朝鮮民主主義人民共和国

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朝鮮民主主義人民共和国(ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく)は、朝鮮半島軍事境界線の北側(38度線以北)にある国家。2018年現在の最高指導者は金正恩国務委員会委員長

概要[編集]

統一朝鮮の国土面積は223,370㎢、北半分国土面積は123,138k㎡、総人口は2000年時点で22,963,000人。最も高い山は白頭山で2,750m、最も長い川は鴨緑江で803km、最も大きな湖は水豊湖で298,2k㎡、年間の平均気温は約10℃で、年間平均降雨量約1,000~1,200mmで、森林の比率は80%。平均寿命は男性75歳女性80歳となっている。

国歌愛国歌、国花は木蘭国旗は紅藍五角星旗という。

大韓民国と軍事境界線を挟んで国境を接している。鴨緑江豆満江中華人民共和国と国境を接している。豆満江の東側ではロシア連邦と国境を接している。

首都は平壌。彼らの主張が正しければ近代的な都市だがグーグルマップを見るとどう見てもハリボテ臭い[1]

1912年を元年とする「主体暦(주체력)」という暦を用いているが、国内では西暦も併記されている模様。

国名[編集]

朝鮮にある民主主義な人民の共和制国家であるが、その名のわりに金正恩率いる朝鮮労働党の独裁国家で権力の殆どが金正恩の金一家に一極集中しているため金日成時代からの王朝国家でもある。金王国(Kim dynasty)とも。日本とは 国交がないため北朝鮮と呼ばれているが各出版社が発行する世界地図には朝鮮民主主義人民共和国と表記されている。

歴史[編集]

1945年9月2日、第二次世界大戦終結に伴って朝鮮は大日本帝国による植民地支配から解放される。その後朝鮮半島北部(38度線以北)をソビエト社会主義共和国連邦が施政下に置いたことで、1948年9月9日に朝鮮民主主義人民共和国が成立。南部(38度線以南)を施政下に置いた連合国による大韓民国と別れることになる。

1950年6月25日から1953年7月27日に休戦するまで大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国の間で朝鮮戦争が勃発。休戦ということで現在に至るまで朝鮮戦争自体は終結はしておらず、今でも小規模な軍事衝突が起こっている。

1959年12月14日日本北朝鮮両国の赤十字の合意に基づき、日本から北朝鮮への帰国事業第1陣975名がチャーター船2隻で新潟港から清津港に向けて出発する(初の北朝鮮帰還船)。以後、1984年までに約9万3000人(うち配偶者など日本人約7000人)が「地上の楽園」として北朝鮮に渡っている。

政治[編集]

詳細は「朝鮮民主主義人民共和国の権力機構」を参照

1948年9月9日から1994年7月8日まで、金日成は死去するまで最高指導者として君臨。以後は、2011年12月17日まで金正日国防委員長が最高指導者となっていた。金正恩が後継者となり、三世代の世襲による独裁体制となっている。国名のわりに民主主義じゃないが 一応選挙は行われており 形式的な面は厳守しているようである。ただし労働党が選んだ候補からしか選べない。

  • 参考動画
YouTube 動画リンク

地方行政区画[編集]

詳細は「朝鮮民主主義人民共和国の地方行政区画」を参照

企業[編集]

詳細は「朝鮮民主主義人民共和国の企業一覧」を参照

通貨[編集]

通貨は朝鮮民主主義人民共和国ウォン。米外交専門誌のフォーリン・ポリシーは、世界で最も価値が低い通貨に選定している[2]

2009年11月30日には1959年以来となる新しい北朝鮮ウォンが導入され、交換比率を100対1として通貨単位を切り下げるデノミが行われた[3][4]タンス預金の発覚を恐れた市民が、人民元米ドルへの両替を求めて闇市に殺到、大混乱に陥った[5]。外貨流通の突然の停止と物資の絶対的不足により、北朝鮮の市場は閉鎖され、商品の流通は麻痺状態に陥り、デノミの直後からハイパーインフレになった[6][7]

