昭和60年3月14日日本国有鉄道ダイヤ改正

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

昭和60年3月14日日本国有鉄道ダイヤ改正とは、1985年3月14日日本国有鉄道が行ったダイヤ改正である。

概要[編集]

内容[編集]

東海道新幹線・山陽新幹線[編集]

一部の「ひかり」がさらに停車駅を増加させ、三島、熱海に初めて「ひかり」が停車。

東北新幹線・上越新幹線[編集]

  • 定期列車の発着駅が大宮駅から上野駅に変更された。大宮駅通過の列車も登場した。
  • 水沢江刺新花巻の両駅が開業。

奥羽本線北部[編集]

  • 急行「むつ」(秋田 - 青森)3往復廃止。1往復特急格上げ。
  • 特急「たざわ」2往復、青森延長。

羽越本線[編集]

  • 酒田折り返しの特急「いなほ」1往復新設

東北本線[編集]

  • 快速「くりこま」(仙台 - 盛岡)廃止

東北枝線区[編集]

  • 釜石線急行「陸中」が北上駅発着から、盛岡駅発着に変更。
  • 花輪線急行「よねしろ」を快速「八幡平」に格下げ。
  • 米坂線経由急行「べにばな」が仙台駅発着から、山形駅発着に変更。
  • 磐越西線急行「あがの」の快速化と福島駅乗り入れ廃止。

高崎・上越・吾妻線、東北本線黒磯以南[編集]

「新幹線リレー号」廃止で、急行を格上げし、新特急「あかぎ」、「谷川」、「草津」、「なすの」を設定。

東北・奥羽・常磐・羽越線夜行[編集]

  • 急行「十和田」臨時格下げ。
  • 急行「八甲田」の全体的な時刻繰り上げ。上野 - 仙台間も夜行化。
  • 急行「津軽」のB寝台廃止。
  • 季節急行「おが」の臨時格下げ。
  • 羽越本線経由寝台急行「天の川」の廃止。

常磐線昼行[編集]

  • 急行「ときわ」が全て特急「ひたち」に格上げ。
  • 水郡線直通の急行「奥久慈」、水戸線経由の急行「つくばね」廃止。

前述以外の上野駅発着特急・急行[編集]

  • 東北、新潟、信州、足利方面からの上野発着急行の全廃
  • 特急「つばさ」の上野乗り入れを1往復まで削減。「やまばと」廃止
  • 上越・羽越線経由特急「鳥海」の臨時化
  • 特急「白山」1往復減
  • 特急「あさま」2往復増

房総地区[編集]

  • 特急「すいごう」上り1本を両国行から東京行に変更し、設定以来初めて東京駅に乗り入れる。
  • 特急「あやめ」、特急「すいごう」の佐原以東を普通列車化。

中央東線[編集]

  • 急行「かいじ・かわぐち」の季節化
  • 急行「アルプス・こまがね」を岡谷駅分割併合に変更。昼行「アルプス」は辰野を経由しなくなる。

中央西線[編集]

  • 急行「赤倉」の名古屋 - 松本間廃止で、昼行定期急行廃止。松本以北は長野まで各停の急行「南越後」になる。
  • 夜行急行「きそ」廃止で、夜行急行「ちくま」で大阪→名古屋間で時刻を繰り上げ、名古屋→大阪間で時刻を繰り下げ、加えて名古屋~塩尻間の所要時間が昼間の普通列車乗り継ぎより長くなる。

東海道本線[編集]

  • 急行「ごてんば」廃止。
  • 寝台急行「銀河」の使用車両が20系から14系に変更。

高山本線[編集]

北陸本線[編集]

  • 福井発着の特急「白鳥1、4号」(通称:福井白鳥)を特急「北越」と「いなほ」に分割し、「白鳥」が1往復に戻る
  • 特急「白山」の食堂車連結廃止と1往復を直江津以西で特急「北越」に立て替えて削減
  • これらの結果、特急「北越」は2往復増となる
  • 特急「ひだ」、急行「のりくら」の北陸本線乗り入れ廃止
  • 急行「くずりゅう」廃止。定期昼行急行は、米原 - 敦賀間、福井 - 金沢間で消滅し、七尾線、小浜線直通のみとなる
  • 特急「雷鳥」で和風車だんらんの連結開始
  • 季節夜行急行「立山」廃止で、夜行急行「きたぐに」に車両転用され583系電車化
  • 旧型客車全廃。EF70形の運用終了。富山港線から旧型国電引退
  • 419系の運用開始

