あいの風とやま鉄道線

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日本海縦貫線 > あいの風とやま鉄道線

あいの風とやま鉄道
あいの風とやま鉄道線
基本情報
日本国旗.png日本
所在地石川県富山県新潟県
起点倶利伽羅駅
終点市振駅
駅数23駅(貨物駅含む)
開業2015年3月14日
所有者あいの風とやま鉄道
運営者あいの風とやま鉄道
使用車両使用車両を参照
路線諸元
路線距離100.1 km
軌間1,067 mm
線路数複線
電化方式交流20,000V周波数60Hz
閉塞方式複線自動閉塞式
保安装置ATS-SW
最高速度110 km/h

あいの風とやま鉄道線 (あいのかぜとやまてつどうせん) は、石川県津幡町倶利伽羅駅新潟県糸魚川市市振駅を結ぶあいの風とやま鉄道鉄道路線である。

概要[編集]

2015年 (平成27年) 3月13日まではJR西日本北陸本線の一部であった。全長は100.1km。
北陸新幹線並行在来線であり、JR貨物も全区間で第2種鉄道事業者として交直流機関車に牽引された貨物列車を運行している。

全線交流電化だが、泊駅以東の旅客列車は朝の高岡・金沢方面2本、夜の糸魚川方面2本を除き全てえちごトキめき鉄道の気動車列車である。

運行形態[編集]

石動駅~泊駅では日中は1時間に1本~2本程度の運転。 日中でもIRいしかわ鉄道金沢駅~県の東端に近い泊駅までの直通運転も多いが、途中の富山駅で乗り換えの列車もある。

1日2往復だけ富山方面からえちごトキめき鉄道糸魚川駅に直通する列車も運転されている。

平日朝晩にはホームライナー的立ち位置の有料快速列車、あいの風ライナーを運転している。 第三セクターでこのような列車を運転するのは珍しい。

泊駅~市振駅は、運行形態上はえちごトキめき鉄道日本海ひすいラインとなっているため、自社の車両が1日2往復しかやってこない。

日本海縦貫線の貨物列車はJR貨物第2種鉄道事業者として全区間で運行している。

歴史[編集]

