって膨大な物資を輸出して富を集めた。かつて、大英帝国の海軍は七つの海を支配し、多数の植民地を支配して「太陽の沈まぬ国」と言われた。第一次世界大戦では連合国側に属して勝利したものの、戦争の傷跡は大きく、第二次世界大戦ではドイツの攻撃を受け、さらなる傷跡を受けた。戦後はアメリカ合衆国とソビエト連邦の台頭によって国際政治の地位は低下した。また植民地の独立によって領土も縮小した。また、国内では北アイルランド紛争が続き、英国病の蔓延によって活力を失った。しかし、勤勉な国民性もあって経済大国の地位は失うこともなく、核武装宣言をするなど軍備の充実を図り、ヨーロッパの大国として未だに重きをなしている。イギリスは現在も植民地を租税回避地にしており被害が発生。もっとも被害が多いのがアメリカであり年間10兆円の被害である[2]。
地理[編集]
イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国(カントリー)から成り立っている連合王国である。国土の大半はグレートブリテン島とアイルランド島北部が占めている。アイルランド島では、南部をアイルランド共和国と接する。人口は圧倒的にイングランドが多い。
グレートブリテン島とアイルランド島以外に、地中海の入口のジブラルタルや租税軽減地として著名なケイマン諸島といった海外領土を有している。
隣接する国は以下の通り。アイルランド以外は全て海上で接している。
気候[編集]
緯度は高いが、偏西風の影響で比較的温暖である。西岸海洋性気候である。
日本での正式名称[編集]
日本外務省による呼称は「英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)」であり、その現地語表記は「United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland」である[3]。大使館は「駐日英国大使館」であり、「駐日イギリス大使館」ではない[4]。
国旗[編集]
ユニオンジャックと呼ばれ、ウェールズ以外の、イングランド、スコットランド、北アイルランドの3つの旗を組み合わせたものとなっている。
政治[編集]
立憲君主制を採用している。条文を持たない不文憲法を採用しており、マグナカルタ、権利の章典などの憲章を憲法の代わりとしている。議院は世襲貴族らで構成される上院(貴族院)と議員定数650の下院(庶民院)の二院制となっている。上院は定数はないが、下院に比べて権限は小さく、下院を通過した法案を専門的見地からチェックする役割などがある。
君主はチャールズ3世だが、政治的には干渉出来ない。そのため、下院が選ぶ議院内閣制の首相が国家の代表である責任内閣制となっている。
歴史[編集]
2世紀から4世紀にわたって、ローマ帝国の支配がイギリスまで及んでいた。
5世紀頃から、ドイツ北部とデンマークから移住したサクソン人、アングル人、ジュート人が、イングランドに7つの国を建国した。イギリスの名前はアングル人に由来する。9世紀になって、サクソン人国家であるウェセックスがイングランドを統一した。
1013年に、デンマークに征服される。その後1066年には、フランス北部を支配していたノルマン人に征服された。ノルマン朝、後のプランタジュネ朝(英語ではプランタジネット朝)とフランス系の王が続き、百年戦争の中盤まで上流階級の共通語はフランス語であった。両王朝とも、出身地であるフランスに多くの領地を持っていたが、欠地王ジャン(ジョン)の失政と百年戦争により、フランス側の領地のほとんどが失われた。
16,17世紀はケルト系のルーツを持つテューダー朝、ステュアート朝の時代であった。
ステュアート朝断絶後、ドイツ北部のハノーファーの王ゲオルグがジョージ1世として即位。ハノーファー朝が始まった。その後、ヴィクトリア女王の代に男系は途絶え、以降もドイツにルーツのあるザクセン・コーブルク・ゴータ朝、後のウィンザー朝となった。
2022年にエリザベス2世の死去により、ウィンザー家の男系が途絶えた。エリザベス2世の子であるチャールズ3世が即位し、マウントバッテン朝となった。なお、エリザベス2世の夫は、ドイツ北部のオルデンブルク家にルーツを持つギリシャ王家の出身である。
年表[編集]
- 1588年:アルマダ海戦
- 1649年:清教徒革命、チャールズ1世処刑。
- 1652年:英蘭戦争
- 1660年:王政復古
- 1688年:名誉革命
- 1775年:アメリカ独立戦争
- 1812年-1814年:米英戦争
- 1840年-1842年:アヘン戦争
- 1914年-1918年:第一次世界大戦
- 1919年-1921年:アイルランド独立戦争
- 1939年-1945年:第二次世界大戦
行政[編集]
イングランドの首都ロンドン、スコットランドの首都エディンバラ、ウェールズの首都カーディフ、北アイルランドの首都ベルファストというようにそれぞれのカントリーが首都を置いている。
文化[編集]
典型的な階級社会である。イギリス人は大きく貴族と平民に分けられ、貴族は高級紙を購読し、大学を卒業してホワイトカラーの職業に就き、キングス・イングリッシュを話す。一方、平民は大衆紙を購読し、実業学校を卒業してブルーカラーの職業に就き、それぞれの地区の方言を話す。首都ロンドンの方言(???東京訛りの日本語???)もあり、ABCはよく「アイ、ビー、スィー」と発音される。
食文化[編集]
イギリス料理はしばしば、不味いとネタにされる。これはアメリカやドイツなどプロテスタント圏全般に言えることで、カトリック圏に比べ禁欲的であるためともいわれる。
交通[編集]
全国に鉄道が敷かれており、鉄道の密度は高い。一方で、ヨーロッパの中でも電化率が低い方で、主要幹線でも非電化の路線が多い。
ロンドンでは地下鉄道網がとても発達しており、ロンドン地下鉄は世界初の地下鉄である。
脚注[編集]
- ↑ 英国は漢字で英吉利と当てられるためである。
- ↑ イギリスがタックスヘイブンを放棄しない理由
- ↑ 英国
- ↑ British EmbassyTokyo
外部リンク[編集]
欧州連合加盟国 |