小田急江ノ島線
小田急電鉄 OE 江ノ島線 | |
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各停の主力。6両の3000形。 | |
基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 神奈川県 |
起点 | 相模大野駅 |
終点 | 片瀬江ノ島駅 |
駅数 | 17駅 |
路線記号 | OE |
開業 | 1929年4月1日 |
所有者 | 小田急電鉄 |
運営者 | 小田急電鉄 |
路線諸元 | |
路線距離 | 27.6 km |
軌間 | 1,067 mm |
線路数 | 複線 |
電化方式 | 直流1,500 V 架空電車線方式 |
閉塞方式 | 自動閉塞式 |
保安装置 | D-ATS-P |
最高速度 | 110 km/h |
小田急江ノ島線(おだきゅうえのしません)は相模大野駅から片瀬江ノ島駅まで全長27.6kmの小田急電鉄が運行する鉄道路線である[1]。
概要[編集]
小田急小田原線から相模大野駅で分岐する。相模大野駅での分岐は当初から立体交差であった。開業の経緯より、相模大野駅から0.2km小田原寄りの相模大野分岐点から路線延長を算出しているので、実際の路線総延長は27.6kmとなる。
かつて、江ノ島線は混雑がひどかった。新宿とを直通する急行は相模大野駅で小田原方面の列車と分割併合を行い、片瀬江ノ島駅まで直通したが、急行が4両編成で日中も満員であった。しかし湘南新宿ライン開業への対抗から分割併合を取りやめ、10両編成になり、緩急接続駅を長後から大和に移して快速急行を増発すると共に、原則藤沢駅折り返しとなり利便性が向上した。
基本事項[編集]
- 名称: 小田急江ノ島線
- 路線距離:27.6km(相模大野駅からは27.6kmであるが、相模大野分岐点からは27.4km)
- 軌間:1,067mm (3.5インチ)
- 駅数:17駅(起終点駅含む)
- 複線区間:全線
- 電化区間:全線(直流1500V)
駅一覧[編集]
- 全ての駅が神奈川県内にある。快速急行・急行(朝夕のみ運転)、各駅停車がある[2]。
- 藤沢駅~片瀬江ノ島駅間はロマンスカーを除くと基本的には各駅停車のみの運行。但し、早朝に1本のみ片瀬江ノ島駅発の急行が設定されている。
駅番号 | 駅名 | 駅間キロ | 営業キロ | 急行 | 快速急行 | 乗り換え | 所在地 | ||
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OH 28 | 相模大野駅 (相模女子大学 最寄駅) |
- | 0.0 | ● | ● | OH 小田急小田原線 (新宿方面直通) | 相模原市 | ||
OE 01 | 東林間駅 | 1.5 | 1.5 | | | | | ||||
OE 02 | 中央林間駅 | 1.5 | 3.0 | ● | ● | DT 東急田園都市線 (DT 27) | 大和市 | ||
OE 03 | 南林間駅 | 1.5 | 4.5 | ● | | | ||||
OE 04 | 鶴間駅 | 0.6 | 5.1 | | | | | ||||
OE 05 | 大和駅 | 2.5 | 7.6 | ● | ● | SO 相鉄線 (SO 14) | |||
OE 06 | 桜ヶ丘駅 | 2.2 | 9.8 | | | | | ||||
OE 07 | 高座渋谷駅 | 2.0 | 11.8 | | | | | ||||
OE 08 | 長後駅 | 2.2 | 14.0 | ● | | | 藤沢市 | |||
OE 09 | 湘南台駅 | 1.8 | 15.8 | ● | ● | SO 相鉄いずみ野線 (SO 37) B 横浜市営地下鉄ブルーライン (B 01) | |||
OE 10 | 六会日大前駅 | 1.5 | 17.3 | | | | | ||||
OE 11 | 善行駅 | 2.4 | 19.7 | | | | | ||||
OE 12 | 藤沢本町駅 | 1.6 | 21.3 | | | | | ||||
