徳島市
眉山公園からの夜景 | |
国 | 日本 |
地方 | 四国地方 |
所属 | 徳島県 |
人口 | 257,563 人 |
面積 | 191.39 km2 |
人口密度 | 1,346 人/km2 |
公式サイト | www |
備考 | 県庁所在地 |
役場・中心施設画像 | |
役場・中心施設位置 | 徳島市幸町2丁目5番地 |
徳島市(とくしまし)とは、徳島県に存在する市。徳島県の県庁所在地である。
概要[編集]
徳島県の東部、吉野川下流の三角州上に位置する市であり、北は松茂町、北島町、藍住町が、西は石井町、神山町、佐那河内村が、南は勝浦町、南東に小松島市、東に紀伊水道がそれぞれ接している。
徳島市内では高層の建物の陰や山陰にあたる地域を除き、AMラジオは近畿地方の放送局および岡山県、香川県などの近隣地域の放送局が一般の普及用ラジオでも容易に聴取可能で、NHK第2放送は市内に中継局を持たない。県外のFM放送は、屋根上にFM帯のアンテナを立てる等の相応の設備が必要となる事がある。
テレビ放送は、1959年(昭和34年)にNHKと四国放送が開始した。徳島県内は、ほぼ全域で近畿広域圏のVHFテレビ局が受信できたため、民間放送はその後開局しなかった。しかし、地上デジタル放送はUHF波で電波が遠くまで飛ばない特性があり、かつ、民放連の方針で、放送区域外へのスピルオーバーを抑制したために、アンテナ受信による県外波の受信環境は徳島市内において差があり、送信所までの見通しの良い地域では近畿地方の広域局、府県域局、岡山県や香川県の放送局を市販のアンテナで安定受信できる世帯もある一方、近畿広域圏および近畿地方の県域局は高利得アンテナ等の設備が必要で、普及用アンテナでは安定的に受信ができない地域や、建物や山に遮られて県外の送信所や中継局の電波が全く受信できない地域も数多く存在する。携帯電話やスマートフォンのワンセグ放送で受信できるのは県外波の受信状況の良い一部地域を除き、大半の地域がNHK、四国放送の3チャンネルとなっている。
他方、市内ではケーブルテレビの設備が整ったマンションやアパートが多く、また、一戸建て住宅でもケーブルテレビの設備を備える世帯が多く、ケーブルテレビに加入する事で県外[注 1]や衛星放送のテレビを視聴する世帯が多数を占める。
歴史[編集]
徳島市が市街地としての基礎を整える契機は天正13年(1585年)の豊臣秀吉による四国征伐で長宗我部元親が降伏し、同年11月に秀吉の重臣・蜂須賀正勝(蜂須賀小六)の嫡子・家政が阿波の国主として封じられたことである。家政は当初、一宮城を居城としたが天正14年(1586年)5月に猪山に新しい築城を行ない、ここを新しい居城とした。この際に当時は渭津(いのつ)と称されていた地名を徳島と改めたのが、徳島市の起源である。徳島は吉野川の三角州上に発展し、市街地は城山を中心に広がり、市内には新町川、寺島川、助任川などの吉野川の小さい分流が流れ、これらの小分流の間には島状を成した低地部があり、徳島・福島・寺島・出来島などの島の付く地名が目立つ。
蜂須賀氏は城山を中心に寺島川と助任川を第1の防御線とし、その内側の出来島、徳島、ひょうたん島や常三島、前川、助任など城の近くに武士を住まわせた。第2防御線として新町川が利用され、寺島川と新町川に囲まれた内町には寺院が置かれて寺島と称され、後に寺院は眉山の麓に移されてここは武家の屋敷町となり、そのため御用商人や武具師らもこちらに住むようになる。八百屋町、内町、紙屋町などは当時の名残を残す町名である。北の助任町、南の大道、幟町、弓町、伊賀町、鷹匠町、西の佐古地区など交通路の要衝には軽卒や鉄砲組などが配されて防備が固められ、東の福島の安宅には御船屋が置かれて水軍の根拠地とされる。新町川から西の眉山山麓にかけては商人などの町人の町として開発され、当時の名残として籠屋町、紺屋町などの町名が残されている。
