千葉真一

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千葉 真一(ちば しんいち、1939年1月22日 - 2021年8月19日,英:Sonny Chiba)は、日本俳優体操選手空手家歌手芸能プロモーターアクション監督映画監督映画プロデューサー作詞家作曲家ナレーター声優。日本を代表するアクションスターである。海外では「Sonny Chiba」で知られる[1]

元妻はアナウンサーで女優の野際陽子。長女は女優の真瀬樹里(野際との子)。長男は俳優新田真剣佑。次男は眞栄田郷敦(長男・次男は千葉が野際と離婚した後に再婚した一般人の後妻との子)。弟は矢吹二朗。姉の夫は俳優の小松方正である。

概要[編集]

1939年(昭和14年)1月22日、 福岡県福岡市博多区雑餉隈で二男三女の長男(第二子)として生誕する。本名は前田 禎穂(まえだ さだほ)。父は陸軍飛行隊の軍人であった。4歳の時、父親が千葉県木更津市へ異動となったため、家族で千葉県君津市へ転居した。君津市立君津中学校では体育教師の松本と出会う。松本は千葉を陸上競技・バレーボール・野球(投手で4番打者)など、複数の大会に出場させた。松本から「体操するなら千葉県立木更津一高へ行け」とアドバイスされ、合格する。映画『シェーン』や『真昼の決闘』など、西部劇やアメリカ映画を見る。

昭和32年(1957年)、日本体育大学体育学部体育学科へ進学する。同級生には東京オリンピックの跳馬金メダリストの山下治広がいた。学費を稼ぐために時給の高い土工や引越しのアルバイトをする。大学2年生の夏、跳馬の練習中に着地に失敗し、腰と両膝を痛める。医者から「1年間運動禁止」と告げられる。休学も検討したが、学費を工面できず退学する。日体大からは後年特別卒業が認定された。
大学中退直前、代々木駅で「東映第6期ニューフェイス募集!」のポスターを見かけ、応募する。2万6千人の応募者中から合格し、1959年(昭和34年)に東映第6期ニューフェイスとして所属俳優となった。

1960年(昭和35年)に芸能界デビュー。映画デビュー作は『警視庁物語 不在証明』。TBS「キイハンター」のアクションが話題となり、国民的人気俳優となる。吹き替えに頼らず、自らスタントを演じる元祖アクションスターであった。1969年(昭和44年)に創設した|ジャパンアクションクラブ (JAC)では志穂美悦子真田広之などの俳優を育てた。1973年(昭和48年)の『仁義なき戦い 広島死闘篇』の演技は高く評価された。

千葉は君津市内の一軒家で1人暮らしだったが、新型コロナワクチンは受けていなかった[2]。2021年(令和3年)7月末に新型コロナウイルスに感染して自宅で療養するが、肺炎が悪化して8月8日に入院して酸素吸入を受けるようになる。意識が戻ることなく8月18日に危篤状態となり、翌8月19日午後5時26分、千葉県千葉県木更津市君津中央病院で死去した。享年82[3]。子供たちは千葉を看取れなかったという。

芸能歴[編集]

東映ジャパンアクションクラブ設立などを経て、Louis and Leaves、日本映像文化伝導財団、アストライアに所属。

主な出演作品は『風来坊探偵シリーズ』、『ファンキーハットの快男児シリーズ』、『宇宙快速船』、『事件記者シリーズ』、『柔道一代シリーズ』、『やくざの歌』、『白い熱球』、『太陽に突っ走れ』、『子守唄シリーズ』、『組織暴力』、『河内遊侠伝』、『日本暗殺秘録』、『やくざ刑事シリーズ』、『狼やくざシリーズ』、『麻薬売春Gメンシリーズ』、『仁義なき戦い 広島死闘篇』、『ボディガード牙シリーズ』、『殺人拳シリーズ』、『地獄拳シリーズ』、『少林寺拳法』、『新幹線大爆破』、『けんか空手シリーズ』、『激突! 合気道』、『沖縄やくざ戦争』、『ドーベルマン刑事』、『柳生一族の陰謀』、『沖縄10年戦争』、『戦国自衛隊』、『魔界転生』、『冒険者カミカゼ -ADVENTURER KAMIKAZE- 』、『新 影の軍団シリーズ』 、『親父』、『カミカゼ野郎 真昼の決斗』、『海底大戦争』、『東京-ソウル-バンコック 実録麻薬地帯』、『激殺! 邪道拳』、『ゴルゴ13 九竜の首』、『武士道ブレード』、『エイセス / 大空の誓い』、『リゾート・トゥ・キル』、『ザ・サイレンサー MAGNUM357』、『風雲 ストームライダーズ』、『キル・ビル』、『新 七色仮面』、『アラーの使者』、『くらやみ五段』、『キイハンター』、『ザ・ボディガード』、『ザ★ゴリラ7』、『燃える捜査網』、『大非常線』、『七色とんがらし』、『十字路』、『柳生一族の陰謀』、『影の軍団シリーズ』、『東京大地震マグニチュード8.1』、『柳生あばれ旅シリーズ』、『素晴らしきサーカス野郎』、『深夜にようこそ』、『夢に見た日々』、『十七人の忍者』、『徳川無頼帳』、『風林火山』、『おわこんTV』、『ゆかいな海賊大冒険』、『酔いどれ公爵』など。

