神戸三宮バス暴走死傷事故
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神戸三宮バス暴走死傷事故(こうべさんのみやばすぼうそうししょうじこ)は、神戸市で令和元年平成31年(2019年)4月21日午後2時頃に起こったバス事故。
概要[編集]
事故はバスが終点の地下鉄三宮駅前停留所に着き、乗客をすべて降ろしたあと、神戸市中央区 (神戸市)布引町3丁目のあたり、三宮北交差点付近で起こった。原因はバスのクリープ発進・ブレーキとアクセルの踏み間違いと思われる。当バスはAT車(オートマティック・トランスミッション車)だった。女子大生ら2人が死亡、6人が重軽傷。
運転手の男は勤務中の事故を2002年~2018年に計13件も起こしていた。一方、死傷した人々は普通に街を歩いていただけで何の落ち度もなく、特に亡くなった2人にしてみれば、たまったものではない。
2日前の4月19日に東京都の池袋において池袋乗用車暴走死傷事故が起きており、その際の運転手である飯塚幸三は逮捕されていないのに、この神戸のバス運転手は現行犯逮捕されたため、上級国民であると飯塚が批判される一因を成した事件でもある。
2019年9月18日に、運転手の男に対して神戸地裁で初公判が行なわれた。
2019年10月30日、神戸地裁で川上宏裁判長が過失や結果の重大性などを挙げ「実刑は免れない」として、禁錮3年6月(求刑禁錮5年)を言い渡した。川上裁判長は職業運転手が「最も基本的かつ重要な注意義務に反した」と指摘。人通りが多く、一つのミスが大事故に直結する場所でブレーキ操作を誤ったことを踏まえ、「過失は相当に重大」と述べた。また、実刑判決を選んだ理由として交通事故に対する近年の「国民の厳しい刑罰感情」も挙げた。
飯塚がまだ逮捕も送検もされていないのに、飯塚の事故から2日後に発生した事故はスピード裁判で決着となった。