平安北道
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平安北道(ピョンアンほくどう/평안북도)は、朝鮮民主主義人民共和国北西部に位置する、道級行政区画である。
略称: 平北(평북) | |
位置 | |
---|---|
各種表記 | |
チョソングル | 평안북도 |
漢字: | 平安北道 |
日本語読み仮名: | へいあんほくどう |
片仮名転写: | ピョンアン-ブクド |
ローマ字転写 (RR): | Pyeongan-Bukdo |
ローマ字転写 (MR): | P’yŏngan-Bukdo |
英語表記: | North Pyongan Province |
統計(2008年) | |
面積: | 12680.3 km2 |
総人口: | 2,728,622 人 |
人口密度: | 215 人/km2 |
行政 | |
国: | 朝鮮民主主義人民共和国 |
上位自治体: | 朝鮮民主主義人民共和国 |
下位行政区画: | 3市22郡0区0地区 |
ISO 3166-2: | KP-03 |
地理[編集]
西は朝鮮西海、北は鴨緑江を隔てて中華人民共和国遼寧省・吉林省、南は平安南道、東は慈江道と接する。
この地域の大部分は、始生代・先カンブリア時代の灰色花崗片麻岩・変質水成岩でできている。 また、沿岸部・西部に行くと平野が広がるが、反対に北東部は狼林山脈のお膝元であり、山がちな地形が広がる。 古くからの景勝地として知られる、「妙香山」があるのもこの道である。 川は清川江や、鴨緑江、大寧江などの河川が、朝鮮西海方面か、鴨緑江方面に流れている。
また、河川にはダムが多く、鴨緑江本流にある水豊ダムは北朝鮮の電力生産の中心。
西部では機械工業が盛ん。 核開発関連疑惑の場所も多く、各施設がある寧辺郡、西海衛星発射場がある亀城市なども同道に属する。
2002年に、新義州市の一部ほか周辺行政区の一部が新義州特別行政区となった。
歴史[編集]
檀君朝鮮[編集]
- 古朝鮮の領土であった。
高句麗[編集]
- 高句麗に属す
- 当時の平安北道地域には、9つの郡と、いくつかの県が設置されていた。
渤海[編集]
- 高句麗滅亡後
- 平安北道地域は、渤海の5京15府の一つである西京鴨緑府に属す
- 渤海の南西郊外を占めていた。
高麗[編集]
李氏朝鮮時代[編集]
- 1413年 - 地方行政を八つの道に改編したとき平安北道地域は平安道となる
- 平安道は関西地方と呼ばれ、清川江を基準に北を清北地方、南を清南地方と呼び、当該地区は清北地方に分類された
- 1895年 - 全国を23の府に改編した時、平壌府・義州府・江界府に分類された
- 1896年 - 全国を13の道に改編したとき、清北地方は平安北道にされた。
- ここは、現在の平安北道と慈江道の大部分の地域が包括された。
- この時、道庁所在地を定州に決めたが、後に再び寧辺に戻した。
- この時期に平安北道にはの義州郡、亀城郡、泰川郡、雲山郡、寧辺郡、博川郡、定州郡、宣川郡、鉄山郡、龍川郡、朔州郡、昌城郡)、碧潼郡、江界郡、慈城郡、厚昌郡、渭原郡、楚山郡、熙川郡、嘉山郡、郭山郡が設置されていた。
- この時、道庁所在地を定州に決めたが、後に再び寧辺に戻した。
- ここは、現在の平安北道と慈江道の大部分の地域が包括された。
日本統治時代[編集]
- 1914年 - 行政区域改編
- 郭山郡と嘉山郡が廃止
- 末期 - 平安北道は1府19郡となっていた。
朝鮮民主主義人民共和国[編集]
- 1947年 - 新義州府が新義州市に編入昇格
- 1952年 - 行政区域改編
- 新義州市・香山郡・球場郡・北鎮郡・雲田郡・郭山郡・東倉郡・天摩郡・大館郡・清城郡・塩州郡・枇峴郡・東林郡・雩時郡に改編
- 1954年
- 江界郡・慈城郡・厚昌郡・渭原郡・楚山郡・熙川郡・雩時郡が新たに設立された慈江道に編入
