小田急小田原線

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
小田原線から転送)
ナビゲーションに移動 検索に移動
小田急電鉄
OH 小田原線
Odakyu Electric Railway2.jpg
4000形で運行中の急行電車
基本情報
日本国旗.png日本
所在地東京都神奈川県
起点新宿駅
終点小田原駅
駅数47駅
路線記号OH
開業1927年4月1日
所有者小田急電鉄
運営者小田急電鉄
路線諸元
路線距離82.5 km
軌間1,067 mm
電化方式直流1,500 V
架空電車線方式
閉塞方式自動閉塞式
保安装置D-ATS-P
最高速度110 km/h

小田急小田原線 (おだきゅうおだわらせん) は、東京都新宿区新宿駅から神奈川県小田原市小田原駅までを結ぶ、小田急電鉄鉄道路線である。路線記号はOH

概要[編集]

1927年4月1日に、小田急の前身である小田原急行電鉄が開業。戦時中に東京急行電鉄が保有していた時期 (いわゆる 「大東急時代」 ) を経て、1948年から小田急電鉄の路線になっている。

沿線は東京のベッドタウンとして高い評価を得る。東急田園都市線東急東横線京王井の頭線と並び、下北沢など人気スポットや成城新百合ヶ丘など高級住宅街が多いことから富裕層も多い。住宅地だけではなく町田は商業地として賑わっており新宿に次ぐ乗降人員2位を誇る。駅舎は複々線化やリニューアルが進み近代的でおしゃれな駅が多く設備が整っている。近年では下北線路街海老名駅周辺の再開発が進む。他社線との乗換駅、箱根への観光輸送も路線に含まれており、利用客が多いことで知られる。また、箱根登山線の箱根湯本以東は別会社路線ながら、車両運用で事実上当線の一部となっている。

山手線の駅ターミナルとする大手私鉄各線では、小田急線が小田原駅まで82.5kmと最長距離である。それが故に小田急線の全区間を通して運行する列車は特急ロマンスカーと快速急行、および急行に限られている。しかし、2016年のダイヤ改正までは各駅停車も直通運転が行われた。

新宿駅から小田原駅までは、JR東日本湘南新宿ラインと競合関係にある。所要時間では湘南新宿ラインが1時間11分、小田急線が1時間32分なのに対して運賃では小田急線が880円、湘南新宿ラインが1490円である(いずれも特急を使わない場合)。そのため速さをとるか、運賃をとるかで利用客が分かれている。

使用車両[編集]

詳細は「小田急電鉄#車両」を参照

東京メトロ千代田線を介して乗り入れてくる16000系とE233系は原則営業運転は代々木上原駅-伊勢原駅間のみの運用となり、多摩線はダイヤ乱れによる代走で走る程度である。 (そもそも千代田線方面からの多摩線直通電車が設定されていない。) 伊勢原駅-小田原駅間は走行実績はあるものの(E233系2000番台は新松田駅まで)、営業運転で走行したことはない。 江ノ島線に乗り入れたことは全くない。

運行系統[編集]

前述の通り、新宿駅から小田原駅までは距離が82.5kmあり、かつ栢山足柄間のホームが最長6両分のため、全区間を通して運行する列車は特急ロマンスカーや快速急行、急行に限られている(以前は全区間を通しで運行する各駅停車の運行もあった。)。
なお、新宿駅発着の列車で新百合ヶ丘駅から多摩線に、相模大野駅から江ノ島線に直通する列車が設定されている。加えて、代々木上原駅接続で地下鉄千代田線常磐緩行線との直通列車が運行されている。

特急ロマンスカー[編集]

スーパーはこね

土休日下り方面のみ2本が設定されている。(新宿駅発9:00・10:00)

停車駅は新宿駅小田原駅箱根湯本駅のみ。新宿駅9時ちょうど発のスーパーはこね1号は新宿駅〜小田原駅間をノンストップで59分で結んでいる。

はこね

ロマンスカーの中では一番本数が多い。停車パターンも多岐にわたる。はこねという列車名にもある通り、すべての列車が箱根湯本駅までの運転となっている。但し、新宿駅からの下り方面のみ17:00以降の設定はない。これは後述するホームウェイの運転があるからだ。また、えのしま号と併結して運転する列車もある。
過去は現在の「スーパーはこね」相当列車が「はこね」の愛称だった。

