スーパー特急

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スーパー特急とは、

  1. JR在来線の特別急行列車で停車駅を絞ったり、車両のグレードを向上させた列車。
  2. 整備新幹線前提の施設を使い、狭軌用列車を走らせるJRの構想の通称。結果的に実現せず。

ここでは、1.について詳述する。

概要[編集]

国鉄は1980年以降、特急列車の増発を重ねたが、中には停車駅がかつての急行並みの列車もあり、寺本光照などの評論家や一部鉄道ファンから、停車駅の多い特急列車の急行再格下げ論も噴出した。
しかし、JRグループの旅客営業規則に照らし合わせると急行化は減収に繋がるため、停車駅の多い特急は特急のまま維持し、さらに停車駅の少ない特急を設定することで、速達サービスの向上を図った。

歴史[編集]

JRで最初に「スーパー」を冠称にしたのは、北陸方面で設定された「かがやき」、「きらめき」(但し、時刻表では「スーパー」は記述されず)である。
その後、速達サービス専用の車両の新造や車両のグレードアップで「スーパー」を冠称する特急は増加した。
新造・改造車両の再置き換えが進むと、「スーパー」の冠称を付けた特急は減少した。

現在の事例[編集]

スーパーはくと
智頭急行HOT7000系気動車を使用。過去にキハ181系使用の「いなば」があった。
スーパーいなば
JR西日本キハ187系気動車が投入された際、「スーパー」の冠称を使用
スーパーまつかぜ
JR西日本キハ187系気動車が投入された際、「スーパー」の冠称を使用
スーパーおき
JR西日本キハ187系気動車が投入された際、「スーパー」の冠称を使用

過去の事例[編集]

スーパーおおぞら
JR北海道キハ283系気動車が投入された際、「スーパー」の冠称を使用。後に「おおぞら」に戻す。
スーパー北斗
JR北海道キハ281系気動車が投入された際、「スーパー」の冠称を使用。後に「北斗」に戻す。
スーパー宗谷
JR北海道キハ261系気動車が投入された際、「スーパー」の冠称を使用。後に「宗谷」に戻す。
スーパーいなほ
停車駅を絞って設定したが、2年余りで廃止。
スーパーひたち
JR東日本651系電車が投入された際、「スーパー」の冠称を使用。「ときわ」分離で「ひたち」に戻す。
スーパーあずさ
JR東日本351系電車が投入された際、「スーパー」の冠称を使用。351系撤退に伴い「あずさ」に戻す。
スーパー雷鳥
485系グレードアップ電車が投入された際、「スーパー」の冠称を使用。後に車両置き換えで「サンダーバード」に改称。
スーパーくろしお(オーシャンアロー)
JR西日本283系電車が投入された際、「スーパー」の冠称を使用した愛称となり、後に「オーシャンアロー」に改称。
スーパーやくも
JR西日本381系グレードアップ車が投入された際、「スーパー」の冠称を使用した愛称となったが、後に「やくも」に戻す。

関連項目[編集]