デマンドバス
デマンドバスは、利用者の要求 (demand) に対応して運行する形態のバス(乗合バス)である。オンデマンドバス(On-Demand Bus, 和製英語)ともいう。
本項では、乗合タクシーの形態で運行されるデマンドタクシーについても記述する。
概要[編集]
デマンド型交通(en:Demand responsivetransport, DRT)方式により運行されるバス。
オンデマンド方式による公共交通機関の運行は、過疎地をかかえる地方自治体などで注目されている。この場合、バスでなく(デマンド対応型の)乗合タクシーなどとして導入されることが多く、これらを総称してデマンド型交通と呼ぶことがある。
一方で住民サービスとして税金から支出している都合上、事前登録が必要な路線では登録資格が当該自治体の住民に限定されている場合も多い。この場合、不特定多数の利用が不可なことから、厳密には公共交通機関とは呼べない。
また、アクセスバスを走らせるほどの需要がない都市と空港を結ぶアクセス手段として用いられる例も多い。
歴史[編集]
日本[編集]
日本では、1972年6月27日に阪急バスが富士通といすゞ自動車との共同開発で大阪府豊能郡能勢町に初めて導入した[1][2](1997年10月に廃止[3])。
コール・モービル・システムを導入したデマンドバスも阪急バスが最初であり、東京芝浦電気と三菱自動車工業と共同開発で、大阪府箕面市で1975年5月10日に運行を開始した[4][5]。1985年7月3日に廃止[3]、一般路線化された。運行は阪急バス茨木営業所が担当。
1975年12月24日には、東京急行電鉄(現:東急バス)が同社初のデマンドバスとして「東急コーチ」自由が丘線を運行開始。三菱自動車工業(現:三菱ふそうトラック・バス)製の中型貸切車を使用し、三菱グループとデマンドシステムを共同開発した。以降、コーチ路線は各地に追加されたが、2001年前後にデマンドルートを廃止し一般路線化された(「東急コーチ」の名称は引き続き使用)。
詳細は「東急コーチ」を参照
1999年10月15日には、京浜急行電鉄(現:京浜急行バス)が「京急ポニー号」を運行開始。京急では初のデマンドバス路線で、運行開始にあたり「東急コーチ」を運行していた東急バスの協力を仰いでいる。
詳細は「京浜急行バス鎌倉営業所#京急ポニー号」を参照
高度道路交通システム (ITS) を導入したデマンドバスは、高知県で2000年運行開始の中村まちバスが最初とされる[6]。
詳細は「中村まちバス」を参照
東京大学は2007年9月にデマンドバスサービス「コンビニクル」を開発し、大阪府堺市(実験終了)、千葉県柏市、山梨県北杜市などで実証実験を行っている。WebをベースとしたASPサービスとしてオンデマンドバスを提供する。システム導入・更新時のコスト低減が期待され、デマンドバスの運行コスト低減の面で期待される。
2018年には、自動車部品メーカーのアイシンが、過疎地向けデマンド交通システムのチョイソコを開発。路線バスが廃止された地域で導入が広がっている。
問題点[編集]
利用者のいない停留所を経由しないことから運行の効率化に結びつく利点があるが、目的地までの所要時間が他の利用者の都合によって変わることがあり、利用者からすると乗ってみるまで目的地到着時間が分からないという欠点がある。また、事前にバス迂回運行を申し込むシステムでは、予約の連絡に必要な施設や場合によってはオペレーターの人件費が掛かるため、一般の路線バスに比べて運行経費は高くなると考えられる。
一方で、過疎地をかかえる地方自治体が運営・委託のものは、住民サービスとして税金から支出している都合上、事前登録が必要な路線では、当該自治体の住民に登録資格が限定されている場合も多く、この場合、近隣自治体の住民や帰省客、観光客などの不特定多数の人々は、一般のタクシーやマイカー、レンタカーなどに頼らざるを得ず、名勝等での観光業の衰退に繋がることもある[注釈 1]。
日本での採用例[編集]
