池袋乗用車暴走死傷事故

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池袋乗用車暴走死傷事故(いけぶくろじょうようしゃぼうそうししょうじこ)とは、平成31年(2019年4月19日午後0時半頃に東京都豊島区南池袋4丁目路上のサンシャイン近くの東池袋交差点付近で発生した交通事故である。この事件は元通産省の高級官僚である飯塚幸三によって引き起こされ、12人の死傷者が出た。本来なら現行犯逮捕が基本であるが、この事故で飯塚は2019年10月時点でも逮捕されていない。

概要[編集]

被害者[編集]

  • 当時31歳の女性A(死亡)。なお、この女性Aは後日、飯塚の運転する車にはねられた際に約50メートル先の路上に叩きつけられていたことが判明している。
  • 当時3歳の女児で上記の女性Aの長女B(死亡)。
  • このほか、8名が重傷あるいは軽傷の怪我を負った。後に死亡した母子とは別の母子が軽傷を負っていたことも明らかとなり、負傷者は10名となる。

加害者[編集]

  • 飯塚幸三(当時87歳、運転手)。
  • 同乗の女(飯塚の妻。80歳代)。

この両者も事故で重傷の怪我を負ったという(しかし4月23日の報道では軽症としているのに対し3日後の4月26日に重症と報道される不可解な点がある)。

事故概要[編集]

  1. 飯塚は昼食をするため、妻を乗せてレストランに向けて運転をしていた。飯塚は事故の直前、車の左側面がガードパイプに接触した。
  2. その後、速度を上げて約70メートル先の交差点に進入して自転車で横断中の70歳代男性をはねた。
  3. さらにその先の交差点でA、Bの親子をはねた。
  4. その後、左折で進入してきたごみ収集車に衝突し、ごみ収集車は横転。このはずみで、別の歩行者4人もはね、信号待ちをしていた対向車線のトラックにぶつかって止まった。

これらの事故はいずれも赤信号で侵入しており、飯塚は信号無視していたと見られる。また飯塚は事故当時、時速90キロ以上出して走行していたものと警視庁の調査で見られている。

逮捕されない飯塚[編集]

飯塚は上級国民で元通産省の官僚だったため、本来は現行犯逮捕が基本であるはずが逮捕されず、重傷を負ったことを理由に病院に入院した(退院後も逮捕されていない)。また、マスコミも飯塚に敬称を付けて呼んでいた(現在は書類送検された事もあってからか、多くのマスコミが「飯塚容疑者」と呼んでいる)。ちなみに当初、ドライブレコーダーの情報で「妻が「危ないよ、どうしたの?」と呼びかけ、飯塚が「あー、どうしたんだろう」と応じる声も記録されていたことや、飯塚が事故後、息子に「アクセルが戻らなくなって人をいっぱいひいてしまった」と電話したことが情報として漏れたのは、この時点では飯塚が上級国民とまだマスコミや警察関係者に判明していなかったためである。

なお、逮捕されないのは証拠隠滅の恐れが無いから、としているが、事故後に飯塚のフェイスブックなどは削除され、自宅の電話番号も変更されているなど、証拠隠滅ともとれる行動が見られる。さらに事故を起こした飯塚には死傷させた12名に対する救護義務があるはずだが、飯塚は救護義務を怠っていた、とされている。これは息子に電話をかける時間があるのに救護義務はできないのか、と飯塚に対する批判をさらに強くさせる一因となった。

令和元年(2019年5月18日に飯塚は退院し、その日のうちに目白署で取り調べを受けたが、この時点で逮捕はされず、マスコミの前で謝罪のみをしている。ただし謝罪したといっても、自らの顔をサングラスやマスクで隠した上でしており、一説に別人だったのではないかとする説も出ている。5月31日、飯塚の運転免許は取り消された。

6月13日、警視庁は飯塚を交えて事故現場で実況検分を行なった。この際、飯塚はこれまで「ブレーキが利かなかった」などと話していたが、実況見分後の事情聴取では「最初に接触事故を起こし、パニック状態になってアクセルとブレーキを踏み間違えた可能性もある」と話したという。

