近鉄5820系電車

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

近鉄5820系電車(きんてつ5820けいでんしゃ)は、近畿日本鉄道の通勤車シリーズ21の1系列。

概要[編集]

シリーズ21のL/C仕様として2000年から2003年にかけて6連5本が奈良線向けに、6連2本が大阪線向けに製造された。

車体は9020系に準じた21m級・4ドア・アルミ合金製のものを使用し、内装については5800系でも採用されたデュアルシートを採用した。

機器類は9020系と同一の185kW級MB-5085A主電動機にIGBT-VVVFの組み合わせで、三菱と日立の両方が存在する。ブレーキ方式も回生ブレーキ併用の電気指令式ブレーキで、BP管や抑速ブレーキ、ブレーキ読替装置を備え、最高時速110kmを確保している。

大阪線向けの2本のうちク5750形には車いす対応トイレが設置されている。

改造[編集]

2006年から奈良線車には阪神直通対応改造が行われ、2007年までに5本全車に対して完了した。

運用[編集]

2022年現在、5本30両が東花園、2本12両が高安に配置され、前者は主に単独や他形式併結による6 - 10連で阪神直通運用を中心に、後者は6 - 10連を組んで大阪線・山田線・鳥羽線の普通から急行まで幅広く運用される。なお、名古屋線にも4連が投入される予定だったが結局ボツになり現在に至っている。

関連項目[編集]