「日本の乗合タクシー運行事業者一覧#「路線不定期運行」の事業者」、「日本の乗合タクシー運行事業者一覧#「区域運行」の事業者」も参照
北海道[編集]
東北地方[編集]
- 青森県
- 宮城県
- 柴田町乗合タクシー
- 柴田町には、バス路線がないことから、デマンド型乗合タクシーを運行している。
- 福島県
- おだかe-まちタクシー(福島県商工会連合会小高町)
- 西会津町民バス
- 2012年4月1日より。
関東地方[編集]
- 群馬県
- 栃木県
- 宇都宮市地域内交通
- 小山市 「おーバス」の郊外地域
- 栃木市 「蔵タク」
- 佐野市 「さーのって号」の一部路線・一部便
- 下野市デマンドバス「おでかけ号」
- 鹿沼市 「予約バス」
- 日光市デマンドバス
- 野木町デマンド交通「キラ輪号」
- 上三川町デマンド交通「かみたん号」
- 茂木町デマンドタクシー「めぐるくん」
- 高根沢町デマンド交通「たんたん号」
- 那珂川町デマンドタクシー「なかちゃん号」
- 茨城県
- 城里町デマンド交通「ふれあいタクシー」
- 神栖市デマンド交通「デマンドタクシー」
- 循環バスの廃止により代替として実施
- 筑西市デマンドタクシー「のり愛くん」
- つくば市乗合タクシー 「つくタク」
- 古河市デマンド交通「愛・あい号」
- 千葉県
- 成田市オンデマンド交通
- 2013年4月1日より市内全域で実証運行中。運行事業者は成田市タクシー協議会、運行管理事業者は株式会社千葉交タクシーで、予約受付、配車指示等を行う。ICT(コガソフトウェア株式会社「孝行デマンドバス」)を活用し、新しい高齢者移動サービスを展開している。
- 芝山あいあいタクシー
- 2004年4月1日より運行中。運行管理事業者は株式会社千葉交タクシーで、予約受付、配車指示等を行う。自宅から目的地までのドアトゥドアでの送迎を行っている。2014年4月1日よりICT(コガソフトウェア株式会社「孝行デマンドバス」)を活用し、地域ニーズに則した移動サービスを展開している。
- 埼玉県
- イーグルバス
- 深谷市コミュニティバス「くるリン」
- 2010年4月1日より、需要の少ない郊外地域の循環6路線を予約制のタクシー車両運行に転換。深谷タクシーに委託。
- 川越市デマンド交通「ときも号」
- 2013年、2014年に市内3エリアの路線バスの代替として実証運行を行っている。市内タクシー事業者が合同で、予約受付、配車指示等を行っている。2014年度の実証運行からはICT(コガソフトウェア株式会社「孝行デマンドバス」)を活用し、移動サービスを展開している。
- 本庄市デマンド交通「はにぽん号」・「もといずみ号」
- タクシー車両で運行。朝日自動車に委託。
- 東京都
- 東急バス
- 東急コーチ - デマンドルートを廃止し一般路線化。詳細は当該記事を参照。
- 東急トランセ
- 東急トランセ#代官山循環線 - デマンドルートを廃止し一般路線化。詳細は当該記事を参照。
- 神奈川県
北陸・甲信越[編集]
- 山梨県
- 富士川町営バス(富士川町)
- 定期運行であったが、2014年7月1日よりデマンド運行へ転換。
- 笛吹市 デマンドタクシー
- 上野原市 デマンドタクシー
- 都留市 予約型乗合タクシー
- 甲州市 デマンドバス
- 北杜市民バス デマンドバス
- 長野県
- 新潟県
- 新潟市北区デマンド交通
- 長浦・岡方地域在住の事前登録者に対する、自宅⇔葛塚地区等の指定乗降場所間の相乗タクシー[9]。
- 三条市デマンド交通「ひめさゆり」
- 1時間前までの予約によって市内ほぼ全域に設定された停留所間を移動でき、時刻は自由に決められるタクシーに近いシステム。料金は2人以上の乗車の場合に割安となる[10]。
- 胎内市予約制のりあい自動車「のれんす号」
- ごせん乗合タクシー「さくら号」
- 燕市・弥彦村予約制乗合ワゴン車「おでかけきららん号」
- 出雲崎町デマンド交通「てまりん」
- 以上4つはいずれも市町村域のほぼ全域に運行エリアを設定し、高頻度(毎時1~2本程度)に便の設定を行っている乗合タクシー。