メトロはこね

東京メトロ千代田線から直通し、箱根湯本を結ぶ列車である。土休日に関してはメトロえのしまと相模大野駅まで併結して運転する列車もある。

停車駅は北千住駅大手町駅霞ヶ関駅表参道駅成城学園前駅町田駅(メトロえのしまとの併結列車は通過)、相模大野駅(メトロえのしま併結列車のみ停車)、本厚木駅(メトロえのしまとの併結列車は通過)、小田原駅箱根湯本駅

なお東京メトロ千代田線内のみの乗降は出来ないため、東京メトロ千代田線から乗車又は降車する場合は必ず小田急線内の停車駅で乗車または降車する必要がある。 また、代々木上原駅でも停車するが、乗務員交代と機器切り替えのための停車のため、乗降は不可能。

さがみ

旧名、サポート。さがみという列車名にある通り、全ての列車が箱根湯本駅には乗り入れない。サポートの名称になる前は、新松田、本厚木、向ヶ丘遊園に停まる特急が「さがみ」と名乗り、箱根湯本発着列車もあった。
一時期はまとまった本数があったが、近年は本数が減少していた。しかし、2022年のダイヤ変更では運行本数が増加した。えのしま号と併結して運転する列車もある。
なおこちらも新宿駅発17:00以降の下り方面の設定がないが、これは後述するホームウェイ号があるためだ。 さらに、新宿駅着9:30以前の上り方面の設定もないが、これは後述するモーニングウェイ号があるためだ。 なおこちらも、停車パターンは各列車によって違う。

ふじさん

旧名、あさぎり。新宿駅から途中JR御殿場線に乗り入れて御殿場駅までを結ぶ。以前はその先の沼津駅まだ乗り入れていたが、バブルの崩壊や高速バスの整備、マイカーの普及などで沼津や裾野からの需要が減少したことと、バリアフリーの観点から使用車種を変更(20000形371系60000形)し、現在は、設定当初のように御殿場駅までの運転となっている。
また、一時期、後述するえのしま号との併結運転や町田駅への停車を実施していたこともある。

停車駅は新宿駅新百合ヶ丘駅相模大野駅本厚木駅秦野駅松田駅駿河小山駅(一部列車のみ停車)、御殿場駅

運転本数は平日、土休日共に3往復。なお需要の多い土休日には1往復の追加運転ができるようになっていたが、2022年のダイヤ改正変更で消滅した。

えのしま

列車名にもある通り、こちらは新宿と片瀬江ノ島を結ぶ列車。一時期はまとまった本数があったが、近年は本数が減少傾向にあった。理由としては快速急行の本数が増加し、日中時間帯には20分間隔という高い利便性があることと、別途特急料金が必要なこと、さらに土休日は片瀬江ノ島駅まで快速急行が乗り入れるため、えのしまの需要は減少した。 しかし2022年のダイヤ変更で快速急行の片瀬江ノ島乗り入れが消滅したため、運行本数は再度増加傾向にある。
現在は単独運行のほか、はこね号やさがみ号と併結して運転する列車もある。過去にはあさぎり号(現在のふじさん号)との併結列車も運行されていた。
なおこちらも新宿駅発18:00以降の下り方面の設定がないが、これは後述するホームウェイ号があるためだ。 さらに、新宿駅着9:30以前の上り方面の設定もないが、これは後述するモーニングウェイ号があるためだ。

停車駅は新宿駅新百合ヶ丘駅相模大野駅大和駅藤沢駅片瀬江ノ島駅

メトロえのしま

東京メトロ千代田線から直通し、片瀬江ノ島を結ぶ列車である。土休日のみの運行で、下り方面に二本、上り方面に一本が設定されている。なお途中の相模大野駅まで(から)はメトロはこね号と併結して運転する。

停車駅は北千住駅大手町駅霞ヶ関駅表参道駅成城学園前駅相模大野駅藤沢駅片瀬江ノ島駅

えのしま号とは違い、大和駅は通過となる。 なお東京メトロ千代田線内のみの乗降は出来ないため、東京メトロ千代田線から乗車又は降車する場合は必ず小田急線内の停車駅で乗車または降車する必要がある。 また、代々木上原駅でも停車するが、乗務員交代と機器切り替えのための停車のため、乗降は不可能。