こうして徳島は江戸時代になると蜂須賀氏25万石の城下町として、特産物の藍の集散地として発展し、その他に各種産業も盛んになり、名実共に四国第一の都市として栄え、阿波国の政治経済や文化の中心地として発展した。「大谷焼」や藍を用いた工芸品も誕生した。他方、蜂須賀氏は阿南市平島に土着し、室町将軍義栄を輩出した平島足利家を冷遇し、後に平島足利家が、明治維新時に将軍家の血筋を引きながら復権を逃すきっかけとなった徳島藩からの脱藩騒動を起こしている。
明治時代になり、1871年年から1876年まで、阿波、讃岐、淡路3国を県域とする名東県の県庁が置かれ、1880年には徳島県の県庁所在地となった。明治22年(1889年)に市町村制が実施されると徳島市としていち早く市制が敷かれ、人口は6万1000人を数えた。これは当時、全国で統計が明らかになっている中での第6位の水準であった。
その後、市町村の合体が進むにつれて徳島市はさらに拡大し、昭和12年(1937年)の時点で人口は12万5000人を数え、四国第一の都市として発展。戦前、県下に他の市制施行地は無く「1県1市」で推移した。しかし太平洋戦争末期の昭和20年(1945年)7月4日の大空襲で徳島市は市街地の大半が焼失した。
戦後、新構想による都市再建計画が実施され、昭和26年(1951年)4月1日に勝占村と多家良村の両村を編入し、昭和30年(1955年)1月1日には新居村と入田村の大部分を、2月11日に上八万村を、3月31日に川内村を相次いで編入し、さらに昭和41年(1966年)10月1日に応神村を、昭和42年(1967年)1月1日に国府町を編入した。
徳島県の産業は第3次産業が約68パーセントと大部分を占める(第2次産業は約26パーセント、第1次産業は約6.2パーセント)。徳島市は木工品・繊維・織物が主体のため、工業に関しては他の地域よりかなり出遅れていたが、戦後の復興と成長、そして良質で豊富な吉野川の水を利用しての大工場が進出して縫製工場や木工業などの地場産業の規模が拡大、さらにジャストシステムのような情報産業も勃興した。
江戸時代から発展してきた市街地のため、徳島城跡や一宮城跡、東照寺、興源寺、国分寺、常楽寺、大日寺、一宮神社、健治寺、井戸寺、観音寺、本願寺、如意輪寺、丈六寺など古刹の寺院が多く、文化施設にも徳島市立徳島城博物館や阿波十郎兵衛屋敷などがあり、他にも眉山公園、八多五滝、鳴滝、七釜などの景勝地や徳島市文化の森総合公園や阿波史跡公園などがある。 さらに全国的に有名な江戸時代から始まる阿波踊りをはじめ、徳島県郷土文化会館所蔵の阿波人形芝居人形頭と青蓮院所蔵の木造十一面観音立像が徳島県の文化財に指定され、阿波正藍しじら織と阿波正藍染法、純正藍の注染などが徳島県の無形文化財に指定され、五王神社境内にある犬飼の農村舞台が徳島県の有形民俗文化財に指定されるなど、文化財も数多く存在する。
交通[編集]
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鉄道[編集]
拠点駅は徳島駅である。
町一覧[編集]
A
- 内町地区
徳島町 、 徳島本町 、中徳島町 、 新蔵町 、中洲町 、 幸町 、 寺島本町東 、寺島本町西 、 元町 、藍場町 、一番町 、 八百屋町 、 通町 、 中通町 、新内町 、 南内町 、 出来島本町 、東出来島町 、南出来島町 、北出来島町 、 両国本町