- 新義州市・義州郡・龍川郡・枇峴郡の一部の地域を分離して広城郡を新設
- 北鎮郡を雲山郡に編入
- 1963年 - 広城郡が新義州市と枇峴郡に分割編入
- 1967年
- 亀城郡が亀城市に昇格
- 龍川郡の一部地域を分離し薪島郡を新設
- 1969年 - 薪島郡が龍川郡に再編入
- 1974年 - 清城郡が朔州郡と義州郡に分割編入
- 1980年 - 博川郡松道里・徳星労動者区・龍興里が平安南道安州郡に移管
- 1984年 - 香山郡香山邑・香岩里・北新峴里・林興里を以て妙香山区を新設
- 1985年
- 妙香山区が再び香山郡に編入
- 香山郡芦峴里・龍城里・上芦里・加佐里・天水里・水陽里・佛舞里・石倉里が球場郡に編入
- 雲峯里・立石里・亀頭里・造山里・上西里・下西里が雲山郡に編入
- 1988年 - 龍川郡の緋緞ソム労働者区、黄金坪里と西石里の一部の地域を分離して薪島郡を再設置
- 1989年 - 雲山郡の亀頭里・上西里・下西里が香山郡に再編入
- 1994年 - 定州郡が定州市に昇格
- 1996年 - 雲山郡の雲峯里・立石里・造山里、球場郡芦峴里・龍城里・上芦里・加佐里・天水里・水陽里・青松里・石倉里が香山郡に編入
- 2002年
- 2018年 - 行政区域は3市22郡で構成
行政区画[編集]
市部[編集]
- 新義州市 - 신의주시(新義州市/シニジュ-シ/Sinuiju-Si)
- 亀城市 - 구성시(龜城市/クソン-シ/Guseong-Si)
- 定州市 - 정주시(定州市/チョンジュ-シ/Jeongju-Si)
郡部[編集]
- 球場郡 - 구장군(球場郡/クジャン-グン/Gujang-Gun)
- 郭山郡 - 곽산군(郭山郡/クァクサン-グン/Gwaksan-Gun)
- 寧辺郡 - 녕변군(寧邊郡/ニョンビョン-グン/Nyeongbyeon-Gun)
- 東林郡 - 동림군(東林郡/トンニム-グン/Dongrim-Gun)
- 東倉郡 - 동창군(東倉郡/トンチャン-グン/Dongchang-Gun)
- 大館郡 - 대관군(大館郡/テグァン-グン/Daegwan-Gun)
- 龍川郡 - 룡천군(龍川郡/リョンチョン-グン/Ryongcheon-Gun)
- 博川郡 - 박천군(博川郡/パクチョン-グン/Bakcheon-Gun)
- 碧潼郡 - 벽동군(碧潼郡/ピョクトン-グン/Byeokdong-Gun)
- 朔州郡 - 삭주군(朔州郡/サクチュ-グン/Sakju-Gun)
- 宣川郡 - 선천군(宣川郡/ソンチョン-グン/Seoncheon-Gun)
- 薪島郡 - 신도군(薪島郡/シンド-グン/Sindo-Gun)
- 塩州郡 - 염주군(鹽州郡/ヨムジュ-グン/Yeomju-Gun)
- 雲山郡 - 운산군(雲山郡/ウンサン-グン/Unsan-Gun)
- 雲田郡 - 운전군(雲田郡/ウンジョン-グン/Unjeon-Gun)
- 義州郡 - 의주군(義州郡/ウィジュ-グン/Uiju-Gun)
- 昌城郡 - 창성군(昌城郡/チャンソン-グン/Changseong-Gun)
- 天摩郡 - 천마군(天摩郡/チョンマ-グン/Cheonma-Gun)
- 鉄山郡 - 철산군(鐵山郡/チョルサン-グン/Cheolsan-Gun)
- 泰川郡 - 태천군(泰川郡/テチョン-グン/Taecheon-Gun)
- 枇峴郡 - 피현군(枇峴郡/ピヒョン-グン/Pihyeon-Gun)
- 香山郡 - 향산군(香山郡/ヒャンサン-グン/Hyangsan-Gun)
交通[編集]
鉄道[編集]
道路[編集]
空港[編集]
施設[編集]
各市郡のページ参照
外部リンク[編集]
- 中央日報北韓ネット・北韓地名辞典
- 平安北道(以北五道委員会) - 韓国の名目上の行政機関。道や市郡の範囲は1945年8月時点のもの。