関西本線・草津線・紀勢本線東部・参宮線[編集]

  • 急行「紀州」がすべて特急「南紀」に格上げ。
  • 急行「平安」廃止。立て替えで急行「志摩」が2往復に増発。

紀勢本線西部[編集]

  • 急行「きのくに」はすべて特急「くろしお」に格上げ。南海電気鉄道乗り入れ列車廃止。

姫新・津山・因美線[編集]

  • 急行「みまさか・みささ」が1往復に削減
    • 立て替えで急行「砂丘」1往復増

山陰本線東部[編集]

  • 特急「まつかぜ1、4号」の米子駅打ち切りで、食堂車連結廃止。80系気動車引退。
    • 特急「まつかぜ」は大阪~米子間2往復とも、181系気動車使用となる。
  • 特急「あさしお」の東舞鶴発着列車新設。
  • 京都駅-出雲市駅の普通寝台列車「山陰」で唯一連結していたオハネフ12が廃車。区間も京都 - 福知山間に短縮し、愛称が無くなる。
    • 代替で夜行急行「だいせん」に自由席を設置。
  • 国鉄12系客車に近郊形2000番台登場、一部を置き替え。

山陽本線・山陰本線西部・美祢線[編集]

  • 特急「まつかぜ」の米子以西を系統分離し、米子 - 博多間に特急「いそかぜ」新設。
  • 特急「おき」が全て米子 - 小郡間の運行になり、鳥取への乗り入れが一旦無くなる。
  • 急行「石見」、「ながと(出雲市~長門市)」の快速列車化
  • 急行「さんべ」、「あきよし」の美祢線経由の廃止
    • 「さんべ」は山陰本線のみ運転の1往復となる。「あきよし」は新たに「ながと」に改称して山陰本線経由となる。

芸備・木次線[編集]

  • 急行「ちどり」を1往復に削減。
  • 急行「みよし」(三次以東各駅停車)を新設し、急行「たいしゃく」を1往復に削減。

四国島内[編集]

  • 小松島線廃止により、一部の列車が区間変更。
  • 徳島本線急行「よしの川」2往復に削減
  • 予讃本線急行「いよ」で、上り夜行1本を含む1往復廃止
  • 土讃本線急行「土佐」、「あしずり」3往復減

九州島内電車特急[編集]

  • 「かもめ」、「みどり」の一部分離運転で、博多~肥前山口間の乗車機会増加。
  • 「有明」でクモハ485による3両編成の特急列車が登場。

九州島内気動車急行[編集]

普通車指定席にリクライニングシートのキハ58 5000、及びキロ28格下げのキハ28 5200投入。

筑豊本線[編集]

本州直通の寝台特急「あかつき」の筑豊本線経由廃止。

北海道内[編集]

  • 国鉄183系気動車に中間車の先頭車改造車が登場。急行列車のグリーン車廃止。
  • 宗谷本線の急行「宗谷」、宗谷・天北線の急行「天北」が国鉄14系客車に置き替え。
  • 昼行急行列車の特急格上げが相次ぐ
    • 石北本線網走駅発着の急行「大雪」の特急「オホーツク」格上げ
    • 石勝・根室本線 帯広駅折り返しの急行「まりも」1往復を特急「おおぞら」に格上げ
  • 特急「ライラック」の室蘭本線室蘭支線内の普通列車化

引退した車両[編集]

関連項目[編集]

[編集]

  1. 富山駅への乗り入れ自体は再開。


JNRマーク.png 国鉄のダイヤ改正 JNRマーク.png
1950年代以前 1949年 - 1950年 - 1953年 - 1954年 - 1956年 - 1957年 - 1958年(サンサントオ) - 1959年
1960年代 1960年 - 1961年(サンロクトオ) - 1962年 - 1963年 - 1964年 - 1965年 - 1968年(ヨンサントオ)
1970年代 1972年 - 1975年 - 1978年(ゴオサントオ)
1980年代 1980年(ゴウゴウトオ) - 1982年 - 1984年 - 1985年 - 1986年