- 新町地区
両国橋 、富田町 、 籠屋町 、紺屋町 、 東船場町 、西船場町 、新町橋 、東新町 、西新町 、南新町 、銀座 、東大工町 、西大工町 、東山手町 、 西山手町 、寺町 、 眉山町
- 東富田地区
富田浜 、 仲之町 、南仲之町 、秋田町 、伊月町 、 富田橋 、 明神町 、中央通 、かちどき橋 、 二軒屋町 、西二軒屋町 、栄町 、鷹匠町
- 西富田地区
栄町 、鷹匠町 、大道 、 幟町 、弓町 、 伊賀町 、勢見町 、 西富田町
- 昭和地区
昭和町 、中昭和町 、南昭和町 、万代町
- 津田地区
津田町 、津田本町 、津田西町 、津田浜之町 、津田海岸町 、新浜町 、新浜本町 、 西新浜町
- 渭北地区
助任橋 、助任本町 、下助任町 、 上助任町 、南前川町 、中前川町 、北前川町 、 吉野本町 、中吉野町 、 上吉野町 、東吉野町 、 南常三島町 、中常三島町 、北常三島町 渭東地区 福島 、新南福島 、 安宅 、 大和町 、 住吉 、城東町
- 沖洲地区
北沖洲 、南沖洲 、東沖洲 、金沢 、 末広 、 南末広町
- 佐古地区
佐古 、北佐古 、南佐古 、 佐古山町
- 加茂地区
田宮町 、 南田宮、北田宮、春日町 、北矢三町 、 南矢三町
- 加茂名地区
蔵本町 、 南蔵本町 、蔵本元町 、北島田町 、中島田町 、 南島田町 、 庄町 、南庄町 、 鮎喰町 、 名東町 、 加茂名町
- 八万地区
南二軒屋町 、 西二軒屋町 、城南町 、沖浜町 、 山城町 、八万町 、問屋町
- 勝占地区
大谷町 、北山町 、方上町 、西須賀町 、勝占町 、 三軒屋町 、 大松町 、論田町 、 雑賀町 、大原町
- 川内地区
川内町
- 応神地区
応神町
- 国府地区
国府町観音寺 、 国府町西矢野 、国府町矢野 、 国府町府中 、 国府町延命 、国府町中 、国府町早淵 、 国府町和田 、国府町南岩延 、国府町北岩延
- 不動地区
不動本町 、不動西町 、不動北町 、不動東町
- 北井上地区
国府町佐野塚 、国府町東黒田 、 国府町西黒田 、国府町芝原 、国府町竜王
- 南井上地区
国府町川原田 、 国府町桜間 、国府町敷地 、国府町池尻 、国府町井戸 、 国府町花園 、国府町東高輪 、 国府町西高輪 、 国府町日開
- 上八万地区
上八万町、しらさぎ台、下町、一宮町
- 入田地区
入田町
- 多家良地区
丈六町、渋野町、八多町、多家良町、飯谷町
年中行事[編集]
- 徳島祭り(4月上旬。藍場浜公園において)。
- 徳島つつじ祭(4月下旬から5月上旬。椎宮八幡神社において)。
- 阿波薪能(7月上旬。徳島中央公園において)。
- 宅宮八幡神社踊り(旧暦の7月16日。宅宮神社において)。
- 阿波踊り(8月12日から8月15日。徳島市内において)。
- 船だんじり(10月27日から10月28日。四所神社において)。
- 犬飼の農村舞台(11月3日。五王神社において)。
特産品[編集]
見どころ[編集]
- 眉山
- 徳島阿波踊り会館
- 文化の森総合公園
- とくしま動物園
- とくしま植物園
- とくしまファミリーランド
- 丈六寺
- 鳴滝
- 鳴門徳島サイクリングロード
- 小松海岸
- 徳島城跡
- 城山
- 日峯大神子広域公園
- 八多五滝
- 阿波史跡公園
- 犬飼農村舞台
- 阿波十郎兵衛屋敷
ゆるキャラ[編集]
景勝地[編集]
脚注[編集]
- 注
- 出典