京王井の頭線
京王電鉄 IN 井の頭線 | |
---|---|
基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 東京都 |
起点 | 渋谷駅 |
終点 | 吉祥寺駅 |
駅数 | 17駅 |
路線記号 | IN |
開業 | 1933年8月1日 |
所有者 | 京王電鉄 |
運営者 | 京王電鉄 |
車両基地 | 富士見ヶ丘検車区 |
路線諸元 | |
路線距離 | 12.7 km |
軌間 | 1,067 mm |
線路数 | 複線 |
電化方式 | 直流1,500 V 架空電車線方式 |
閉塞方式 | 速度制御式 |
保安装置 | 京王ATC |
最高速度 | 90 km/h |
京王井の頭線(けいおういのかしらせん)は、京王電鉄が運営する東京都渋谷区の渋谷駅から東京都武蔵野市の吉祥寺駅を結ぶ鉄道路線である[1]。
概要[編集]
渋谷と吉祥寺の両繁華街を斜めに短絡する人気路線で、沿線は東急・小田急沿線と並び富裕層が多く住みやすい街が多いと言われる。車両は20m4ドア車ながら短い5両編成で運行されており混雑しやすいため、運行本数は多く設定されている。車両はレインボーカラーと言われ7種類の色に分けられている。1990年代から線路わきに、あじさいが植えられるようになり名所となっている[2]。
渋谷と吉祥寺を結ぶ路線のため、戦中は同一会社だった小田急線と下北沢で、戦後に同一会社となった京王線と明大前で乗り継ぐ利用客が多い。
他路線との相互直通運転を行なっていないためダイヤが乱れることは少なく、折り返し設備も明大前・永福町・富士見ヶ丘の各駅に備わっており路線長の割に充実しているため、輸送障害時の折り返し運転も比較的円滑に行われる。
種別[編集]
- ■急行
- 渋谷と吉祥寺を最短16分で結ぶ。平日の朝ラッシュ時間以外終日設定されている。
- ■各駅停車
- 渋谷と吉祥寺を最短25分で結ぶ。急行の待ち合わせがある各停は約30分かかる。
沿革[編集]
- 1928年(昭和3年)9月24日、東京山手急行電鉄が設立される[3]。
- 1930年(昭和5年)11月26日、東京山手急行電鉄は東京郊外鉄道と改称する。
- 1933年(昭和8年)1月19日、東京郊外鉄道は帝都電鉄と改称する。
- 1933年(昭和8年)8月1日、帝都電鉄は渋谷駅~井の頭公園駅間12.1kmを開通
- 1934年(昭和9年)4月1日、帝都電鉄の井の頭公園駅~吉祥寺駅間0.7kmを開通。
- 1940年5月1日、帝都電鉄は小田急電鉄と合併する。
- 1942年5月1日、小田急電鉄は京浜電気鉄道とともに東京横浜電鉄と合併し、東京急行電鉄と改称する。帝都線を井の頭線と名称変更する。
- 1947年12月26日、株主総会で東京急行電鉄から京王帝都電鉄、小田急電鉄、京浜急行電鉄を分離独立の決議。
- 1948年6月1日、京王線と井の頭線の2路線で京王帝都電鉄が資本金5000万円で設立。
- 1955年(昭和30年)1月10日、井の頭線全線を3両編成化。
- 1957年(昭和32年)11月15日、井の頭線に1000系車両が入線。
- 1964年(昭和39年)1月25日、井の頭線3000系車両がローレル賞を受賞。
基本事項[編集]
- 路線距離:12.7km[4]
- 軌間:1,067mm
- 駅数:17駅(渋谷駅と吉祥寺駅を含む)
- 単複:複線
- 電化:1,500 V 直流
駅一覧[編集]
- 全駅東京都に所在。
駅番号 | 駅名 | 駅間キロ | 累計キロ | 急行 | 接続路線 | 所在地 |
---|---|---|---|---|---|---|
IN01 | 渋谷駅 | - | 0.0 | ● | 東急電鉄:DT 東急田園都市線 (DT 01)・TY 東急東横線 (TY 01) 東京メトロ:F 副都心線 (F-16)・G 銀座線 (G-01) 東日本旅客鉄道:JY 山手線 (JY 20)・SO 相鉄・JR直通線・JA 埼京線 (JA 10)・JS 湘南新宿ライン (JS 19) |