人物[編集]

極真空手の黎明期の門下生で4段の腕前。自分と同じ演技ができる俳優を育てるためにたジャパンアクションクラブを作った。映画『やくざ刑事』では50人のスタントマンが断った「飛んでいる車が海に落ちる前に、車から飛び出す」というアクションを、自らが命がけで演じた。

受賞[編集]

☆ノミネートを含む。

「おきなわシネマ&ミュージックフェスタ2006」にて、映画の発展に貢献したクリエイターとして表彰
MARTIAL ARTS LEGEND Sonny Chiba を表彰

出演[編集]

映画[編集]

国内映画[編集]

☆太字は主演スタッフ兼務作品。諸外国との合作映画は#海外映画を参照。社名のない作品は東映

海外映画[編集]

☆太字は主演スタッフ兼務作品で、日本との合作映画も含む。

テレビドラマ[編集]

☆太字は主演スタッフ兼務作品。

国内ドラマ[編集]

海外ドラマ[編集]

演劇[編集]

☆太字は主演スタッフ兼務作品。

Vシネマ[編集]

☆海外で公開された作品、シリーズに映画とOV両方がある作品は#映画を参照。

ライブ[編集]

ドキュメンタリー[編集]

情報[編集]

紀行旅番組
情報ワイド番組
ニュース教養番組

ラジオ・語り手・雑誌[編集]

ラジオドラマ
語り手
雑誌
  • 過去のない男・胡蝶幻太郎探偵シリーズ - 胡蝶幻太郎 (写真出演)
※『中一コース』(学研)の1971年4月 - 1972年3月号に連載されたミステリ

CM[編集]

監督・演出・監修[編集]

☆出演兼務の作品は#出演を参照。

映画
演劇
監修

ディスコグラフィ[編集]

シングル[編集]

発売日 規格 規格品番 タイトル 作詞 作曲 編曲
歌謡コダマ
1963年1月 ソノシート KX-1001 A 男一匹生きるなら 保富康牛 橘場清
B 白い夜[注釈 3] 湯山昭
1963年3月 ソノシート KX-1003 A ともしび
B 本当だぜ 君
1963年9月21日 ソノシート KX-1009 A 東横線で帰ろうよ 森和夫 木内紀九生 橘場清
B 若い息吹きの夢が湧く[注釈 4] 橘場清
1965年 ソノシート A くらやみ五段[注釈 5]
B くらやみなげのうた
クラウンレコード
1966年 EP CW-486 A 素敵なカミカゼ野郎[注釈 6]
B 恋のアドベンチャー
ミノルフォンレコード
1966年 EP KA-65 A 太陽も笑っている[注釈 7] 中山正男 遠藤実
B 妻に捧げる歌[注釈 8] 遠藤実
キングレコード
1968年 EP BS-818 A 握手をしよう[注釈 9] 高田そうか 北村得夫 小町昭
B 母のひざはゆりかご[注釈 9] 山北由希夫 小町昭
1968年 EP BS-845 A 男の子守唄[注釈 9] 田畑稔 麻生影一 小町昭
B 女の片えくぼ[注釈 9] 中川武
1970年 EP BS-1203 A 俺たちに墓はないから[注釈 10] 風間陽介 北村得夫
B 夕日に立つ乙 名村宏 江口浩司 森岡賢一郎
1970年 EP BS-1250 A 一匹狼[注釈 11] 藤間哲郎 安部芳明 八木正生
B 白いワゴン 森岡賢一郎
1971年 EP BS-1402 A 野良犬のブルース 木下?太郎 大川晃由 高田弘
B 白い月の浜辺 なかにし礼 関枝幸三
1972年 EP BS-1581 A 葬いは俺が出す 小室等
B 母を亡くした禿鷹よ 太田浩児 桜庭伸幸
1973年 EP BS-1768 A 流れ唄 荒木一郎
B 街角のエトランゼ
テイチクレコード
1975年 EP SN-1436 A ザ・ゴリラ7のテーマ[注釈 12][注釈 13] - 三保敬太郎
B 風見大介の危機[注釈 14][注釈 13]
1975年 EP SN-1485 A 旅人ひとり[注釈 15] 山川啓介 内藤孝敏
B オープニングテーマ
1976年 EP RS-13 A 限りなき愛 〜千葉真一のラブテーマ〜
B 小さな旅立ち
バップレコード
1985年 EP 10182-07 A 曠野[注釈 16] 亀石征一郎 千葉真一 青木望
B [注釈 17] 青木望