ホームウェイ

新宿駅を17:00以降に出発するロマンスカーは行き先に関わらずこの名称を用い、帰宅通勤者ターゲットを明確にしている。
運転本数だが平日は箱根湯本行きが一本、小田原行きが五本、秦野行きが三本、本厚木行きが三本、片瀬江ノ島行きが一本、藤沢行きが五本設定されている。土休日は箱根湯本行きが四本、小田原行きが四本、秦野行きが一本、本厚木行きが三本、片瀬江ノ島行きが三本、藤沢行きが二本である。過去には平日のみではあるが多摩線唐木田行きや町田行き(後に相模大野行きとなった)も設定されていた。 なお江ノ島線直通のホームウェイは新百合ヶ丘駅では多摩線ホームである3番ホーム発着となる。

メトロホームウェイ

こちらは東京メトロ千代田線から18:00以降に直通するロマンスカーがこの名称を用いる。
平日は北千住駅始発が一本に加え大手町駅始発が四本加わり、一時間に一本の運転となるが、土休日に関しては北千住始発が二本設定されるのみである。

停車駅は北千住駅大手町駅霞ヶ関駅表参道駅成城学園前駅(平日二本は通過)、新百合ヶ丘駅町田駅海老名駅本厚木駅

なお新百合ヶ丘駅は多摩線ホームである3番ホームに発着する。過去には平日のみ多摩線唐木田行きの設定もあった。 また、東京メトロ千代田線内のみの乗降は出来ないため、東京メトロ千代田線から乗車又は降車する場合は必ず小田急線内の停車駅で乗車または降車する必要がある。 また、代々木上原駅でも停車するが、乗務員交代と機器切り替えのための停車のため、乗降は不可能。

モーニングウェイ

新宿駅に9:30までに着く列車は始発駅に関わらすこの名称を使用し、朝着席通勤をアピールしている。
2018年の複々線完成時に運行が開始された。 運行本数だが、平日は相模大野駅から二本、本厚木駅から一本、秦野駅から三本、小田原駅から一本、片瀬江ノ島駅から一本、藤沢駅から一本となっている。一方土休日は、相模大野駅から一本、本厚木駅から四本、小田原駅から二本、藤沢駅から一本の設定となってる。 なお平日のみ設定されている秦野駅始発の場合、渡り線の関係上で下り1番ホームからの発車になるため注意が必要である。

メトロモーニングウェイ

モーニングウェイが運転されている時間帯、東京メトロ千代田線との直通ロマンスカーはメトロモーニングウェイ号となる。以前は「メトロさがみ」として運転が行われていたが、2018年のダイヤ改正以降はこの名称に変更となった。 現状は本厚木駅始発のみ設定されており、平日は2本、土休日は一本のみの設定だ。

停車駅は本厚木駅海老名駅町田駅新百合ヶ丘駅(土休日のみ停車)、成城学園前駅(土休日のみ停車)、表参道駅霞ヶ関駅大手町駅北千住駅

平日は町田駅を出ると東京メトロ千代田線の表参道駅まで停車をしないので注意が必要。また、東京メトロ千代田線内のみの乗降は出来ないため、東京メトロ千代田線から乗車又は降車する場合は必ず小田急線内の停車駅で乗車または降車する必要がある。 また、代々木上原駅でも停車するが、乗務員交代と機器切り替えのための停車のため、乗降は不可能。

あしがら

2018年以降、ゴールデンウィークに合わせて設定されている臨時列車。運転区間ははこね号と同じである。
しかし2020年、2021年は新型コロナウイルスの関係で設定が行われなかった。 来年以降の運転は未定である。
過去は小田原線内で町田のみ停車する列車の愛称に用いられ、夜の下りや朝の上りは新宿〜町田間運転の「あしがら」が現在の「ホームウェイ」のように通勤需要向けに運行していた。

停車駅は新宿駅町田駅本厚木駅秦野駅小田原駅箱根湯本駅

この他、地下鉄有楽町線直通のベイリゾートも存在したが、有楽町線ホームドア設置以降は運用の設定がない。

快速急行[編集]

2004年のダイヤ改正で運行開始となった。特急ロマンスカーの次に早い種別であり、特急券不要の列車の中では一番早い種別である。2018年のダイヤ改正で登戸駅が停車駅に追加された。本厚木駅〜新松田駅間は各駅停車。本厚木から東では、特急とあまり速さが変わらないので、ロングシートと着席保証無しを許容できるなら快速急行と選ぶと良い。