OE 13 | 藤沢駅 | 1.8 | 23.1 | ● | ● | JT 東海道線 (JT 08)・JS 湘南新宿ライン EN 江ノ電 (EN 01) | |||
OE 14 | 本鵠沼駅 | 1.5 | 24.6 | | | |||||
OE 15 | 鵠沼海岸駅 | 1.3 | 25.9 | | | |||||
OE 16 | 片瀬江ノ島駅 (新江ノ島水族館 最寄駅) |
1.7 | 27.6 | ● |
注:相模大野駅~東林間駅の駅間距離は1.5kmであるが、運賃計算上は相模大野分岐点を分岐駅とみなして、相模大野分岐点~東林間駅間の1.3kmにより運賃計算を行っている。
沿革[編集]
- 1929年4月1日、27.6km、13駅で大野信号所〜片瀬江ノ島駅間を開業した[3]。全線複線。
- 1938年4月1日 - 大野信号所東寄りに通信学校前駅を開業し、新たな起点駅になる。
- 1943年、戦争に伴い単線とされ、片側のレールは軍に供出された。
- 1941年(昭和16年)1月1日、 陸軍施設の秘匿化に伴い通信学校前駅を相模大野駅に改称。
- 1944年11月、江ノ島線で貨物サービス開始。
- 1948年9月18日、江ノ島線の藤沢駅―本鵠沼駅間が複線復旧。
- 1949年4月10日、江ノ島線の本鵠沼駅―片瀬江ノ島駅間の複線復旧、江ノ島線の線路が全線複線に戻る。
- 1951年3月25日、江ノ島熱帯植物園開園。
- 1952年(昭和27年)11月25日、桜ヶ丘駅を開業。
- 1954年7月1日、江ノ島水族館開館。
- 1959年7月23日、江ノ島鎌倉観光江ノ島エスカー開通。
- 1960年(昭和35年)10月1日、善行団地の開発に伴い、善行駅を開業。
- 1961年7月20日、片瀬江ノ島に鵠沼プールガーデンがオープン。
- 1964年10月24日、江の島湘南港開港。
- 1966年(昭和41年)11月7日、湘南台駅を開業。貨物サービスを廃止。11月10日、藤沢市善行団地完成。
- 2006年(平成18年)2月24日、江ノ島線の全駅でバリアフリー化完了。
種別[編集]
■快速急行
2004年に運転開始。前身は湘南急行である。
平日は朝の上下方向と21時以降の上り方向、土休日は朝の下り方向と夜の上り方向の一部が急行として運行されるため、その時間帯は運行がない。
運行本数は概ね20分間隔である。
2022年のダイヤ変更で全列車が藤沢駅発着で運行されることになった。
停車駅
藤沢駅-湘南台駅-大和駅-中央林間駅-相模大野駅-小田急小田原線新宿駅まで運転
■急行
平日の朝時間帯及び夕方〜夜の時間帯の上り方向、土休日の朝時間帯の下り方向と夜の上り方向に設定されている。
基本的は全区間急行だが、平日朝時間帯に設定されている急行は相模大野駅から快速急行になる。
藤沢駅発着が基本で、大和駅発着は平日朝に1本新宿行きが(相模大野駅から急行)が設定されている。片瀬江ノ島駅乗り入れは平日朝に1本新宿行きが(相模大野駅から急行)、土休日朝に1本新宿行きが設定されているのみで下り方面の設定はない。
運行本数は平日朝下り方向は約10分から20分間隔、平日朝上り方向は概ね10分間隔、平日夜上り方向は概ね20分間隔。
土休日朝下り方向は約10分から20分間隔、土休日夜上り方向は概ね20分間隔で運行する。
快速急行の相違点は長後駅と南林間駅に停車するか否かである。
停車駅
片瀬江ノ島駅-藤沢駅-湘南台駅-長後駅-大和駅-南林間駅-中央林間駅-相模大野駅-小田急小田原線新宿駅まで運転
■各駅停車
江ノ島線内各駅に停車する。
基本的には相模大野-藤沢駅間、藤沢駅-片瀬江ノ島駅間の運転だが、相模大野-片瀬江ノ島駅間が深夜早朝に数本、相模大野-大和駅間が下り終電と上り始発のみ設定されている。
また、小田急小田原線を介して町田駅まで乗り入れる列車が多数設定されいる。過去には各駅停車で新宿駅まで乗り入れる列車もあった。
運転本数は(町田)-相模大野-藤沢駅間が約10分間隔、藤沢-片瀬江ノ島駅間は約12分間隔。なお、土休日の一部時間帯は10分間隔で運行される。
停車駅
江ノ島線内の各駅。
外部リンク[編集]
参考文献[編集]
小田急グループの路線 |