ジャケットのみ[編集]

発売日 レーベル 規格 規格品番 アーティスト タイトル
1975年8月 ワーナー・パイオニア EP L-1267P 渥美健 A 空手道[注釈 18]
B 男ひとすじ
1981年10月 SMS Records EP SM07-202 泉洋次 A 光と影のバラード[注釈 19]
B VAGABOND STORY

アルバム[編集]

発売日 規格 規格品番 タイトル
キングレコード
1971年 LP SKD77 アクションスターNo.1 - 千葉真一の魅力

オムニバス・アルバム[編集]

  • 『歌う東映スター』(1963年、別冊歌謡コダマ、KY-1001)- 1曲目「東京紳士」収録[9]
作詞
エグゼクティブ・プロデューサー

著書[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. a b 柳生十兵衛光厳の「光厳」だが、「三厳」ではなく「光厳」とパンフレット魔界転生』の登場人物・キャスト一覧に表記されているため、当該記事もこれに則った[5][6]
  2. 「芸能人のおしどり夫婦がCMで共演」という流れの始まりだった。
  3. 唄:本間千代子
  4. 唄:槇悦子。
  5. テレビドラマ『くらやみ五段』の主題歌
  6. 映画カミカゼ野郎 真昼の決斗』の主題歌。
  7. 映画『太陽に突っ走れ』の主題歌。
  8. 映画『太陽に突っ走れ』の挿入歌。
  9. a b c d 千葉真一と下沢広之(現・真田広之、セリフのみ)名義。
  10. 映画『やくざ刑事 俺たちに墓はない』の主題歌
  11. 映画『やくざ刑事』の主題歌。
  12. NETテレビ映画「ザ・ゴリラ7」主題曲。
  13. a b 演奏:三保バンド。
  14. セリフ:千葉真一。
  15. テレビドラマ『燃える捜査網』の主題歌。
  16. テレビ時代劇影の軍団IV』、『影の軍団 幕末編』の主題歌。
  17. 『影の軍団IV』、『影の軍団 幕末編』の挿入歌。
  18. 東映映画「けんか空手・極真拳」主題歌。
  19. 関西テレビ系「影の軍団Ⅱ」主題歌。

出典[編集]

  1. Sonny Chiba, Martial Arts Legend and ‘Kill Bill’ Actor, Dies at 82 of COVID ComplicationsVariety,2021年8月19日
  2. 千葉真一さん、ワクチン打っていなかった日刊スポーツ,2021年8月19日
  3. 千葉真一さん急死、82歳…新型コロナによる肺炎のためスポニチ,2021年8月19日
  4. 令和二年度文化庁長官表彰名簿
  5. 「登場人物」、11頁。
  6. 「キャスト」、26頁。
  7. ベストカーWeb編集部オオハシ (2021年1月11日). “●カリーナキャッチフレーズ&CMキャラクター”. ベストカーWeb. セダンの良心がまたひとつ消える プレミオ&アリオン生産終了 コロナとカリーナの光と影. 講談社ビーシー. p. 2. 2021年3月28日確認。
  8. 「おとこ達よ 野性の切れ味を忘れるな」、『週刊宝石』第2巻第23号、光文社1982年6月5日、 2頁。
  9. 千葉真一; 本間千代子小林裕子小川守三田佳子. “歌う東映スター”. 別冊歌謡コダマ;KY-1001. コダマプレス. 2014年11月26日確認。

外部リンク[編集]