原則として新宿駅発着だが、早朝の下り方面1本のみ海老名駅始発の列車が2021年ダイヤ改正より定期設定され、2022年3月改正以降、この列車のみが新松田以西で快急運転をする。
以前は相模大野駅始発小田原駅行きとして設定されていた各駅停車の運転区間変更[1]に合わせ設定された。

運転パターンは以下の通り。

平日朝ラッシュ(上り方面)

小田原線小田原駅始発と江ノ島線藤沢駅始発が10分間隔で運行され、相模大野駅からは5分間隔で運行される。
江ノ島線発着の列車は相模大野駅までは急行として運行される。(快速急行通過駅の長後と南林間にも停車する。)
小田原始発は新松田まで急行として運行される。

日中時間帯

小田原線小田原駅発着と江ノ島線藤沢駅発着が20分間隔で運行され、相模大野駅から(まで)は10分間隔で運行される。
小田原線発着の列車は新松田駅から(まで)は急行として運行される。
土休日の日中時間帯に1本のみ新松田行きの列車も設定される。

平日夕ラッシュ(下り方面)

小田原線小田原行き、江ノ島線藤沢行き、多摩線唐木田行きが2本ずつ設定される。なおダイヤは等間隔ではないのが特徴。

方向幕発車標などで使われる種別カラーはオレンジ色。

小田急小田原線内の停車駅は新宿駅-代々木上原駅-下北沢駅-登戸駅-新百合ヶ丘駅-町田駅-相模大野駅-海老名駅-本厚木駅-本厚木〜新松田駅の各駅、小田原駅

急行[編集]

特急、快速急行の次に停車駅が少ない。快速急行とは違い、各駅停車区間が本厚木駅開成駅間に延びる。 日中時間帯の運行パターンは町田駅小田原駅間もしくは小田原駅間と新宿駅〜唐木田駅間の列車が20分間隔で交互に運行されている。
なお下り方面は相模大野駅にて江ノ島線の快速急行と接続、上り方面は新百合ヶ丘駅にて江ノ島線もしくは小田原駅始発の快速急行に連絡する。
一部の時間帯では江ノ島線直通の急行が運行される。東京メトロ千代田線からの急行も運行される。また、小田原線の急行も小田原駅までの運行となる。

2022年のダイヤ変更で運行スタイルが抜本的に見直された。 基本的には町田駅〜小田原駅間を6両で運行する列車(新松田-小田原間は各駅停車)、新宿駅〜唐木田駅間を運行する列車(多摩線内は各駅停車)、千代田線方面〜向ヶ丘遊園駅間を運行する列車の3パターンに見直され、さらに新松田 - 小田原間で新松田以東を快速急行で運行する列車パターンが加わった。

なお平日朝夕には新宿駅〜小田原駅間(一部列車は本厚木駅や伊勢原駅まで)を運行する列車や、新宿〜唐木田駅間を運行する列車(多摩線内も急行)する列車の運行もある。

土休日は朝に町田駅から新宿駅を運行する列車や、夕方に新宿駅から相模大野駅を結ぶ急行の運転が行われる。

また、早朝と夜間深夜帯に千代田線方面と海老名方面を結ぶ急行や新百合ヶ丘駅で種別を変更する小田原線の急行の運行も行われる。

種別カラーは朱色。

小田急小田原線内の停車駅は新宿駅-代々木上原駅-下北沢駅-経堂駅-成城学園前駅-登戸駅-向ヶ丘遊園駅-新百合ヶ丘駅-町田駅-相模大野駅-海老名駅-本厚木駅開成駅間の各駅-小田原駅

準急[編集]

現在は新宿駅発着は廃止となり、地下鉄千代田線方面との乗り入れのみで、小田原線内は代々木上原駅から伊勢原駅(土休日は向ヶ丘遊園駅)まで運行。登戸以東は千歳船橋祖師ヶ谷大蔵狛江の三駅にも停まるため通常は緩行線を運行する。登戸以西は各駅停車。戦前は「直通」と呼ばれていた。
日中時間帯は、成城学園前駅向ヶ丘遊園駅折り返しの列車を中心とした運行となっている。
使用車両は千代田線直通の通勤電車(除く営団05系)がそのまま使われる。

