議院内閣制
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議院内閣制(ぎいんないかくせい)とは、議会による首相選出によって、行政府の首脳(内閣)が組織されるシステムのことである。
概要[編集]
衆議院や参議院など「議院」の議員によって、「内閣」が組閣されることを言う。
元首が世襲君主である国に多いが、ドイツやイタリアのように大統領元首でも議院内閣制を採用している国家もある。
議院内閣制度では、立法府である国会と行政府である内閣とが密接な関係にあることによって、政治を行っていくことになる。また、首相は国会で最大多数の議員を確保した政党から出ることが慣習になっている。
つまり、国民の直接選挙によって議会の多数派が交代し、それと連動して、首相をはじめとした内閣のメンバーが交代することを前提としている。
日本の場合[編集]
日本の場合は令和3年(2021年)時点ではこの議院内閣制を採用しており、国会議員が同僚議員の中から内閣総理大臣を選び、その他の国務大臣も同僚議員から内閣総理大臣が指名するという形になっている。国民には直接、総理大臣を選ぶことはできない。
日本の場合だと政権交代が実現した例は第2次世界大戦後の占領期の一時的な混乱時代と、自民党が野党に転落した一時期しか存在していない。そのため、1政党の長期政権によって日本政治が硬直的なものとなり、政治を腐敗させる温床を国民自ら築いているのが実情である。