弁護士

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弁護士(べんごし,英:lawyer)は、他人の依頼を受け人々の財産や権利を守る法律専門職である。

概要[編集]

高度な法律の知識を備える専門職である。
裁判官検察官とともに、法曹三者の一つである。公務員である裁判官、検察官と違い、弁護士は民間の法律実務家であって、表向き国家権力からは独立している。

1893年2月までは、代言人と呼ばれていた。

独占業務[編集]

  • 名称独占
    • 弁護士法により、弁護士資格を持っていない者が弁護士を名乗ることは禁じられる。(弁護士法74条)
  • 業務独占
    • 紛争性のある事案について、報酬を得る目的で訴訟代理人等の法律事務を業とする非弁行為」は、原則として禁止されている(弁護士法72条)

資格を得るには[編集]

弁護士になるには司法試験に合格し、弁護士資格(国家資格)に合格し、司法修習を経て、弁護士として登録されなければならない。弁護士となる資格を有する者が、各地の弁護士会および日弁連の登録に関する審査を経て、弁護士名簿に登録されることが必要である。登録されると弁護士番号が付与され、地域の弁護士会に所属する。

司法試験[編集]

受験資格は法科大学院課程の修了者及び司法試験予備試験の合格者である。短答式と論文式による筆記の方法により行われる。

短答式試験[編集]

憲法民法刑法の3科目の試験。

論文式試験[編集]

  • 公法系科目(憲法及び行政法に関する分野の科目)
  • 民事系科目(民法商法及び民事訴訟法に関する分野の科目)
  • 刑事系科目(刑法及刑事訴訟法に関する分野の科目)
  • 選択科目(専門的な法律の分野に関する科目として法務省令で定める科目のうち受験者のあらかじめ選択する1科目) の4科目について行われる。