- 関川村医療型乗合タクシー「えぶり号」
- 曜日毎に村内各地区から医療機関まで運行。
- 阿賀野市営バス
- 長岡市小国地域生活交通・川口地域バス
- 小千谷市 池の平線・北山線
- 高柳町・鵜川 新交通
- 頸城自動車グループ・上越市営バス(自家用有償旅客運送)
- 糸魚川市能生地域・青海地域コミュニティバス
- 以上6つは路線バス・コミュニティバスの一部便または一部区間を予約制で運行。
- 村上市のりあいタクシー
- 見附市デマンド型乗合タクシー
- 魚沼市乗合タクシー
- 十日町市予約型乗合タクシー
- 津南町予約型乗合タクシー
- 柏崎市米山地区乗合タクシー
- 糸魚川地域乗合タクシー
- 以上7つは一部指定地域のみで運行。
- 富山県
- 富山地方鉄道バス
- 43・44系統の「月岡西緑町」停留所(2002年度より試験運行、その後本格運行)
- 大山コミュニティバス(富山市)
- 一部の路線・便・区間で実施
- 大沢野シルバータクシー(富山市)
- 「シルバータクシー利用証」保有者限定
- 大庄地区デマンドタクシー(富山市)
- 事前の会員登録が必要。2012年10月1日から2013年3月31日までの試行運行
- 魚津市民バス
- 一部の路線・便・区間で実施
- 射水市コミュニティバス
- 射水市デマンドタクシー
- 南砺市営バス
- 一部の路線・便・区間で実施
- 小矢部市乗合タクシー
- 石川県
- めぐーる(白山市)
- ふるさとタクシー(能登空港利用促進協議会)
- クローズドドアシステムを採用
- 津幡町福祉バス
- 山森・倶利伽羅・大窪・南横根・常徳・舟尾・材木
- 宝達志水町デマンド(乗合)タクシー
- 事前登録が必要。町民限定
- 西日本JRバス金沢営業所
- 福井県
- 福井市乗合タクシー
- 本郷ルートの一部区間
- 鶉山バス(鶉 - 宮ノ下 - 大安寺地域コミュニティバス運行協議会)
- 一部の便・区間で実施
- テクノポート号(えちぜん鉄道)
- ほやほや号(京福バス・福井市・越前町)
- あわら市乗合タクシー
- 事前登録が必要
- 大野市市営バス
- 旧和泉村地域の一部の路線・便
- 大野市乗合タクシー
- 全路線で実施(小山・木本堀兼線の一部の便のみ定期運行)
- 勝山市乗合タクシー
- 一部の路線・便・区間で実施
- フレンドリー号(越前町)
- 一部の曜日・ルート・便・区間で実施
- 今庄地区住民利用バス(南越前町)
- 一部の曜日・路線で実施
- 赤ふんバス(高浜町)
- 事前登録が必要。町民限定
東海地方[編集]
- 静岡県
- 遠州鉄道
- 遠鉄バス#デマンド運行・延長運行を参照。
- 浜松市自主運行バス
- しずてつジャストライン
- ふじみgo!
- 磐田市デマンド型乗合タクシー「お助け号」
- 袋井市 デマンドタクシー
- 掛川市 デマンドタクシー(曽我・和田岡エリア及び大須賀エリア)
- 牧之原市 デマンドタクシー
- 愛知県
- 豊橋市表浜乗合タクシー「愛のりくん」
- 豊田市
- 稲武地域バス「どんぐりバス」電話予約運行線
- 松平地域バス「松平ともえ号」電話予約運行便
- 下山地域バス「しもやまバス」
- 小原地域バス「おばら桜バス」
- 安城市 あんくるタクシー
- 西尾市 いこまいかー
- 江南市 いこまいCAR(予約便)
- 稲沢市 稲沢市コミュニティタクシー
- 新城市 新城市Sバス
- つくでバス(作手地域)
- やな線 地区線(八名地域)
- デマンド海老連谷線
- みよし市 さんさんバス 乗合タクシー
- 岩倉市 ふれ愛タクシー
2019年9月30日に廃止されたのり愛い~わ号(運行はあおい交通に委託)の代替として指定のタクシー会社(名鉄西部交通、尾張北部タクシー・犬山タクシー)に限り乗合タクシーとして利用可能。 - 豊明市 チョイソコとよあけ
- 飛島村 飛島乗合タクシー(海南病院通院支援タクシー)
- 南知多町 篠島乗合タクシー
- 武豊町 コミュニティバス「ゆめころん」乗合タクシー
- 設楽町・東栄町 おでかけ北設 予約バス