新ウォン価値は、デノミ実施からわずか2ヶ月で10分の1以下となったうえ、売り渋りも横行し、新ウォン貨幣換算で、豚肉1キログラム50ウォンほどだった値段が、瞬く間に2千ウォンに跳ね上がったほか、コメの価格も30倍に急騰したため、闇市でも売買が停止し、労働者への賃金支払いも中断する事態になった[8]。また、何の前触れもなく強行されたデノミによって財産を失った市民たちは、金日成主席の肖像を印刷した北朝鮮ウォン紙幣をごみとして捨てたり、破産の末に自殺した人も続出したという[8]

2010年2月5日、北朝鮮の金英逸首相は平壌の人民文化宮殿において、人民班長などに対し、今回の貨幣改革で、準備や情勢判断の不備と人民に苦痛を与えたことについて、異例の謝罪を行い、誤った措置を是正する意向を示したといわれる[9]

そして、2010年3月12日には、朝鮮労働党計画財政部長朴南基が、デノミに伴う経済混乱の責任を問われて処刑された[10]。また、2013年12月に朝鮮労働党行政部長張成沢が処刑された理由の一つには、朴南基をそそのかしたというものがある[11]

北朝鮮の住民は1990年代より慢性的な飢饉に苦しめられており、その対策として、闇市などの資本主義による手法で、北朝鮮ウォンを銀行預金せず、タンス預金していた。しかし、北朝鮮の人々はこのデノミによって、突如として溜め込んでいた資金が紙屑になる苦難を味わった。このため、2009年のデノミ以降、北朝鮮の住民は自国通貨を信用しなくなり、人民元米ドルユーロ日本円などの外国通貨を求めるようになった[12]

平壌ではタクシーもあるが、料金単位は米ドル表示であり、北朝鮮ウォンで支払うと運転手から嫌がれ、タクシー運賃に5,000ウォンを余計に支払わなければならない[13]

軍事[編集]

よく日本海に向けてミサイルを発射しており、多くの場合国際連合や日本の国会によって抗議の決議がなされる。さらに、核実験も6回行っている。このため、日本は独自の制裁を行っており、貿易を禁止し、日本人が北朝鮮に行くことも事実上禁止している。最近ではミサイルが男鹿半島沖の日本の排他的経済水域内に着水することもある。そのため、あたかも自然災害のように避難訓練が行われたりもする。

2005年2月に北朝鮮は核保有を宣言し、2006年10月から2017年9月にかけて合計6回の地下核実験を実施し、少なくとも10発から20発の核弾頭を持つとされ、最大にして60発との推定もある。2018年4月に核兵器開発は実現したとして核実験場の廃棄を決定し、5月に北東部の豊渓里核実験場の坑道を爆破した。6月には金正恩朝鮮労働党委員長とドナルド・トランプアメリカ大統領との間で会談が行なわれ、朝鮮半島の完全非核化を盛り込んだ共同声明に署名が行なわれた。しかし、その後の米朝交渉は停滞している。

なお、上記の米朝首脳会談以降は、北朝鮮のミサイルの脅威はなくなったと思われがちだが、実際にはまだ開発を行っている状況であり[14][15]、油断はできない。

外交[編集]

中華人民共和国[編集]

対中関係は1949年国交を樹立し、1950年からの朝鮮戦争では中国人民義勇軍が参戦して北朝鮮を助けている。1961年には有事の際に互いに軍事支援すると定めた中朝友好協力相互援助条約を締結するなど、「血盟関係」と呼ばれるほど緊密な関係を築いた。しかし、北朝鮮の核兵器やミサイル開発をめぐり、次第に対中関係が悪化する。2014年には国家主席の習近平が中国の最高指導者として北朝鮮より先に韓国を訪問し、金正恩朝鮮労働党委員長は激しく反発した。中国は国際社会と足並みを揃えて国連安全保障理事会の制裁決議に賛成するなど、圧力を強化して中朝関係は冷却化している。

ロシア[編集]

