近鉄9200系電車

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近鉄9200系電車(きんてつ9200けいでんしゃ)は、近鉄奈良線京都線系統に所属する近畿日本鉄道の通勤型車両の1形式。後に近鉄大阪線にも配属されるが、名古屋線に配属されたことはない。電算記号はFBの偶数→FLあるいはFCの50番台。

概要[編集]

京都線系統の3連運用のために1983年に登場した。形態上は界磁チョッパ制御車8810系の3両編成版であったが、後にアルミ製の中間車を追加して4連となっている。

構造[編集]

最初の3連は8810系のものを踏襲した、21m級4ドア角屋根の全鋼製車体を持つ。

主要機器も8810系に準じ、出力160kWのMB-3270-A主電動機に日立製界磁チョッパ制御の組み合わせとされたが、ブレーキ方式は9000系と同じHSC-R回生併用電磁直通ブレーキを採用している。台車もシュリーレン式空気ばね台車のKD-88系が採用された。

対して、後の中間増備車は1233系で確立された全線共通規格・前後対称のアルミ車体で台車も新規設計のKD-96Cとされた。

沿革[編集]

中間車増備[編集]

当初は3連で京都線の運用に就いていたが、3連運用の減少に伴い1991年に中間増備車サ9350形を増備し4両固定編成となった。

車体更新・B更新[編集]

2001年から2007年にかけて、中間増備車を除き車体更新が行われ、中間増備車についても内装更新や車椅子スペースの設置が施されている。

2021年からはB更新を受けた車両が現れ、中間増備車も車体更新が施工された。2023年7月時点ではFL54以外に対して完了している。

転属[編集]

2006年から07年にかけて4連1本を残して方向転換とマスコンの取替を行い大阪線に転属。ほぼ同時期には9820系の大阪線への増備も検討されていたことからサ9350形全車をサ9310形に改番している。

運用[編集]

2022年現在、4連3本が大阪線に、1本が奈良線に配置され、前者は大阪線青山町以西を中心に、後者は奈良線・京都線系統で運用される。

なお、阪神直通には対応せず、桜川以西への入線は行わない他、トイレがないことから名古屋線への定期運用における入線経験はないものの、3連化された上での名古屋線転属は2024年の新車投入以降考えられるので今後が注目される。

関連項目[編集]