- 岐阜県
- 可児市コミュニティバス
- ふれあいバス(御嵩町)
- 郡上市自主運行バス
- 養老町オンデマンドバス
- 2012年11月15日より試行運行開始(無料)。2013年11月1日本格運行開始(有償)。
- 輪之内町デマンドバス
- 2015年1月5日より運行開始。
- 三重県
- 玉城町元気バス
- 2008年11月4日から東京大学が開発した「乗り合い型交通システム コンビニクル」を採用し、共同で実証実験を開始。
- 玉城町から運行・管理・運営を玉城町社会福祉協議会へ委託。(平成25年度事業費 1,900万円)
- 運行エリアは町内で、利用は町民に限る。利用者は事前に会員登録が必要となり、氏名・住所・連絡先の他、身体的の状態など生活機能面も登録される。(このデータが、「ICTを利活用した安心・元気な町づくり事業」による外出支援、見守りにも活用される)
- 運用時間は、9時〜17時で、年末年始以外運行。町内を3台の9人乗りワゴン車が走る。予約受付は30分前から2週間先まで予約可能。予約方法は電話での予約以外に、インターネット、ケータイ、スマートフォン(独自開発)、タッチパネル(43カ所設置)からもできる。利用料は無料。
- 伊勢市 おかげバスデマンド
- 伊勢市 沼木バス予約便
近畿地方[編集]
- 滋賀県
- 京都府
- 西日本ジェイアールバス福知山営業所
- 2007年3月1日より一部ルートで導入。2012年4月1日より一部ルート廃止・定期運行化。同社では「オンデマンドバス」と称した。
- 京丹後市営バス
- 豊栄竹野線、宇川線
- 2014年7月14日より実証運行を開始。同市のNPO法人気張る!ふるさと丹後町が予約と運行業務を受託。
- 豊栄竹野線、宇川線
- 久御山町デマンド乗合タクシー「のってこタクシー」
- 久御山町民限定で事前に利用登録が必要。
- 奈良県
- 奈良交通
- 関西文化学術研究都市精華・西木津地区 2002年11月〜12月・2003年7月〜11月実証実験
- 東吉野村コミュニティバス「ふるさと号」(相互タクシーが予約・運行業務を受託)
- 平日一部の停留所で乗車する場合や土休日の全便。
- 大阪府
- 阪急バス
- 日本で初めてデマンドバスを、過疎地域型・都市(住宅地)型ともに本格的に導入した事業者。当時はかなり先進的なシステムとして注目され、2000年以前は運輸関係を中心に多くの雑誌に取り上げられた。
- 大阪府能勢町(能勢デマンドバス)、日本初(1972年-1997年)。
- 大阪府箕面市阪急間谷住宅(間谷ミディバス・コールモービルシステム) 1975年5月10日より。現在は一般路線化。
- 日本で初めてデマンドバスを、過疎地域型・都市(住宅地)型ともに本格的に導入した事業者。当時はかなり先進的なシステムとして注目され、2000年以前は運輸関係を中心に多くの雑誌に取り上げられた。
- 大阪市交通局
- 大阪市平野区
- 2013年に廃止された赤バス区役所〜南巽の代替として予約制コミュニティ交通(福祉輸送)を1年間限定で実施。
- 堺市乗合タクシー
- 大阪市生野区・平野区
- 兵庫県
- 朝来市コミュニティバス「アコバス」(神姫グリーンバスが予約・運行業務を受託)
- 2007年1月より運行開始。11路線中の2路線(朝来市生野町内を走るコース)について、事前に電話で予約することにより最寄の停留所へ行く方法を取っている。
予約がない場合には運行されない。これにより細かなルート設定ができ、便数を増やせる上に全地区に停留所を置けるメリットがある。
- 2007年1月より運行開始。11路線中の2路線(朝来市生野町内を走るコース)について、事前に電話で予約することにより最寄の停留所へ行く方法を取っている。
四国地方[編集]
高知県
- 中村まちバス(四万十市)
- 2000年4月より試験運行、その後本格運行。開発元株式会社 A. V. プラニング。
- 空港乗合タクシー
- 高知市デマンド(予約)型乗合タクシー(高知市)
- エリア型