過去には多摩線直通の唐木田行が平日のみ設定されていたり、2018年以前は新宿駅発着も運行されていた。 なお2018年以前の停車駅は現在の通勤準急と同じものであった。 新宿駅発着の運用には地上専用の車両も運用に入っていた。

種別カラーは緑色。

小田急小田原線内の停車駅は代々木上原駅-下北沢駅-経堂駅-千歳船橋駅-祖師ヶ谷大蔵駅-成城学園前駅-狛江駅-登戸駅、登戸駅以西は終着駅まで各駅に停車。

通勤準急[編集]

地下鉄千代田線への乗り入れ列車として平日朝ラッシュのみ運転が行われている。小田原線内は基本的には本厚木駅から代々木上原駅まで運行される。途中の海老名駅成城学園前駅始発の列車、また朝一本のみ本厚木駅より先にある伊勢原駅からの列車も設定されている。

なお停車駅は2018年まで設定されていた準急と全く同じ停車駅であり、狛江や祖師ヶ谷大蔵、千歳船橋に準急が停車することになったため、種別変更された。

なお千代田線や常磐緩行線で輸送障害が発生した時は、新宿行きとして運行される。その場合は代々木上原まで各駅停車とし、代々木上原から臨時急行となる。

種別カラーは白地に緑。

小田急小田原線内の停車駅は始発駅から登戸駅までの各駅、成城学園前駅経堂駅下北沢駅代々木上原駅

なお平日朝ラッシュ上り方向のみの運行となる。

通勤急行[編集]

多摩線唐木田駅から小田急多摩センター駅小田急永山駅栗平駅を経て新百合ヶ丘駅から小田原線に乗り入れる。

なお、小田急多摩センター駅始発の列車の方が多く設定されているのが特徴。
小田原線内は快速急行が止まらない向ヶ丘遊園駅成城学園前駅は停車する一方で、快速急行が停車する登戸駅は通過となる。

一時期は最後の通勤急行のみ8両編成が使われていたが、現在は10両編成での運転に統一されている。 平日の朝ラッシュ時間帯のみに運転が行われる。

種別カラーは白地に赤。

停車駅は唐木田駅-小田急多摩センター駅-小田急永山駅-栗平駅-新百合ヶ丘駅-向ヶ丘遊園駅-成城学園前駅-下北沢駅-代々木上原駅-新宿駅(上りのみの運転)

各駅停車[編集]

小田原線新宿駅発着の列車は基本的には本厚木までの運行となることが多いが、一部の列車は伊勢原駅まで乗り入れてる。平日の夕ラッシュになると向ヶ丘遊園駅相模大野駅発着も設定される。また、平日のみ秦野駅折り返しの列車も設定されている。また、ごく少数ではあるが新松田駅発着の列車もある。

小田原線小田原駅発着の列車は基本的には新松田駅までの運行だが、一部の列車は本厚木駅や町田駅まで乗り入れる。また海老名駅始発の列車や相模大野駅始発の列車も運転が行われる。
さらに上り方面のみ箱根湯本駅から本厚木駅までの各駅停車もある。

東京メトロ千代田線発着の列車は基本的に成城学園前駅向ヶ丘遊園駅発着の運行であるが、ごく少数であるものの相模大野駅や本厚木駅発着の運転もある。尚原則日中時間帯の運転はない。

また、江ノ島線の各駅停車が町田駅まで乗り入れたり、多摩線の各駅停車が新宿駅や成城学園前駅まで乗り入れたりする。

さらに途中の相模大野や新百合ヶ丘から急行(下りは各駅停車)になる列車も早朝や夜間深夜帯を中心に設定されている。

種別カラーは青色。2018年ダイヤ改正までは、方向幕では 「各停」 と表記されていた。

地下鉄千代田線直通列車[編集]

千代田線方面に直通する列車は10両編成で、小田急4000形東京メトロ16000系など地下鉄線直通対応車により運行される。
かつてはJR東日本に所属する車両は代々木上原駅から先の小田急線には乗り入れていなかったが、2016年からはJR東日本E233系 (2000番台) が小田急線の保安装置を搭載した[2]ことにより、小田原線・多摩線に直通するようになった。同時に4000形も保安装置の搭載により、常磐線綾瀬以東へ各駅停車で直通が開始されている。

