小田急箱根鉄道線
小田急箱根 OH 小田急箱根鉄道線 | |
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3000系「アレグラ」号 | |
基本情報 | |
通称 | 箱根登山電車 |
国 | 日本 |
所在地 | 神奈川県小田原市、箱根町 |
起点 | 小田原駅 |
終点 | 強羅駅 |
駅数 | 11駅 |
路線記号 | OH |
開業 | 1919年6月1日 |
最終延伸 | 1935年10月1日 |
全通 | 1935年10月1日 |
所有者 | 小田急箱根 |
運営者 | 小田急箱根 |
車両基地 | 入生田検車区 |
路線諸元 | |
路線距離 | 15.0 km |
軌間 | 1,067 mm(小田原駅-箱根湯本駅) 1,435 mm(入生田駅-強羅駅) |
電化区間 | 全線 |
電化方式 | 直流1,500 V(小田原駅-箱根湯本駅間) 直流750 V(箱根湯本駅-強羅駅間) 架空電車線方式 |
最大勾配 | 80 ‰ |
最高速度 | 60 km/h |
箱根線(おだきゅうはこねせん)とは、小田急グループ(小田急箱根ホールディングス)の箱根登山鉄道が運営する鉄道路線である。神奈川県小田原市の小田原駅から、足柄下郡箱根町の強羅駅を運行する。箱根登山電車とも呼ばれる。
歴史[編集]
- 1888年(明治21年):国府津駅 - 小田原駅 - 箱根板橋駅 - 湯本駅間で馬車鉄道が開業。
- 1900年(明治33年)3月21日:電化され、路面電車線として営業開始。
- 1919年(大正8年)6月1日:箱根湯本駅 - 強羅駅間で登山鉄道線を営業開始。
- 1928年(昭和3年)8月13日:日本電力より分離し、箱根登山鉄道株式会社を設立。
- 1935年(昭和10年)10月1日:小田原 - 箱根湯本間で地方鉄道線営業開始(小田原 - 強羅間直通運転開始)。路面電車線は小田原 - 箱根板橋間に縮小。
- 1950年(昭和25年)8月1日:小田原 - 箱根湯本間で小田急電鉄車両の乗り入れ開始(三線軌条使用開始)。
- 1956年(昭和31年)5月31日:小田原 - 箱根板橋間の電車線廃止。
- 1982年(昭和57年)7月12日:小田急車両大型6両編成 箱根湯本まで乗り入れ開始[1]。
- 2006年(平成18年)3月18日 - 箱根湯本以東を小田急車両運行に一本化し、登山対応車輌の小田原駅乗入れ終了。
- 2007年(平成19年)11月1日 - 小田原 - 強羅間全線が平成19年度選奨土木遺産に認定される。
駅一覧[編集]
- 箱根湯本駅で運転系統が分離されているため、箱根湯本駅を跨ぐ区間を乗車する場合は乗り換えが必要となる。
- 駅番号は、小田急線新宿駅からの通し番号となっている。
駅番号 | 駅名 | 駅間 キロ |
累計 キロ |
接続路線・備考 | 所在地 |
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OH 47 | 小田原駅 | - | 0.0 | OH 小田急線 (OH 47) 特急一部各停は直通 JT 東海道線 (JT 16)・JS 湘南新宿ライン 東海道新幹線・ID 大雄山線 (ID01) |
小田原市 |
OH 48 | 箱根板橋駅 | 1.7 | 1.7 | ||
OH 49 | 風祭駅 | 1.5 | 3.2 | ||
OH 50 | 入生田駅 | 1.0 | 4.2 | ||
OH 51 | 箱根湯本駅 | 1.9 | 6.1 | 小田原方面と強羅方面乗り換え | 足柄下郡箱根町 |
OH 52 | 塔ノ沢駅 | 1.0 | 7.1 | ||
OH 53 | 大平台駅 | 2.8 | 9.9 | ||
OH 54 | 宮ノ下駅 | 2.2 | 12.1 | ||
OH 55 | 小涌谷駅 | 1.3 | 13.4 | ||
OH 56 | 彫刻の森駅 | 0.9 | 14.3 | ||
OH 57 | 強羅駅 | 0.7 | 15.0 | OH 箱根登山ケーブルカー (OH 57) |
運行形態[編集]
先述した通り、現在は箱根湯本駅で運行系統が完全に分離している。
この項でも、小田原〜箱根湯本間と箱根湯本〜強羅間は分けて紹介する。
小田原〜箱根湯本間[編集]
各駅停車と特急ロマンスカーが運行されている。
特急ロマンスカー[編集]
箱根登山線にも特急ロマンスカーは乗り入れてくるが、定期では「はこね」「スーパーはこね」「メトロはこね」「ホームウェイ」が乗り入れる他、臨時列車では箱根湯本行きのみ「あしがら」号もある。
30000形(EXE、EXEα)の6両編成、50000形(VSE)、60000形(MSE)の6両編成、70000形(GSE)は全車両箱根湯本駅まで乗り入れることができる。
30000形(EXE、EXEα)の10両編成、60000形(MSE)の10両編成での運行の場合は小田原駅にて後ろ4両を切り離し、(新宿・北千住行きの場合は、前4両を増結し)前6両のみが箱根湯本駅発着として運行される。
箱根登山線内(小田原駅〜箱根湯本駅間)は空席がある場合のみ小田原駅・箱根湯本駅の両駅のホーム上で座席券(大人200円・小人100円)を購入することで乗車することができる。
各駅停車[編集]
現在は小田急線の車両(1000形)がそのまま使用されることになっている。
基本的に3編成が小田原駅〜箱根湯本駅間の折り返し運用に充てられている。
基本は先述した通り小田原〜箱根湯本駅間、毎時3本の折り返し運転のみだが、夜に1本のみ小田急小田原線に直通し、本厚木駅まで運行する列車が設定されている。
過去には新松田駅〜箱根湯本駅間を折り返し運転していた時期があった他、町田駅や相模大野駅、本厚木始発の箱根湯本行きが設定されていた。
一時は1000形のうち箱根登山線用の専用塗装車のみの充当となっていたが、箱根登山線用の専用塗装車両(1058×4-1061×4)の廃車が進み[注釈 1]、原色車(1051×4)や更新車も入線するようになった。
なお余談ではあるが、箱根登山線用の4両編成の電車で小田急線内完結列車が深夜に伊勢原駅→小田原駅で設定されている。
また、後述の急行と同様に、窓が全開してしまう4000形と2600形がこの運用に入ることは原則なかったが、2600形は窓の下段固定化改造以降に入線するようになった。
過去の運用[編集]
- 急行
- 2008年3月で廃止。毎時2 - 3本設定されていたが、風祭駅のホーム有効長が不足することと、10両編成の列車は分割しないと入れないことからすべて普通列車に置き換えられた。
箱根湯本〜強羅間[編集]
各駅停車のみ、毎時4本運行する。途中3回スイッチバックを行うので、箱根湯本で先頭車に乗車すると、強羅到着時には最後尾になっている。
入生田に車庫があるため、入生田〜箱根湯本間で三線軌条となっており、回送列車が運行される。
外部リンク[編集]
脚注[編集]
注釈[編集]
- ↑ 2021/10/18時点では1059F・1060Fが廃車済み
出典[編集]
- ↑ 天下の険を駆け登る「箱根登山鉄道」建設コンサルタンツ協会
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