- 鏡あい愛号(鳥越 - 川口 - 鏡地域)
- 土佐山かわせみ号(みづき坂中央 - 土佐山地域、小坂峠 - 土佐山庁舎 - 土佐山地域)
- 久重かわせみ号(土佐山地域 - 小坂峠 - 久重地域)
- 路線型
- 円行寺かわせみ号(みづき坂中央 - 円行寺 - 土佐山地域)
- はるちゃん号北ルート(新川通 - 春野高校前 - 春野運動公園 - 内ノ谷 - 団地南口)
- はるちゃん号南ルート(弘岡上 - 新川通 - 新川 - 秋山 - JAはるの - 諸木郵便局 - 長浜 - 団地南口)
- しおかぜ号(JAはるの - 春野庁舎 - 新川通 - 新川 - 仁ノ - 甲殿 - 長浜 - 団地南口)
- みませ号(団地南口 - 長浜 - 東塩谷公民館 - 御畳瀬漁協 - 渡船場 - 塩谷 - 長浜 - 団地南口)
- うらど号(桂浜 - 浦戸 - 藻洲潟または南地 - 長浜 - 団地南口)
- 予約型医大病院乗合タクシー一宮線(刑務所前 - 蒲原団地 - 医大病院 - 布師田 - 一宮駅前 - 一宮バスターミナル)
- 予約型医大病院乗合タクシー美術館通線(美術館通 - 大津バイパス - 領石通 - 土佐大津駅 - 中島 - ひまわり幼稚園 - 医大病院)
- エリア型
中国地方[編集]
- 広島県
- 岡山県
- 真庭市コミュニティバス
- 22系統(八束ルート)
- 23系統(川上ルート)
- 28系統(西河内ルート)
- 30-2系統(振興局・湯原ルート(コミュニティバス))
- 33系統(福谷・寺河内ルート)
- 34系統(二ノ氏ルート)
- 瀬戸内市デマンドバス「モーモーバス」(瀬戸内市牛窓地域)
- 2012年7月1日から2014年3月まで実証運行。自宅から目的地までのドアトゥドアで送迎する。
- 運行事業者は東備バス株式会社で、瀬戸内市の指定管理者として、バスの運行、管理、運営を行う。
- 利用者は事前に利用登録し、予約を行うことでバスに乗車できる。運行時間は8時〜16時。予約は1ヶ月前から当日30分前まで受付可能。1日に何回乗っても300円。9人乗りワゴンタイプ2台で運行。車両には手摺やステップを改造したものを使用し、高齢者の乗り降りに配慮している。予約時は希望する出発時刻か到着時刻を指定できるため、路線バスとの乗り入れも容易に行える。瀬戸内市商工会との連携により、モーモーバス利用者は商店等で割引サービスが受けられ、地域活性化も図る。
- ICT(コガソフトウェア株式会社「孝行デマンドバス」)を活用し、地域ニーズに即した生活交通ネットワークの構築を積極的に展開している。
- 玉野市デマンドタクシー「シータク」
- 2014年4月より本格運行開始。
- 2014年6月よりICT(コガソフトウェア株式会社「孝行デマンドバス」)を活用し、4エリア制のセミデマンド方式で運行している。
- 鳥取県
- 島根県
- 山口県
- 福岡空港アクセス便
- 山口市・宇部市内〜福岡空港(山口第一交通)
九州地方[編集]
以下の各要件に該当するデマンドバス
- 始発時刻もしくは終着時刻が決まっている
- 所定の停車地でのみ乗降可能
- 利用者登録なしで利用可能、もしくは誰でも利用者登録可能
名称・愛称 | 運行主体 | 主な運行区間・区域 | 備考 |
---|---|---|---|
福岡県 | |||
のるーと | 西日本鉄道 | 福岡市東区アイランドシティ地区 福岡市西区壱岐・野方地区 宗像市日の里地区 |
|
板屋脇山線 | 飯倉タクシー | 脇山 - 板屋(福岡市早良区) 中ノ島公園(那珂川市) - 板屋 |
福岡市による支援あり |
大字西地区乗合タクシー | 飯倉タクシー | 福岡市早良区(内野 - 西) | 福岡市による支援あり |
あいのりタクシー | 朝倉市 | 朝倉市内各地 | |
おでかけ交通 | ひまわりタクシー | 中谷 - 平尾台(北九州市小倉南区) | 定期便運行日以外の日に予約制で運行 |
なかよし号 | 中間市 | 中間市街地 - 垣生・下大隈 中間市街地 - 砂山・底井野 |
|