2018年3月の白紙ダイヤ改正以降、千代田線方面直通の列車は、唐木田への乗り入れは土休日に下り方面に1本しか設定されておらず、それ以外は伊勢原駅方面のみとなっており[3]、日中は向ヶ丘遊園折り返しが主となっている。

2019年のダイヤ改正で、千代田線北綾瀬駅への10両編成の列車の乗り入れが開始されたことにより小田急線からも北綾瀬駅に直通する列車が運行開始された。

なお千代田線もしくはJR常磐緩行線で輸送障害が発生した時は直通を中止し、状況に応じて行き先を変更する。

新宿行きに変更になった場合の運行形態としては、

  • 急行は代々木上原から臨時急行となる
  • 通勤準急・各駅停車は代々木上原まで各駅停車となり、代々木上原から臨時急行となる。

それ以外の行き先の場合の運行形態は

急行は運休となる

通勤準急・各駅停車は終点経堂まで各駅停車となる。

なお、新宿行きに変更になった場合、新宿駅で満線となってしまうため、通常列車の運行にも影響が出てしまう。

全線で概ね15〜30分程度遅れる事がよくある。

その場合は快速急行や急行の江ノ島線・多摩線直通が中止される。

なお、下り方面は新宿駅〜代々木上原駅間を回送とし代々木上原始発として運行される。

小田急線内で輸送障害が発生した時は、運休という形をとる。

駅一覧[編集]

  • 駅番号は、2014年1月より順次導入[4]
  • 各駅停車は各駅に停車するため省略(相模大野分岐点は通過)。
  • 小田急ロマンスカーの停車駅は当該項目を参照のこと。
  • 江ノ島線との運賃計算は相模大野分岐点経由で行う。小田原方面と江ノ島線方面の運賃は相模大野駅 - 相模大野分岐点間のキロ程を含めずに計算する。
  • 複々線および三線区間の代々木上原 - 登戸間(下り)・向ヶ丘遊園 - 代々木上原間(上り)では、通勤準急・準急・各駅停車の全列車および千代田線直通の上り急行は緩行線[5]を、その他は急行線を走行[6][7]。また当該区間では下北沢・経堂・成城学園前・登戸・向ヶ丘遊園の各駅には急行線・緩行線の両方に、その他は緩行線のみにホームがある。
凡例
●:当該種別の全列車が停車、○:平日夜下り方向のみ運転、|:全列車通過、↑:上り方向通過(通勤急行・通勤準急のみ)
接続路線の括弧内は接続路線の駅番号や補足などである。
駅番号 駅名 駅間
キロ
累計
キロ
準急 通勤準急 急行 通勤急行 快速急行 接続路線・備考 所在地
OH 01 新宿駅 - 0.0 JY 山手線 (JY 17)・JB 中央線各駅停車 (JB 10)
JC 中央線快速 (JC 05)・SO 相鉄・JR直通線
JS 湘南新宿ライン (JS 20)・JA 埼京線・りんかい線直通 (JA 11)
KO 京王線京王新線 (KO01)
S 都営新宿線 (S-01)・M 丸ノ内線 (M-08)
E 都営大江戸線 ⇒新宿駅 (E-27)・新宿西口駅 (E-01)
SS 西武新宿線西武新宿駅 (SS01)
東京都新宿区
OH 02 南新宿駅 0.8 0.8   東京都渋谷区
OH 03 参宮橋駅 0.7 1.5  
OH 04 代々木八幡駅 1.2 2.7
C 東京メトロ千代田線JL JR常磐線直通
OH 05
C-01
代々木上原駅 0.8 3.5 C 千代田線 (C-01)
OH 06 東北沢駅 0.7 4.2   東京都世田谷区
OH 07 下北沢駅 0.7 4.9 IN 京王井の頭線 (IN05)
OH 08 世田谷代田駅 0.7 5.6  
OH 09 梅ヶ丘駅 0.7 6.3  
OH 10 豪徳寺駅 0.7 7.0 SG 東急世田谷線 ⇒ (山下駅SG 08)
OH 11 経堂駅 1.0 8.0  
OH 12 千歳船橋駅 1.2 9.2  
OH 13 祖師ヶ谷大蔵駅 1.4 10.6  
OH 14 成城学園前駅 1.0 11.6  
OH 15 喜多見駅 1.1 12.7  
OH 16 狛江駅 1.1 13.8   東京都狛江市
OH 17 和泉多摩川駅 0.6 14.4  
OH 18 登戸駅 0.8 15.2 JN 南武線 (JN 14) 神奈川県川崎市多摩区
OH 19 向ヶ丘遊園駅 0.6 15.8  
OH 20 生田駅 2.1 17.9  
OH 21 読売ランド前駅 1.3 19.2  
OH 22 百合ヶ丘駅 1.3 20.5   神奈川県川崎市麻生区
OH 23 新百合ヶ丘駅 1.0 21.5 OT 小田急多摩線 (新宿方面と直通運転)
OH 24 柿生駅 1.9 23.4  
OH 25 鶴川駅 1.7 25.1   東京都町田市
OH 26 玉川学園前駅 2.8 27.9  
OH 27 町田駅 2.9 30.8 JH 横浜線 (JH 23)
OH 28 相模大野駅 1.5 32.3 OE 小田急江ノ島線 (新宿方面と直通運転) 神奈川県相模原市南区
OH 29 小田急相模原駅 2.4 34.7    
OH 30 相武台前駅 2.2 36.9     神奈川県座間市
OH 31 座間駅 2.3 39.2    
OH 32 海老名駅 3.3 42.5   SO 相鉄線 (SO 18)・ 相模線 神奈川県海老名市
OH 33 厚木駅 1.6 44.1   相模線
OH 34 本厚木駅 1.3 45.4     神奈川県厚木市
OH 35 愛甲石田駅 3.1 48.5    
OH 36 伊勢原駅 3.7 52.2     神奈川県伊勢原市
OH 37 鶴巻温泉駅 3.7 55.9         神奈川県秦野市
OH 38 東海大学前駅 1.1 57.0        
OH 39 秦野駅 4.7 61.7        
OH 40 渋沢駅 3.9 65.6        
OH 41 新松田駅 6.2 71.8       CB 御殿場線 ⇒ (松田駅CB04) 神奈川県足柄上郡松田町
特急「ふじさん」:CB JR御殿場線直通
OH 42 開成駅 2.5 74.3         神奈川県足柄上郡開成町
OH 43 栢山駅 1.9 76.2         神奈川県小田原市
OH 44 富水駅 1.6 77.8        
OH 45 螢田駅 1.4 79.2        
OH 46 足柄駅 1.6 80.8        
OH 47 小田原駅 1.7 82.5     OH 箱根登山線 (OH 47)・JT 東海道線 (JT 16)・JS 湘南新宿ライン
Shinkansen blue.png 東海道新幹線ID 大雄山線 (ID01)