  • 1898年(明治31年)
    • 11月1日:北陸線 金沢方面 - 倶利伽羅 - 高岡間が開業。石動駅、福岡駅が開業。高岡駅は中越鉄道(現在の城端線)の駅として既に開業していた。
  • 1899年(明治32年)
    • 3月20日:高岡 - 富山間が延伸開業。小杉駅・富山駅が開業。
  • 1908年(明治41年)
    • 11月3日:小杉-富山間に、呉羽駅が開業。
    • 11月16日:富山線 富山 - 魚津間が開業。東岩瀬駅(現在の東富山駅)、水橋駅、滑川駅、魚津駅が開業。
  • 1909年(明治42年)
    • 6月15日:津幡-石動間に、倶利伽羅駅が開業。同名の信号所を駅に昇格させた形である。
  • 1910年(明治43年)
    • 4月16日:魚津 - 泊間が延伸開業。三日市駅(現在の黒部駅)、生地駅、入善駅、泊駅が開業。
  • 1912年(明治45年 / 大正元年)
    • 10月15日:泊 - 市振 - 青海間が延伸開業、現在のあいの風とやま鉄道が全通した。市振駅が開業。
  • 1923年(大正12年)
    • 10月15日:高岡-小杉間に、越中大門駅が開業。
  • 1950年(昭和25年)
    • 5月20日:東岩瀬駅が東富山駅に改称。
  • 1956年(昭和31年)
    • 4月10日:三日市駅が黒部駅に改称。
    • 11月10日:富山駅 - 富山操車場(現在の新富山口駅)間が複線化。
  • 1957年(昭和32年)
    • 4月25日:福岡-高岡間に、西高岡駅が開業。同名の信号所を駅に昇格させた形である。
    • 11月20日:泊-市振間に、越中宮崎駅が開業。同名の信号所を駅に昇格させた形である。
  • 1958年(昭和33年)
    • 9月29日:小杉駅 - 呉羽駅間が複線化。
  • 1960年(昭和35年)
    • 5月31日:呉羽駅 - 富山駅間が複線化。
    • 7月1日:生地-入善間に、西入善駅が開業。同名の信号所を駅に昇格させた形である。
    • 9月30日:石動駅 - 福岡駅間が複線化。
  • 1961年(昭和36年)
    • 8月10日:福岡駅 - 西高岡駅間が複線化。
    • 9月15日:倶利伽羅駅 - 石動駅間が複線化。なお8月1日に、安楽寺信号所 - 石動間が先行して複線化されていた。
    • 9月25日:津幡駅 - 倶利伽羅駅間が複線化。
  • 1963年(昭和38年)
    • 9月27日:高岡駅 - 越中大門駅間が複線化。
  • 1964年(昭和39年)
    • 8月24日:金沢駅 - 富山操車場(現在の新富山口駅)間が交流電化。
    • 9月29日:西高岡駅 - 高岡やぶなみ駅(当時未開業)間が複線化。
    • 11月20日:滑川-魚津間に、東滑川駅が開業。早月信号場が駅に昇格した形。
  • 1965年(昭和40年)
    • 4月23日:生地駅 - 西入善駅間が複線化。
    • 7月5日:越中大門駅 - 小杉駅間が複線化。
    • 7月30日:富山操車場(現在の新富山口駅) - 東富山駅間が複線化。
    • 8月25日:高岡やぶなみ駅(当時未開業) - 高岡駅間が複線化。なお、高岡やぶなみ駅 - 千保川信号場間は1964年9月29日に複線化されていた。富山操車場(現在の新富山口駅) - 泊駅間が交流電化。
    • 9月30日:泊駅 - 市振駅 - 糸魚川方面が交流電化、全線交流電化が完成。
    • 12月10日:黒部駅 - 生地駅間が複線化。
  • 1966年(昭和41年)
    • 6月1日:水橋駅 - 滑川間が複線化。なお、上市川信号場 - 滑川駅は1964年7月20日に複線化されていた。
    • 11月25日:西入善駅 - 入善駅間が複線化。
    • 12月3日:東富山駅 - 水橋駅間が複線化。
  • 1967年(昭和42年)
    • 5月19日:泊駅 - 越中宮崎駅間が複線化。
    • 8月22日:滑川駅 - 東滑川駅間が複線化。
    • 9月20日:入善駅 - 泊駅間が複線化。なお、小川信号場 - 泊駅間は8月29日に複線化されていた。
    • 9月29日:越中宮崎駅 - 市振駅間が複線化。
    • 8月9日:魚津駅 - 片貝信号場間が複線化。
  • 1968年(昭和43年)
    • 9月27日:東滑川駅 - 魚津駅間が複線化。なお、東滑川駅 - 角川信号場間は1966年8月30日に複線化されていた。
  • 1969年(昭和44年)
    • 6月17日:魚津駅 - 黒部駅間が複線化、全線複線化が完成。なお、魚津駅 - 片貝信号場間は1968年8月9日に複線化されていた。
  • 2015年(平成27年)

駅一覧[編集]

  • (貨):貨物専用駅、◇・■:貨物取扱駅(貨物専用駅を除く。◇は定期貨物列車の発着なし、■はオフレールステーション
  • 累計営業キロは倶利伽羅駅からのもの(米原駅 - 倶利伽羅駅間の営業キロは194.4km)
  • 普通列車は全ての旅客駅に停車
  • あいの風ライナー…●:停車駅、|:通過駅
  • 全線複線・交流電化
駅名 営業キロ あいの風ライナー 接続路線・備考 所在地
駅間 累計
倶利伽羅駅 - 0.0 IRいしかわ鉄道IRいしかわ鉄道線(発着全列車が金沢駅まで直通運転) 石川県
河北郡津幡町
石動駅 6.8 6.8   富山県 小矢部市
福岡駅 7.2 14.0   高岡市
西高岡駅 3.5 17.5  
高岡やぶなみ駅 2.7 20.2 (移管後新設駅)
高岡駅 2.6 22.8 西日本旅客鉄道城端線氷見線
万葉線高岡軌道線高岡駅停留場
越中大門駅 3.7 26.5   射水市
小杉駅 3.7 30.2  
呉羽駅 6.6 36.8   富山市
富山駅 4.8 41.6 西日本旅客鉄道:■ 北陸新幹線高山本線
富山地方鉄道本線電鉄富山駅
富山地方鉄道:富山軌道線富山港線富山駅停留場
(貨)富山貨物駅 2.8 44.4  
新富山口駅 1.2 45.6  
東富山駅 2.6 48.2  
水橋駅 4.9 53.1  
滑川駅 5.5 58.6 富山地方鉄道:本線 滑川市
東滑川駅 3.5 62.1  
魚津駅 5.0 67.1 富山地方鉄道:本線 …新魚津駅 魚津市
黒部駅 6.3 73.4   黒部市
生地駅 4.0 77.4  
西入善駅 4.2 81.6   下新川郡 入善町
入善駅 3.9 85.5  
泊駅 5.2 90.7 (実質的な日本海ひすいラインとの乗換駅) 朝日町
越中宮崎駅 4.7 95.4    
市振駅 4.7 100.1   えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン(発着全列車が直通運転) 新潟県
糸魚川市