ロシアとは旧ソ連時代から同じ社会主義国として北朝鮮と友好関係を維持している。ソ連崩壊後の2000年2月ロシア・北朝鮮友好善隣協力条約に調印し、7月ウラジーミル・プーチン大統領が初めて訪朝し、金正日総書記と会談した。2001年2002年2011年8月に金正日が訪露している。だが、2011年12月に金正日が死去したため、ロシアと北朝鮮の関係は停滞している。しかしロシア極東では国連安全保障理事会の制裁決議が本国送還を定めた北朝鮮の出稼ぎ労働者が多く働いている。北朝鮮ではロシア産の石油製品が大量に流通している。

対北朝鮮制裁[編集]

国際社会が核実験を繰り返すなどしている北朝鮮を対象に実施している措置のことで、懲罰的対応を取ることで核・ミサイル開発を放棄させる狙いがある。各国は国連安全保障理事会の制裁決議に基づき、船舶貨物検査や金融サービスの禁止、原油供給規制などを履行する義務を負う。日本アメリカ韓国などはこれとは別に独自制裁を発動している。日本は北朝鮮拉致問題や核問題、ミサイル問題の包括的解決を迫る立場から、日朝間の「人間・物・金」の移動を厳しく制限している。決議には法的拘束力があり、国連の全加盟国に履行義務が生じる。

法律[編集]

詳細は「朝鮮民主主義人民共和国の法律」を参照

航空[編集]

フラッグキャリアである、「高麗航空」が「平壌国際空港」を中心に国内外線を運行している。平壌国際空港を除きほぼ全ての空港は軍用か、軍民共用である。

路線[編集]

国内線[編集]

国外線[編集]

脚注[編集]

  1. Google マップ 平壌を上から見た構図。2018年6月1日閲覧。
  2. 2007年6月14日 西日本新聞夕刊
  3. 共同通信「北朝鮮がデノミ、100対1 外国大使館に通知」2009年12月1日
  4. AFPBB News「北朝鮮が17年ぶりにデノミ断行、市民はパニックに 韓国報道」2009年12月1日
  5. “北朝鮮がデノミ 旧新100対1で経済大混乱”. 読売新聞. (2009年11月30日. http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20091201-OYT8T00885.htm 2009年12月1日閲覧。 
  6. 中央日報「北朝鮮、貨幣改革から2カ月…異常なまでの影響」2010年2月4日
  7. 中央日報「北朝鮮の新貨幣、2カ月間で10分の1に暴落」2010年2月10日
  8. 8.0 8.1 李相哲 (2016年3月29日). “【秘録金正日(69)】「正恩、あいつだけは絶対ダメだ」デノミ失敗の責任転嫁され「親日・スパイ」嫌疑で処刑された経済ブレーンの無念”. 産経新聞産経新聞社. http://www.sankei.com/premium/news/160329/prm1603290001-n1.html 2016年9月25日閲覧。 
  9. 朝鮮日報「北朝鮮デノミ:金英逸首相、人民班長らを前に謝罪」2010年2月11日
  10. “北、デノミ問責で朴南基氏を平壌で公開銃殺”. 中央日報. (2010年4月5日. http://japanese.joins.com/article/883/127883.html 2014年2月23日閲覧。 
  11. 藤和彦 (2014年2月14日). “北朝鮮についにオオカミが来てしまうのか? 通貨の信認失墜の大きすぎる代償”. 日本ビジネスプレス. http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39903 2014年2月22日閲覧。 
  12. ダニエル・チューダー; ジェームズ・ピアソン (2015年4月15日). “コラム:飢きんが種まいた北朝鮮「資本主義」”. Reuters. http://jp.reuters.com/article/jp_korea/idJPKBN0N60BF20150415 2015年4月19日閲覧。 
  13. “平壌のタクシードライバー、客の差し出す北朝鮮ウォンに苦い顔”. デイリーNK. (2015年11月18日. http://dailynk.jp/archives/56250 2016年4月17日閲覧。 
  14. https://www.cnn.co.jp/world/35129699.html
  15. https://www.bbc.com/japanese/45015798

外部リンク[編集]

関連項目[編集]