渋谷区 |
IN02 | 神泉駅 | 0.5 | 0.5 | | | ||
IN03 | 駒場東大前駅 | 0.9 | 1.4 | | | 目黒区 | |
IN04 | 池ノ上駅 | 1.0 | 2.4 | | | 世田谷区 | |
IN05 | 下北沢駅 | 0.6 | 3.0 | ● | OH 小田急線 (OH 10) | |
IN06 | 新代田駅 | 0.5 | 3.5 | | | ||
IN07 | 東松原駅 | 0.5 | 4.0 | | | ||
IN08 | 明大前駅 | 0.9 | 4.9 | ● | 京王電鉄:KO 京王線 (KO06) | |
IN09 | 永福町駅 | 1.1 | 6.0 | ● | 杉並区 | |
IN10 | 西永福駅 | 0.7 | 6.7 | | | ||
IN11 | 浜田山駅 | 0.8 | 7.5 | | | ||
IN12 | 高井戸駅 | 1.2 | 8.7 | | | ||
IN13 | 富士見ヶ丘駅 | 0.7 | 9.4 | | | ||
IN14 | 久我山駅 | 0.8 | 10.2 | ● | ||
IN15 | 三鷹台駅 | 1.0 | 11.2 | | | 三鷹市 | |
IN16 | 井の頭公園駅 | 0.9 | 12.1 | | | ||
IN17 | 吉祥寺駅 | 0.6 | 12.7 | ● | 東日本旅客鉄道:JC 中央線快速 (JC 11)・JB 中央線各駅停車 (JB 02) | 武蔵野市 |
車両[編集]
2021年現在は1000系が使われている。かつては3000系という車両が使われていたが、2011年に完全撤退した。
この路線の車両の特徴としては、各編成ごとに異なったカラーリングをしている事である。3000系が導入された時に始まり、1000系でもこのカラーリングが継承されている。こうなった理由には、「銀色だとつまらないから」「他との相互直通運転がないので、このようなカラーリングができたから」「車内に忘れ物をしたときに思い出しやすい」「現場の職員が運用を把握しやすい」などがある。[5]
2021年現在、カラーバリエーションは「ブルーグリーン」「アイボリーホワイト」「サーモンピンク」「ライトグリーン」「バイオレット」「オレンジベージュ」「スカイブルー」「レインボーカラー」の8色が存在する。編成数としてはレインボーカラーのみ1編成であり、後は全て4編成ずつある。
運行形態[編集]
平日[編集]
- 朝ラッシュ時間帯
各駅停車のみ5分に2分程度の運転されている。一部列車は入出庫を兼ねた渋谷〜富士見ヶ丘の区間運転である。 ピーク時間帯を過ぎると急行運転が開始されるが、急行1本に対し渋谷〜吉祥寺の各駅停車と渋谷〜富士見ヶ丘の各駅停車が各1本というサイクルが組まれる。急行は永福町駅で必ず吉祥寺発着の各駅停車と接続する。
- 日中時間帯
急行と各駅停車がそれぞれ8分間隔で運転されている。各駅停車は必ず永福町駅で急行の待ち合わせを行う。
- 夕ラッシュ時間帯以降
日中時間帯と同じ運行形態だが、運転サイクルが8分から最短6分に縮まる。なお、ピーク時間帯を過ぎると運転サイクルが10分程度になる。
休日[編集]
終日、平日日中時間帯と同じ8分サイクルのダイヤを組んでいる。
その他[編集]
- 渋谷駅が頭端式ホームのため、5号車は終日大変混雑する。
- イベント開催時に駒場東大前駅・井の頭公園駅に急行が臨時停車する場合がある。車両側も臨時停車専用のROMが用意されている。
外部リンク[編集]
参考文献[編集]
この節はまだ執筆途中です。加筆、訂正して下さる協力者を募集中!
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ↑ 路線案内京王電鉄
- ↑ 井の頭線線路わきのアジサイが見頃です!
- ↑ 京王電鉄(1998)『京王電鉄五十年史』
- ↑ 営業キロ 京王電鉄
- ↑ 京王井の頭線「レインボーカラー」の法則-2021年4月6日閲覧。
京王電鉄の路線 |