英蘭戦争
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英蘭戦争(えいらんせんそう)は、17世紀後半、英仏海峡でイギリスとオランダとの間に起きた戦争である。
原因[編集]
貿易によって巨大な富を蓄えたオランダに対抗したイギリスがオランダからその分け前を奪おうとオランダに様々な要求をし、両国の関係が悪化したためである。
概要[編集]
1652年-1654年、1665年-1667年、1672年-1674年の三度によって行われた海戦で、陸戦は発生しなかった。この戦争には宗教的な対立はなく、制海権を巡る争いであった。イギリス側から見れば、清教徒革命と名誉革命の間に挟まれた戦争であった。本格的な帆走軍艦同士の戦いであったが、オランダは武装商船を含めた艦隊であったのに対し、イギリス側は様々な税を駆使して組織させた戦闘に特化した軍艦で戦った。この海戦で帆走軍艦同士の戦い方が確立し、19世紀前半のトラファルガー沖海戦まで変わらなかった。
終結[編集]
1688年にジェイムズ2世のフランス亡命による名誉革命により終結。
影響[編集]
イギリスがオランダに求めたものは実現しなかったが、制海権はオランダからイギリスに移り、イギリスの世界覇権の道が開かれた。