廃止駅[編集]

脚注[編集]

  1. 平日は本厚木駅まで、土休日は伊勢原駅までの運転に短縮。
  2. JR東日本209系 (1000番台) は小田急線の保安装置を搭載せず、2018年に常磐線各駅停車での運用から撤退するまで引き続き代々木上原駅までの運行となった。
  3. 2018年3月、新ダイヤでの運行開始小田急電鉄、2017年11月1日
  4. 小田急線・箱根登山線・箱根ロープウェイ・箱根海賊船にて2014年1月から駅ナンバリングを順次導入します!PDF - 小田急電鉄、2013年12月24日
  5. 成城学園前で各駅停車の接続を取る通勤準急は配線上、成城学園前 - 経堂間は急行線を走行する。
  6. 2019年3月15日までは、早朝(始発から6:00まで)・深夜(0:10以降)は全列車が代々木上原 - 経堂間で緩行線を走行する。
    上りの急行には特急の待避を行う関係で向ヶ丘遊園 - 登戸間のみ緩行線を走行する列車も一部存在する。
  7. 駅・ホームが変わります”. 小田急電鉄. 2018年3月17日確認。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

小田急電鉄 OH 小田急小田原線 | OT 小田急多摩線 | OE 小田急江ノ島線
小田急箱根ホールディングス OH 小田急箱根鉄道線 | OH 箱根登山ケーブルカー | OH 箱根ロープウェイ | OH 箱根海賊船
江ノ島電鉄 EN 江ノ島電鉄線
大山観光電鉄 大山ケーブルカー