報道番組
報道番組（ほうどうばんぐみ）は、報道やニュースに特化した番組である。ここでは日本の報道番組を主に書いてゆく。
歴史[編集]
1974年4月にNHKにてニュースセンター9時が放送。それまでの政治・物事を中心としたニュースを撤廃。視聴者に分かり易く伝える。担当者曰く「新聞では自分の好きな所を見れるのに何故テレビは政治・物事の順番ではいけないのか。テレビを生かせる時代がくる。それまでにない番組を作る。視聴者に分かり易いニュース番組を」と言っていた。1985年10月のニュースステーションが始まる以前はキャスターが一人で淡々と伝えるスタイルが定番だった。朝・昼・夕方の民放もそのスタイルだった。
1984年4月にてフジテレビで放送のFNNスーパータイムは視聴者に分かり易くかつ親しみのある番組を目指し定着した。
1985年頃の民放も次々と親しみのある番組が生まれた。
1985年10月、ニュースステーションが放送開始。それまでの報道番組とは裏腹に画期的な出演、親しみ易さ、ニュースのハードルを下げたことにより徐々に視聴率を獲得。以降今の報道番組の基礎となる。
1997年にテレビ朝ににてスーパーJチャンネルが放送開始。若年層にターゲットにしグルメ企画の先駆けとなった番組。初期のみアニメが存在していた。
2000年4月、フジテレビにて放送していたFNNスーパーニュースをリニューアル。報道番組のワイドショー化を図った。
FNNスーパータイムとニュースステーションが今の報道番組を作ったといっても過言ではない。
夕方の報道番組[編集]
かつて夕方の報道番組の放送開始時間は18時スタートだった。1993年に17時30分スタートの番組が多くなった。1997年のjチャンでは17時スタートに繰り上げた。2000年頃になると17時ちょっと前開始が多くなった。そこから長らく16時53分スタートが続いたが、2013年にスーパーニュースが16時30分に繰り上げ、さらに2015年度からは15時50分スタートの番組も増え今に至る。
ワイドショー化の批評[編集]
2000年代、ソフトニュースの取り扱う量が増え「これは本当にニュース番組なのか」という声も少なくはなかった。2000年4月～2015年3月まで放送していたスーパーニュースがワイドショー化を加速させたと言っても過言ではない。2011年3月11日に発生した東日本大震災によりスーパーニュースは2012年度より脱ワイドショー化を図った。しかし低視聴率の影響で2013年頃にはワイドショーに戻った。他の番組も脱ワイドショー化を図ったが2年あまりでワイドショーに戻った。結果脱ワイドショー化は1年あまりの短さで役を終えることになった。グルメなどを再び扱うようになり関係者の中では「地上波ではもう、本格的な報道番組は誕生しない」という意見が出るようになった。ただし、民放のお昼のニュースのみキャスター形式でコンパクトに伝え、ハードニュースのみを取り上げているので、一応、ワイドショー化には至っておらず、昔からの伝統を守っている貴重な番組である。夕方ニュースに関して過去には放送時間を繰り上げることで視聴率アップにつながったが、ワイド化に関しては賛否両論ある。00年代まではほぼ冒頭にヘッドラインがついていたが、その後は消滅しており、『番組の顔とも言えるシステムをなくしていいのか』という声もある。民放のニュース番組は、11時30分の報道番組を除き朝～夕方にかけてワイドショー化しており、硬派ニュースが少なくなった代わりに番組それぞれのカラーがないという意見もある。また、2006年度より放送開始したニュースZOROでは初めて芸能人を扱う様になったことも賛否が分かれている。ある関係者によると「ここ20年、取材班の力を落としてきた。」とも語っている。民放にニュース番組は2010年代前半の一時期を除き、ソフトニュースの割合が多く占めており、ワイド化になるつれ、増えていっている。2013年度以降、ソフトニュースを復活させた理由としては、「各店に取材するとその店名の知名度も上がり、売上に貢献する」という物だった。とある評論家の中では「グルメなどを報道番組でやる必要性が感じられない。情報番組やバラエティー番組もグルメを扱っているのに報道番組もやるとなると、飽和状態。報道番組は本来、ニュースを伝えるための番組であって、ソフトニュースなどを紹介する番組ではない。それを遵守しているのはNHKと民放のお昼のニュースだけだ」と夕方民放ニュース番組のワイドショー化に苦言を呈した。