近鉄23000系電車
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近鉄23000系電車通称伊勢志摩ライナーは、近畿日本鉄道が所有する特急形車両。6両×6編成が製造された。
概要[編集]
- 近鉄が三重県志摩市磯部町志摩スペイン村が1994年に開業するのに合わせて製造された特急形車両。
- 1993年から1995年にかけて6両編成6本(36両)が近畿車輛で製造された。
- 運行区間は、近鉄名古屋、大阪難波一部大阪上本町、京都の各ターミナルから賢島または鳥羽までの区間。
- 1994年に社団法人日本鉄道建設業協会ブルネル賞を受賞。
車両デザイン[編集]
伊勢志摩の雰囲気にあったデザインとなっている。 具体的には
- ビスタカーやさくらライナーのように観光地への旅を演出する車両
- リゾート地へのグループ旅客に適した車両
- アーバンライナーや22000系の近代性と高品質デザインを備えた車両
- 近鉄らしさを残して新たな魅力をもった車両
- スピードアップに対応し、最高130km/hでの営業運転ができる車両
となっている。
編成[編集]
- 編成は以下の通り。
- ← 大阪難波・大阪上本町・京都近鉄奈良・賢島・鳥羽・近鉄名古屋 →
- ← 賢島近鉄名古屋 →
- ク23100形 (Tc1) モ23200形 (M1) モ23300形 (M'1) モ23400形 (M'2) モ23500形 (M2) ク23600形 (Tc2)
リニューアル改造[編集]
- 竣工から約18年が経過して車体更新時期に差し掛かったこと、2013年10月に伊勢神宮で第62回式年遷宮を執り行うことに絡めて更新工事を実施。
- 2012年から内外装のリニューアルを高安検修センターで行い、8月に最初の編成が出場した。
改造内容[編集]
- エクステリアカラーの変更
- および車内では時代を反映して全席禁煙化に踏み切り、編成中に1か所、喫煙室を新設。
- また各座席に電源コンセントを設置、フリーパターンディスプレイの大型化。
- 多目的トイレや一般タイプのトイレの設備変更、シートモケットや化粧板の変更等。
- また伊勢志摩ライナーのロゴタイプも新しいデザインに変更。
リニューアル編成[編集]
- 編成は以下の通り
- ← 大阪難波・大阪上本町・京都・近鉄名古屋賢島・鳥羽・宇治山田・近鉄奈良 →
- 形式 ク23100形 (Tc1) モ23200形 (M1) モ23300形 (M'1) モ23400形 (M'2) モ23500形 (M2) ク23600形 (Tc2)
その後の動向[編集]
2020年頃よりVVVFのソフトを変更した車両が現れ、ソフト変更後は音が段階的に変化するようになった。
2020年末にはiL03編成の床下機器が水没し故障したため、VVVFをSiC素子の新品に交換されている。これは近鉄では7000系に続いて2例目となる。さらにその後iL01編成も追随して機器更新の餌食になった。