JRの通過利用の特例[編集]

あいの風とやま鉄道への移管により、他のJR路線との接続駅が高岡駅しかなかったJR城端線JR氷見線は、他のJR在来線と接続がない孤立路線となってしまった[1]。そのため、青春18きっぷなどJRのフリーきっぷでは、高山本線等から高岡~富山間を通過利用できる(途中駅での下車は不可)などの特例が設けられている[2]

使用車両[編集]

関連項目[編集]

注釈[編集]

  1. 在来線以外なら、城端線新高岡駅北陸新幹線に接続している。もっと言えば、氷見線能町駅からはJR貨物新湊線が分岐している。
  2. 同様の事例にはJR七尾線JR大湊線などがある。
  3. 城端線からの直通列車と、その折り返し列車のみ
  4. えちごトキめき鉄道日本海ひすいラインからの直通列車のみ

外部リンク[編集]

北陸新幹線
旧・東日本旅客鉄道(JR東日本)信越本線
JRバス関東碓氷線
しなの鉄道 しなの鉄道線北しなの線
えちごトキめき鉄道 妙高はねうまライン
旧・西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸本線
えちごトキめき鉄道 日本海ひすいライン
あいの風とやま鉄道 あいの風とやま鉄道線
IRいしかわ鉄道 IRいしかわ鉄道線
ハピラインふくい ハピラインふくい線
東北新幹線
旧・東日本旅客鉄道(JR東日本)東北本線
IGRいわて銀河鉄道 いわて銀河鉄道線
青い森鉄道 青い森鉄道線
九州新幹線
旧・九州旅客鉄道(JR九州)鹿児島本線
肥薩おれんじ鉄道 肥薩おれんじ鉄道線
北海道新幹線
旧・北海道旅客鉄道(JR北海道)江差線
道南いさりび鉄道 道南いさりび鉄道線
路線
営業路線 ■ 北陸新幹線 - 北陸本線(米原 - 敦賀) - 小浜線 - 越美北線 - 七尾線 - 氷見線 - 城端線 - 高山本線 - 大糸線糸魚川 - 南小谷
廃止路線 北陸本線(敦賀 - 福井 - 大聖寺 / 大聖寺 - 金沢 - 倶利伽羅 / 倶利伽羅 - 富山 - 市振 / 市振 - 直江津(敦賀 - 金沢間は2024年、金沢 - 直江津間は2015年転換) - 七尾線(和倉温泉以北)(1991年転換・2001年部分廃止) - 能登線(1988年転換・2005年廃止) - 富山港線(2006年転換)
車両基地・車両工場 金沢総合車両所 - 白山総合車両所
乗務員区所(鉄道部除く) 金沢新幹線列車区 - 金沢列車区
鉄道部・地域鉄道部
現有組織 敦賀地域鉄道部 - 福井地域鉄道部 - 七尾鉄道部 - 北陸広域鉄道部
廃止組織 小浜鉄道部 - 越前大野鉄道部 - 高岡鉄道部 - 富山鉄道部 - 富山地域鉄道部 - 糸魚川地域鉄道部
本線(米原 - 金沢間) JR-A 北陸本線
移管路線
敦賀 - 大聖寺間 ハピラインふくい線
大聖寺 - 倶利伽羅間 IRいしかわ鉄道線
倶利伽羅 - 市振間 あいの風とやま鉄道線
市振 - 直江津間 えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン
金沢 - 直江津間は北陸新幹線開業により第三セクターへ移管。
敦賀 - 大聖寺間はハピラインふくいへ移管決定。
大聖寺 - 金沢間はIRいしかわ鉄道が延伸。