咸興市

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咸興市(かんこうし、ハムンし)とは、北朝鮮東部、日本海朝鮮東海)の咸興湾に臨む咸鏡南道の道庁所在地である。人口1994年の時点で71万人。咸興の名は元々の咸鏡南道の中心部だった咸州と「興る(=栄える)故郷」の「興」を合成させたものである。なお、咸興市興南區域(旧興南市)は咸興市の南という意味である。

概要[編集]

高句麗の時代に都市の原型が完成する。その後は長期にわたって咸鏡平野の農産物集積基地として発展を遂げた。1929年咸鏡線の全通に伴って鉄道が開通し、さらに周辺の水力発電所が完成したことにより、1930年に興南に朝鮮窒素肥料が操業を開始し、以後は繊維機械肥料などの工業が立地して大いに繁栄した。

朝鮮半島が南北に分断されると、興南肥料連合企業所、ピナロン連合企業所など北朝鮮を代表する重化学工業が立地して集結し、1960年には南部の興南などと合併して直轄市として昇格する。1966年、単独の市に戻された。

なお、李氏朝鮮の建国者である李成桂は当地の出身である。

外部リンク[編集]