方言

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方言(ほうげん)とは、単一の言語の中での地域による小さな差異のことである。地域名を被せて「~弁」と呼ばれ、区別されることがある。英語では「イギリス弁」「アメリカ弁」「オーストラリア弁」は使われても不思議ではないが、インド亜大陸は方言レベルの違いが数百ほどあると云われており、「インド訛りの英語」はそう呼ぶ以外に表しようがない。
この差異は発音・文法・語彙・一部の言語においては文字などの多様な要素に及ぶ。

概要[編集]

日本語にも方言は存在し、一般的には特定の地域でしか使われない語彙が方言と呼ばれ、共通語と対比して呼ばれることが多いが、それだけが方言ではない。

なお、異なる2つの言語であると考えるか、互いに同じ言語の方言同士と考えるかの違いは曖昧であり、しばしば政治的な側面を含む。たとえば、沖縄県の言葉を日本語の琉球(沖縄)方言として理解するか、日本語とは別の琉球(沖縄)語として理解するか、といった例がある。セルビア語とクロアチア語の様に、かつては同じ言語の方言とされていたが、ユーゴスラビアの分裂後に別の言語として扱われる様になった例もある。なお別の言語となった今でも、両者の違いは少なく、日本語の標準語と琉球方言の方がはるかに通じにくい。

方言は従来そのまま書き言葉として使われることは少なかったが、近年ではインターネット、特に話し言葉で書くSNSの普及により、方言が書き言葉となることも多くなっている。一方、このような動きに伴い方言の均一化も進んでいる。

日本[編集]

現代の日本の共通語(日本語に標準語ははない)は、東京の山手言葉が元になっているといわれるが、「方言」に分類するには若干の無理がある。たとえば伊豆半島の漁港周辺では、いわゆる標準語とほとんど区別がつかない言葉を使っている。
東京弁としては「鮭(しゃけ)」「棟梁(とうりゅう)」「道了尊(どうりゅうさん)」「蠅帳(はいちょう)」などがあり、「ど真ん中」は「真ん真ん中」、「(路地などの)入り口近く」を「とっつき」、「行き止まり」を「どんづまり」と呼んだりする。なお、「アキハバラ」も戦後生まれの方言で、かつては「あきばはら」「あきばっぱら」と呼んでいた。「潮干狩り」が「ひよしがり」になったり「朝日新聞」が「あさししんぶん」になったりもするが、本人は気づいていないこともある。
東京周辺の出身者は「標準語」と言うが、地方では「東京の言葉」というのですぐに田舎者だと判断される。関西弁は下品な言葉としてメディアによっても広められる(実際は以前から、主に東京ジャイアニズムの信者の影響で、関西弁は下品であると言われていた)そのようなこともあり地方でも意識の高い人は標準語を使用する。意識していない場合も方言が若干の標準語化がされている。 広島弁は「仁義なき戦い」以来広島ヤクザが使う方言と思われがちだが、菅原文太は東京生まれの東京育ちである。

中華人民共和国[編集]

中国では北京語(北京話)以外に「広東話」「福建話(閔話)」「客家話」ほか少数民族の話す方言があるが、政策として「全体を北京で使用される標準語に統一する」方針を打ち出している。このため将来的に香港などで使用される広東語は使用禁止になると見られる。

朝鮮民主主義人民共和国[編集]

平壌文化語(標準語)を使用しなけらばならず、南朝鮮の話し方をした場合、死刑にすることが決定される。

臺灣[編集]

多言語国家であり、福建語をベースとした「臺灣語」、北京語、いわゆる「高砂族」が使う言語、および日本語がある。どれが方言にあたるかどうかは、未調査なのでよくわからない。「共通語」としては福建語と北京語と日本語かと思われるが、少なくとも同じ漢字文化圏なので、「書けば通じる」という点では「なんちゃって中国語」は「方言」と言える。「アメリカ西海岸で臺灣出身のエンジニアと対話したが、漢字で書くとあらかた通じた」という。

方言の地位[編集]

標準語発祥の国であるフランスを初め、日本でも方言の地位は低い。これらの国では、公的な場では標準語を使う様に教育される。

一方で、ドイツの様に、公的に方言が保護され、方言の地位が高い国もある。


関連項目[編集]