近畿地方
近畿地方(きんきちほう)は日本の地方区分の一つ。本州の中西部にある地域。三重県・滋賀県・京都府・大阪府・奈良県・兵庫県・和歌山県の7つの都道府県からなる地域。
概要[編集]
近畿地方の「畿」という語源は奈良時代にできた都の地域で、天皇が住む政治的な都であり、五畿七道の畿内に由来する。
が含まれていた。その畿内に近い地域を加えて近畿地方と呼ぶようになったと言われている。近江国(滋賀県)は畿内ではない気がする(?)
近畿地方は、関東地方に次ぐ日本第2の経済圏を有している。
現在では一般的に大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県、三重県の2府5県を指すがその範囲は一定でない場合もある(?)。三重県は東海地方にも含まれる[注 1]。逆に福井県[注 2]、鳥取県[注 3]、徳島県[注 4]を含む分け方もある。
余談であるが「Kinki」は英語で「変態な」を意味する「Kinky」と音が似ているため英語話者に誤解を与えることがある。
「関西」との違い[編集]
近年では「近畿地方」に代わって「関西地方」という名称が使用される場合があるがこの2つは必ずしも同義ではない。
端的に言うと「近畿」は京都市を中心とした地域区分で「関西」は大阪を中心とした区分という違いがある。
というのも「近畿」は先述のように都(≒京都)を中心にした区分であるが「関西」は畿内と東国を分けていた鈴鹿関などの関所の西側という考え方で分けられたものである。つまり「関西」はもともと関東地方から見た区分であり、「近畿」に比べて後年に生まれたゆえにその時代の中心都市である大阪を中心に区分されているのである。→「関西」を参照。
「関西」という呼称はこの地域の独自の文化や歴史にプライドを持つ人々からは好まれていなかったが、この地方の中心都市が大阪に移り変わっていくにつれて受け入れられ、さらに国際化の進行で前述の「kinky」の英単語に対するイメージと相まって、現在では「近畿」より「関西」のほうが多用される傾向にある。一般的に行政などの公的な場では「近畿」、歴史等伝統的な事物について触れる場合や日本国外に向けての発信には「関西」と使い分けが進んでいる。
なお、落語等伝統芸能については、第三の区分である「上方」が用いられる。上方も近畿と同じく天皇の在所の地域を由来としている。
区分・関西地方との違い[編集]
2府4県
一般的な「近畿地方」
- 2府4県+三重県
その他の場合の近畿 2府4県+福井県(三重県を含むかは場合による)
関西
近畿地方のうち、京都府・大阪府・奈良県を総称してけいはんな(京・阪・奈)地区と呼ぶこともある。「けいはんな学研都市」などの例がある(ただし、「学習研究社」(現・学研ホールディングス。雑誌『ムー』などで知られる)とは関係がない。正式名称は「関西文化学術研究都市」である)。
「近畿」を冠する施設、組織[編集]
「関西」を冠する施設、組織[編集]
- 関西国際空港
- 国立国会図書館関西館
- 関西テレビ
- ラジオ関西
- 関西大学
- 関西外国語大学
- 関西学院大学[注 5]
- 関西アーバン銀行
- 関西電力
- 関西電気保安協会
- 関西独立リーグ
- 日本貨物鉄道関西支社 - 中四国も管轄する。
関連項目[編集]
脚注[編集]
- 注
- 出典
外部リンク[編集]
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