2019年7月19日、車に同乗していた飯塚の妻が事故について「覚えていない」と話しているということが伝えられた。

2019年7月23日午前、飯塚の起こした事故で重傷を負った78歳の男性が警視庁の実況見分に立ち会い、事故当時の状況などを確認した。この男性は自転車で横断歩道を渡っていた際に飯塚が運転する自動車にはねられている。男性によると「死ぬかと思ったんですから、この辺に車が来たっていうのは覚えているんですけど、それから飛ばされて地面にうつぶせになっている時に意識が戻ったんですね」と日本テレビの取材に応じている。男性は飯塚について「正当な処罰を求めたい」と話した。

2019年9月18日に神戸地裁で、神戸三宮暴走死傷事故の初公判が行なわれており、飯塚幸三の事故が未だに送検すらされてないのはかなり異常な事態となっている。

2019年9月20日、飯塚のために家族を失った被害者遺族が代表して東京地検を訪れ、車を運転していた飯塚への厳罰を求める署名39万1136筆と速やかな送検や起訴を求める要望書を東京地検に提出した。

裁判官八代英輝弁護士は「(飯塚が)退院されて事情聴取を受けた時点で、逮捕するのが普通だと思いますね」と情報番組で指摘しており、飯塚が退院後も逮捕されていないことに疑問を投げかけている。

2019年11月12日、警視庁交通捜査課は自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の容疑で、飯塚を書類送検した。 テレビ東京の取材により飯塚が「予約していたフレンチに遅れそうだった」 と供述していたことが明らかとなった。

遺族の記者会見[編集]

2019年7月18日午後に動画を公開した被害者Aの夫Cが記者会見を開いた。会見では加害者の飯塚に厳罰を求める署名活動を行うことも発表した。

2019年8月4日、飯塚の事故のために死亡したAの夫Cが、飯塚に対する厳しい刑事処分を求めて現場近くの公園で署名活動を行なった。Cによると、郵送を通じて既に8月4日時点で5万人分以上の署名が集まっており、今後、東京地検に提出する予定という。Cは「しかるべき処罰を受けさせることが(事故の)再発防止につながると思う」と語っている。

2019年10月12日、飯塚が書類送検されたことを受けて遺族のCは「やっとスタートラインに立った。(飯塚には)2人の死に向き合ってほしい」と語気を強めた。また事故から書類送検までの7か月間は「苦しみや悲しさと向き合い、葛藤し続ける日々だった」と振り返り「2人(妻Aとその娘B)には(飯塚の)書類送検について特に報告しておらず「いつも通り『愛している』『ありがとう』と伝えた」という。また「(飯塚が今後は)当然起訴されると思っている」「(飯塚が事故について)否認しているとしたら裁判の場で明らかになる」と話し、被害者参加制度で裁判に参加する意思も示した。そして「(被害者である)2人や社会のためにも軽い罪で終わらないようにできることをやり、少しでも交通事故が減るように活動していく」と決意を語った。また、高齢ドライバーの運転について「東京や地方で事情が違う」とした上で「家族で話し合ったり、技術的な改善を進めたりしてほしい」と願った。

影響[編集]

事故後未だに飯塚が逮捕されていないため、ネット社会などでは上級国民ならば逮捕しないのかと議論が沸騰している。なお、飯塚以後に多くの重大事故が起きており(神戸三宮バス暴走死傷事故大津暴走車死傷事故)、これらの運転手はいずれも逮捕されているのも、飯塚と比較されている。飯塚が叙勲をもらっていることもあり、上級国民であり叙勲者であるならば逮捕されないのかとする意見まで発生している。

一方で、この事故を契機に高齢者の運転免許返納の動きが積極的になっている。また、大手自動車用品販売店が売っているアクセルとブレーキの踏み間違いによる急発進を防止する安全装置の売れ行きが大きく伸びている。2019年10月末時点で、東京都内で自主返納した人は5万3690名に上り、既に1年間の過去最多を更新している。ちなみにおよそ8割が70歳以上であるという。

飯塚幸三と池袋乗用車暴走死傷事故を題材としたと見られる作品[編集]

  • 怨み屋本舗WORST栗原正尚グランドジャンプ連載。2019年15号 - 21号で「上級国民」1 - 7として連載された) - 飯塚のモデルと見られる「勝居巌」が同乗している孫娘・紬が運転する自家用車で通行人を何人もはね殺し、巌とその息子・聡明が上級官僚であることからその事故をもみ消すというストーリー。