シエラレオネ
シエラレオネ(英語: Sierra Leone)とは、アフリカ西部の大西洋に臨む国家である。海岸部は広大な湿地帯をなし、高温多湿な気候のため、かつては「白人の墓場」と称された。面積は7万1740平方キロメートル。人口は2002年の時点で508万6000人。首都はフリータウン。正式な国名はシエラレオネ共和国(シエラレオネきょうわこく、英語: Republic of Sierra Leone)という。シエラレオネは「ライオン山脈」を意味する。「シエラ」とは、「連峰」「山脈」を意味する。公用語は英語、メンデ語。国旗は、上から順に、緑、白、青(明るい青?)の横3分割で構成された国旗。国旗がファミリーマートに似ている。
概要[編集]
1446年にポルトガル人のアルバロ・フェルナンデスの来航以来、奴隷貿易の一大拠点となる。1787年にイギリスからの解放奴隷によってフリータウンが建設され、1808年にイギリス領として確定する。1961年にイギリス連邦の一員として独立した。
1971年に共和制に移行するが、以後は何度もクーデターを経て1991年からダイヤモンド鉱山の利権をめぐって政府軍とゲリラ勢力の内戦が激化し、1万人強の犠牲者とおよそ100万人の難民が発生した。1999年7月、政府側と反政府勢力の革命統一戦線(RUF)が和平協定に調印して内戦は終結したが、武力で上回る革命統一戦線に不穏な動きが見られたため、11月から2002年1月まで国連平和維持軍が展開する。
外貨収入をダイヤモンド、ボーキサイト、金などの鉱物資質に依存する。解放奴隷の子孫はクリオと呼ばれるエリート層を形成している。しかし平均寿命は34歳と世界最低水準である。
また、平均寿命が34歳だけでなく、およそ6人に1人が5歳になるまでに死んでしまうとされている。
著名な出身者[編集]
- サミュエル・ルイス - 立法協議会で20年以上議員を務めた。初代フリータウン市長。
- デビッドソン・ニコル - 元国連大使(1969年-1971年)、国際連合安全保障理事会(1970年)と国際連合訓練調査研究所(UNITAR)(1972年)の理事長。
- ジョン・カレファ=スマート - 国土省・鉱業省・労働省の各大臣を歴任し、ダイアモンド産業を組織化。元WHOの副事務局長(1965年-1970年)。
- モハメド・カロン(サッカー選手) - カロンFC所属、14歳で同国サッカー代表。
- ソリウス・サムラ - ジャーナリストで、ドキュメンタリー作家。腐敗、貧困、紛争といったアフリカの現状を緻密な取材を元に報告している。映画「ブラッド・ダイヤモンド」のアドバイザーも務めた。
- イシメール・ベア - ラップ歌手、元少年兵。アメリカで活動している。彼が書いた自分の少年兵時代の本「戦場から生きのびて」(A Long Way Gone)は世界中で読まれている。
外部リンク[編集]
- 政府
- 日本政府
- 観光
- その他