近鉄1460系電車

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近鉄1460系電車(きんてつ1460けいでんしゃ)は、かつて近鉄大阪線名古屋線系統に配置されていた近畿日本鉄道の一般型車両の1形式。

概要[編集]

信貴線直通列車向けに、大阪線初の高性能車として1957年に2連3本が登場した。

車体は21m級の両開き3扉全鋼製車体で、このスタイルは後のモ1420形と名古屋線向けの6441系にて採用されたが、それ以降5200系まで3扉車は採用されなかった。

主電動機はモ1450形にて採用された75kW級のMB-3028Aを採用し、WNドライブで駆動する。主制御装置は三菱電機製ABFM単位スイッチ式制御器を採用している。

ブレーキ方式はHSC-Dで、抑速ブレーキも備える。台車はKD-22とされ、シュリーレン式のコイルばね台車が採用された。

沿革[編集]

当初は他形式との併結ができなかったが1960年に小改造を行い制約は解消された。1972年には運転室を全室化するとともに、ファンデリア撤去の上扇風機が設置された。

運用面では、原則河内国分以西の普通・準急と信貴線で運用されたが、初期は伊賀神戸以西の通勤急行に充当されることもあった。1975年に名古屋線系統に転属したあとは山田線鳥羽線志摩線での運用が主となった。

1986年には1462Fが新塗装となったが、既に老朽化も進んでおり、冷房化の対象からも外れ、1987年に1462F以外の2本が廃車となり、1462Fに関しても1988年1月に廃車され形式消滅した。このため、1988年2月に登場した、3ドアの5200系と同時に在籍したことはない。

関連項目[編集]