五島列島
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五島列島(ごとうれっとう)とは、長崎県本土の西、東シナ海にあって本土との間に五島灘を挟んだ九州に近い西寄りの群島のことである。
概要[編集]
古くは宇久(うく)、中通(なかどおり)、若松(わかまつ)、奈留(なる)、福江(ふくえ)を五島と呼んだ。現在は行政的な意味から宇久島の代わりに久賀(ひさか)島を入れている。なお、奈留島までを上五島、久賀島以南を下五島とも呼んでいる。
これらの島を囲んで大小150あまりの島々があり、その大部分が西海国立公園に含まれている。至る所に島と海食断崖と溺れ谷で織りなす海洋美が見られる。上五島は山が重なって平地が少なく、下五島は平地が多い。山はホマーテ(臼状火山)で、島々の間は狭く、長い瀬戸となって海岸線は屈曲に富んでいる。周りの海は魚の種類が多く、釣りに絶好な場所に恵まれている。
島と島は連絡船によって結ばれており、長崎、佐世保など九州本土からの玄関口としては宇久、有川(ありかわ)、奈良尾(ならお)、福江などの港があり、福江や小値賀からは長崎・福岡への空の便も運行されて五島へ訪れる観光客の交通の利便化も図られている。
江戸時代は福江島に藩庁があった五島氏の福江藩の支配下にあった。
1878年以降、北部の宇久、小値賀が北松浦郡、中通以南が南松浦郡に属し、五島市福江が県行政・文化・経済・交通および観光の拠点になっている。
かつては、中通島は4つ、福江島は5つの行政区画に分かれていたが、平成の大合併で宇久が佐世保市に合併し、中通島が新上五島町、福江島が五島市に統合された。