小塩・妹川地区のりあいタクシー | うきは市 | うきは市民センター - 小塩地区 うきは市民センター - 妹川地区 |
|
有明佐賀空港リムジンタクシー | 有明佐賀空港活性化推進協議会 | 福岡県南部7市町 - 佐賀空港 | |
佐賀県 | |||
有明佐賀空港リムジンタクシー | 有明佐賀空港活性化推進協議会 | 佐賀県17市町 - 佐賀空港 | |
長崎県 | |||
鷹島のりあいタクシー | 松浦市 | 鷹島島内各地と船着場を結ぶ | |
熊本県 | |||
まるおか号 | 球磨郡山江村 | 人吉市街地 - 山田 人吉市街地 - 万江 |
|
大分県 | |||
日田市営バス | 日田市 | ||
鹿児島県 | |||
瀬戸内海浜バス | 南部交通 | 古仁屋 - 清水 - 運動公園 古仁屋 - 節子 - 嘉徳 古仁屋 - 蘇刈 - ヤドリ浜 (いずれも大島郡瀬戸内町) |
左記の区間のうち末端部のみデマンド運行 |
沖縄県 | |||
おでかけなんじい | 南城市 | 南城市内各地 | |
国頭村営バス | 国頭村 | 辺士名 - 比地 辺士名 - 奥 |
一部の便は予約なしの定時定路線運行 |
関連項目[編集]
脚注[編集]
- 注釈
- 出典
- ↑ 谷沢保 (1972). “バス経営における決断と実行-ディマンド・バスの意味をきく―”. 運輸と経済 32(9): 42-47.
- ↑ 辻 弌朗 (1972). “能勢町デマンドバスシステムについて”. トランスポート 22(9): 32-36.
- ↑ a b 『ハートフルネットワーク : 阪急バスこの15年 : 阪急バス株式会社創立75周年記念誌』 阪急バス株式会社、2002年。
- ↑ 谷沢 保 (1975). “デマンドバスの新方式―阪急間谷団地バス―”. 高速道路と自動車 13(10): 53-58.
- ↑ 辻 弌朗 (1976). “バス最前線からの報告―能勢町デマンドバス・箕面市間谷コールモビルシステ ム―”. 運輸と経済 36(6): 39-45.
- ↑ 砂田洋志「高知県四万十市の地域公共交通システムの調査報告 : 中村まちバスの調査報告」、『山形大学紀要. 社会科学』第46巻第1号、山形大学、2015年7月、 121-138頁、 、 。
- ↑ 全国デマンド交通システム導入機関連絡協議会
- ↑ 「電話でバス」を運行しています - みどり市(2016年5月31日更新/2017年2月1日閲覧)
- ↑ “相乗りタクシー(デマンド交通)”. 新潟市北区. 2020年9月5日確認。
- ↑ “三条市デマンド交通”. 三条市. 2020年9月5日確認。
- ↑ 清水プラント3を拠点とするバス路線再編社会実験について - 福井市
- ↑ “堺市乗合タクシー” (日本語). 堺市. 2020年6月12日確認。
- ↑ “Osaka Metro Groupによる大阪市で初めてのAIオンデマンド交通の社会実験が始まります” (日本語). 大阪市. 2020年6月12日確認。
- ↑ “オンデマンドバスの社会実験を2021年3月30日から開始します” (日本語). 大阪市高速電気軌道. 2020年6月12日確認。
参考文献[編集]
- 地方におけるオンデマンド交通の可能性と課題(PDF) - 鈴木文彦、オペレーションズ・リサーチ2012年3月号、pp.124-129
外部リンク[編集]
- デマンド交通システム - NTT東日本
- 東京大学オンデマンド交通プロジェクト - 東京大学大学院新領域創成科学研究科
- 孝行デマンドバス - コガソフトウェア株式会社
- バスルート作成・位置情報システム - テクノ・マインド株式会社
- 株式会社AVプランニング
- 前橋市・みどり市・豊田市・四万十市・南伊勢町・ニセコ町・美濃市・君津市・本庄市にソリューションを提供している。
- 中部地区のコミュニティバス運行状況 - 中部運輸局
- 中部地区のコミュニティバス運行状況を掲載。利用時予約要否によりデマンドバスかどうかを確認することができる。