近鉄3220系電車
ナビゲーションに移動
検索に移動
近鉄3220系電車(きんてつ3220けいでんしゃ)は、近鉄奈良線・京都線系統に所属する近畿日本鉄道の通勤車の1形式のこと。電算記号はKLの20番台。
登場の経緯[編集]
烏丸線の輸送力増強のために1999年から2000年にかけて、シリーズ21の最初の系列として6連3本が製造された。烏丸線直通車としては初となる音声合成装置による自動放送の搭載がなされている。
構造[編集]
車体は20.5m級4ドアのアルミ合金製だが、前面がややくの字気味に折れ曲がり、貫通扉も助手席側にオフセットされている。制御装置は日立製のIGBT-VVVFを採用し、主電動機もMB-5085Aを採用している。
ブレーキ方式は回生ブレーキ併用の電気指令式空気ブレーキで、奈良線の大和西大寺以西への乗り入れのために抑速ブレーキも搭載するが、ブレーキ読替装置を持たず、他車との併結は一切できない。
運用[編集]
2022年現在、3本18両全車が西大寺に配置され、単独で主に京都線・烏丸線全線を中心に、奈良線や橿原線、天理線や難波線でも運用される。阪神直通対応改造はなされていないため、なんば線桜川以西に乗り入れることはない。
ただし、KL21編成を除き京都市交通局のATSが故障しているためか、烏丸線を出禁になっている。