近鉄2400系電車

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近鉄2400系電車(きんてつ2400けいでんしゃ)は、かつて在籍した近鉄大阪線の通勤型車両の1形式。大阪線系統の他、名古屋線でも幅広く使用されたが、残念ながら2004年に全廃された。

概要[編集]

1480系2470系では125kW級モーターを使用し、2M1Tで勾配区間における運用を、さらには2M2Tでも平坦区間の運用を難なくこなしていたが、2M2Tでは勾配区間での運用ができず不便が生じていた。そこで1M1T構成でも勾配区間での運用ができるように1966年に登場したのが本系列である。

本系列の走行システムは名古屋線向けの1800系1810系にも引き継がれた他、1979年登場の2800系AX16・17編成まで10年以上にわたって受け継がれることになる。

構造[編集]

車体は1480系や2470系と同一の21m級4ドア丸屋根全鋼製車体を持ち、標識灯も1480系と同一の角型縦2列のものを採用している。

主電動機は大阪線の青山峠越えが可能なように端子電圧675V出力155kWのMB-3110系主電動機が採用され、これにより1M1Tでも運用が可能になった。制御装置もABFM型電動カム軸式抵抗制御が大阪線通勤車で初めて採用された。

ブレーキ方式はHSC-D発電併用電磁直通ブレーキとなっており、従来の1480系との併結も可能である。

改造[編集]

1984年から1985年にかけて冷房化がなされ、その際にATSの位置変更や車体更新も行われた。

運用と廃車[編集]

大阪線の全線で幅広く使用され、後年にはW05・06の2本が信貴線専属車両になったり、名古屋線に現れたりしたが、1998年から1999年にかけて4本が廃車され、残る2本も2003年と2004年に廃車となり形式消滅した。

廃車後は主要機器がモト75の77・78の機器更新に転用されている。

近い世代の車両[編集]

関連項目[編集]