平均寿命
平均寿命(へいきんじゅみょう)とは零歳児の平均余命をいう。
平均余命は、「各年齢の人が、平均して後何年生きられるか」の期待値を示すのに対して設けられた値である。したがって、幼児死亡率を下げると平均寿命は劇的に下がる。
品質管理の分野では、「初期故障」(ポアソン分布に従う)と「摩耗故障」(正規分布に従う)からなる「バスタブ曲線」で近似される。
人口に関するデータを基本にして、「その年の各年齢での死亡率が今後も変化しない」と仮定して算出する。死亡率は一定人口に対する年間の死亡者数の割合で、日本では10万人当たりの死亡者数で示される場合が多い。
概要[編集]
21世紀に入り、医療の発達や病気の解明などにより日本の平均寿命はますます延びている(外国も同様である?)が、一方で都道府県間の健康状態の格差や平均寿命の差が起きている。まさかとは思うが、平均寿命が無期限に伸びることはないかも(?)。
また不健康な食習慣や喫煙、高血圧や高コレステロールによるメタボリック症候群関連などが病気を引き起こす主因になっている。喫煙は特に男性で死亡につながる最大のリスクになっている。食習慣では野菜・果物不足と塩分の過剰摂取が問題になっている。
厚生労働省は国勢調査による確定人口を基にした「完全生命表」も5年ごとに公表しており、平成27年(2015年)の平均寿命は女性が86.99歳、男性80.75歳である。
だいたいの場合、女性は「人生85年(80代半ば)」、男性は「人生80年」が近い。
「昔の人、19世紀までの日本人の平均寿命は、50代後半の範囲で、現代の21世紀に比べると短く、生まれて死ぬまであっという間だったと感じられる。」という意見はあるが、それはデータの読み違いに基づくものも多く、幼児死亡率、飢饉、戦争、パンデミックなどの大量死の正しく考慮しているかという問題にもなる。
歴史[編集]
旧石器時代から近代に至るまで新生児の死亡率が高かった。旧石器時代は30代が平均寿命であったと言われる。日本でも江戸時代には早世した将軍の世子が多かった。江戸時代、最高の医療を受けられたはずの将軍家でもこのような状態であった。
都道府県別の平均寿命[編集]
1990年[編集]
- 上位
- 下位
2015年[編集]
- 上位
- 1位 - 滋賀県(84.7歳)
- 2位 - 福井県・長野県(84.2歳)
- 4位 - 奈良県(84.1歳)
- 5位 - 石川県(83.9歳)
- 下位
他の動物[編集]
誕生したときに親の保護をどれだけ受けられるかによって異なる。