あずさ (列車)
(スーパーあずさから転送)
ナビゲーションに移動
検索に移動
あずさ Azusa | |
---|---|
あずさで使用されるE353系 | |
概要 | |
種別 | 特急 |
列車番号 | 運行番号+M 東京・千葉・南小谷行は5000+運行番号+M |
運行開始 | 1966年 |
運行事業者 | 東日本旅客鉄道 |
路線 | |
走行路線 | 中央本線 総武本線 篠ノ井線 大糸線 |
起点 | 新宿 東京 千葉 |
終点 | 松本 南小谷 |
その他 | |
使用車両 | E257系 - 臨時のみ E353系 |
両数 | 9両又は12両 |
外部リンク | 公式ページ |
備考 | 特急設定以前は準急として走っていた |
あずさとは、東日本旅客鉄道(JR東日本)が運行する、特急列車の1つである。中央本線を走行する。
概要[編集]
長野県松本市の松本駅から、東京都新宿区の新宿駅・同千代田区の東京駅を、篠ノ井線・中央本線を経由して結ぶ特急列車である。一部列車は、総武快速線に直通し、千葉県千葉市の千葉駅まで運行する。なお、大糸線に直通し、長野県小谷村の南小谷駅まで運行の列車は最盛期より減少した。
松本・諏訪といった長野県中部や小淵沢など山梨県峡北から、甲府・東京へ直行する唯一の特急である[注 1]。
東京側は、東京駅まで直通する列車は少なく、新幹線との連絡はほとんど考慮されておらず、ほとんどの列車の始発・終着駅である新宿駅で「成田エクスプレス」など新宿駅以東に向かう列車との乗り継ぎ料金通算制度はない。
数年前までは千葉駅発南小谷駅行が1本あった[注 2]。だが、このロングランあずさは現在ではダイヤ改正により消滅した。
バリエーション[編集]
かいじほどではないが、こちらもあずさ系統の臨時列車が数本設定されていた。
ウィングあずさ[編集]
- 成田空港対甲信を結ぶ臨時特急である。ヘッドマークに白い字で小さくウィングと書かれていた。
スーパーあずさ[編集]
- 特急あずさの速達便として1994年に新設され、E351系で運行されていた。中央東線の特急列車がE353系に統一されたことに伴い、すべての列車が「あずさ」に統合され[注 1]、2019年に愛称廃止となった。
木曽あずさ[編集]
- 辰野経由で南木曽駅まで走る臨時特急。183/189系が使用されていた。JR化後に辰野を経由する中央線特急は少なく、貴重な例となっていた。
甲信エクスプレス・信州[編集]
- 峡東・甲府/諏訪と長野県北信地域(いわゆる長野市の方)を結ぶ臨時列車[注 3]。「信州」は善光寺の御開帳に合わせて走った臨時列車であり、2023年3月改正以降の「しなの」の補完の臨時特急と性格が異なる。
詳細は「信州 (臨時列車)」を参照
信州かいじ[編集]
詳細は「かいじ (列車)#信州かいじ」を参照
諏訪湖花火大会号[編集]
- 2023年と2024年の8月15日 - 16日にかけて運行された夜行特急。上諏訪 - 新宿間は途中、八王子、立川にのみ停車。臨時列車とはいえ、甲府駅通過の中央線特急は約30年ぶり。ただし、実際は運転停車をしていた。
停車駅[編集]
- 各列車によって運行区間や停車駅が違う。詳しくは各自で乗車の列車を調べていただきたい。
停車駅は以下の通り/場合によっては停車しない便もあります。
なおここでは全列車が停車する駅のみ太字で表す。
- 南小谷駅-白馬駅-信濃大町駅-穂高駅-豊科駅-松本駅-塩尻駅-岡谷駅-下諏訪駅-上諏訪駅-茅野駅-富士見駅-小淵沢駅-韮崎駅-甲府駅-石和温泉駅-山梨市駅-塩山駅-大月駅-八王子駅-立川駅-新宿駅-東京駅
かつては長坂駅・三鷹駅に停車する列車も1往復ずつ設定されていた。
千葉発着の停車駅は以下の通り2022年3月5日時点
- 石和温泉・山梨市・塩山には下り3号のみ停車。松本-甲府までは上記記載の停車駅全てに停車のためここでは省略する。なお先述の通り大糸線には直通しない。
- 甲府駅-石和温泉駅-山梨市駅-塩山駅-大月駅-八王子駅-立川駅-新宿駅-総武緩行線に乗り入れ→錦糸町手前で快速線に転線-錦糸町駅-船橋駅-千葉駅
発着駅パターン[編集]
- 新宿~松本タイプ
- あずさの最も一般的な発着駅パターンで基本となる。
- 東京~松本タイプ
- 東京駅に乗り入れるタイプで下り1本、上り3本設定されている。東京駅に乗り入れる中央線特急はかいじのほうが数がある。
- 新宿~南小谷タイプ
- あずさ最長の運用パターンで長野県北部と東京副都心を一本で結ぶ唯一の列車で現在1往復設定。大糸線内のホーム有効長が9両しかないため松本駅で新宿寄り3両を増解結する。
- 千葉~松本タイプ
- 千葉乗り入れのタイプで関東東部と松本を1本で結ぶ。
使用車両と編成[編集]
あずさ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2022年3月12日現在 ← 千葉・東京・新宿 甲府・松本・南小谷 →
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
現在では新型特急型車両、E353系が使用される。なお、過去に使用されていたE257系は現在でも臨時で使用される。
- 183/189系 - 1972年の幕張所属車の運用から開始。181系撤退後は189系も加わったが、2019年に全廃され現在では使用されていない。
- 181系 - 1966年の新設時から1975年まで使用。
関連項目[編集]
- かいじ (列車)
- 富士回遊
- しなの (列車)
- みすず (列車)
- 甲信エクスプレス
- アルプス (列車)
- いなほ (列車) - 羽越本線秋田駅発着系統が同じ立ち位置だが、別愛称ではない。
- ひだ (列車) - 富山駅乗り入れ系統が似た立ち位置だが、別愛称ではない。
- くろしお (列車) - 紀勢本線新宮駅折り返し系統が似た立ち位置だが、別愛称の設定がない。
脚注[編集]
- 注
- ↑ a b 甲府以東で「あずさ」の停車駅がバラバラなのは愛称統合があったから。また、近鉄特急や北近畿ビッグXと違い甲府駅での乗継による特急料金通算化には否定的で、甲府以西で既に「あずさ」が満席傾向だった時に甲府以東で「かいじ」の空いている席を確保する等の遠近分離もままならない。
- ↑ この便に関しては当時東日本最長列車として長らく王の座に君臨していたが、常磐線全線復活・上野東京ライン開通に伴う常磐線特急ひたちが東京都港区品川駅から宮城県仙台市青葉区仙台駅まで走る便ができたため、王の座を譲ることとなった。
- ↑ 甲府・諏訪から北陸・新潟県上越方面への接続も考慮されていた。
- ↑ 松本発着の中央高速バスも途中、山梨県国中での乗降扱いをしないため、同じように不便。
- 出典
甲信越/岐阜の主な列車 |
中央本線 特急停車駅 |