四万十川

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四万十川(しまんとがわ)は、四国の川である。太平洋に注ぐ。

概要[編集]

高知県南部を主に流れる川で、四国第二の大河である。1994年までは渡川河川法上の名称だった。

河口近くの中村(現:四万十市)がかつて城下町として栄えた。

流域は松山、高知といった四国の都市部から離れていて、主に山間部を流れていることから、清流として有名で、「日本最後の清流」と呼ばれている。
河口から水源までの直線距離は短いが、愛媛県との県境近くまで大きく迂回しながら流れている。

流路[編集]

四国山地の不入山が源流。津野町の西部が源流。中土佐町の西部を流れ、しばらく南下すると、四万十町の窪川の町がある。窪川は鉄道交通の要衝で、JR土讃線土佐くろしお鉄道中村線、JR予土線の始終着駅となっている(中村線と予土線が分岐するのは若井駅の先だが、全列車窪川に乗り入れる)。

窪川から江川崎まで、予土線に沿って西方向に流れる。土佐大正駅付近で最大の支流である梼原川と、江川崎駅付近で第二の支流である広見川と合流する。江川崎から四万十市に入り、宇和島へ向かう予土線とルートが分かれ、流路を南に変える。

江川崎から四万十市内をしばらく南下すると、土佐藩の支藩、中村藩の城下町として栄えた中村の町が下流にある。中村にて後川と合流し、下田地区で太平洋にそそぐ。

主な支流[編集]

流域[編集]

西から東の順に示す。

地域名 河口からの川筋 備考
愛媛県北宇和郡松野町 四万十川-広見川
愛媛県北宇和郡鬼北町 四万十川-広見川
高知県高岡郡檮原町 四万十川-梼原川
高知県高岡郡四万十町 四万十川
高知県四万十市 四万十川

その他[編集]

JR四国土佐くろしお鉄道の特急に「しまんと」がある。瀬戸大橋線開業後の新設時に急行「土佐」が残っていたゆえの愛称設定だったが、運行区間はほとんどの列車が高知-高松間で、窪川や中村といった四万十川流域まで乗り入れる便はごくわずかである。

脚注[編集]


一級水系の河川
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