新城市Sバス

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新城市Sバス(しんしろしSバス)とは、愛知県新城市コミュニティバスである。市民の間ではSバスと呼ばれることも多い。

概要[編集]

元々Sバスは旧新城市域の東郷中学区北部、千郷中学区北部の交通環境改善を図って新設された路線に付けられた愛称で、後に自家用自動車で運行されていた旧鳳来町営バス、旧作手村営バスの路線も総称するようになった。
地域間路線の作手線を除き、小中学校のスクールバスの返しに通院等の一般利用者も乗せているような性格で、平日と土曜日の子供の登下校の時間帯を中心に運行して日曜祝日は運休という路線も多い。

路線ごとに運行委託事業者が異なる。詳細は各路線の項目を参照。

路線[編集]

豊鉄バス委託[編集]

豊鉄バス新城営業所に委託。元は全て豊鉄の直営路線で豊鉄バスの路線図にも掲載があるが、豊鉄バスの発行する乗車券類は使用できない。作手線以外は土日祝年末年始運休。

吉川市川線
新城市民病院 - 舟着小学校 - 吉川上 - 舟着小学校 - 市川 - 舟着小学校 - 新城市民病院
市川地区の少子化と利便向上で路線を新城市民病院 - 吉川間往復とし、舟着小学校 - 市川間は乗合タクシー運行として集落をくまなく運行する社会実験が2024年(令和6年)5月16日から年度内一杯実施されている。
作手線
新城富永 - 中町 - 新城市民病院 - 作手高里
新城富永 - 中町間は便により3ルート(市役所経由・東新町経由・新城警察署経由)に分かれる。

豊鉄タクシー委託[編集]

豊鉄タクシー新城営業所に委託。やな線は14人乗り(旅客定員13人)のマイクロバス[1]、やな線以外は10人乗り(旅客定員9人)ジャンボタクシーで運行しており、駅前が狭くバスの乗り入れが困難な東新町駅前、大海駅、野田城駅や新城駅前ロータリーにも停留所を設置。北部線、やな線は平日運行。

北部線
新城郵便局 - 新城駅 - 新城市民病院 - 新城市役所 - 東新町駅 - 保健センター - 歴史資料館 - 大海駅 - 緑が丘
西部線
川田原滝 - 稲木 - 新城郵便局 - 新城市役所 - 新城東高校
やな線
桜淵公園 - 新城市民病院 - 野田城駅 - 一鍬田 - 八名小学校前 - 富岡ふるさと会館
2024年8月26日運行開始。桜淵公園 - 野田城駅 - 一鍬田 - 富岡ふるさと会館間の幹線区間と一鍬田と富岡で接続する八名地区をくまなく廻る枝線区間に分かれる。枝線区間の利用は予約が必要。

新城市の自家用バスで運行[編集]

以下の路線は市が所有する自家用バスを利用し、自家用有償旅客運送の形態で運行されている。

鳳来・東郷地区[編集]

秋葉七滝線
本長篠駅前 - 三河大野駅前 - 細川/阿寺 - 向久保 - 三河大野駅前 - 本長篠駅
ルートの殆どは国鉄バス遠三線の愛知県内区間と同じだが、本長篠 - 三河大野間は豊橋鉄道の路線だった。
長篠山吉田線
本長篠駅前 - 下吉田 - 柿本城跡 - 郷ヶ平 - 本長篠駅前
遠州鉄道鳳来寺線の愛知県内区間を引き継ぐ形で運行を開始。2023年9月までは県境を越えて静岡県浜松市の田沢まで運行していた。田沢では極めて限られた条件ながら浜松市自主運行バスに乗り継ぐことが出来、鉄道を利用せずに三河と遠州を移動することが出来た。
布里田峰線
玖老勢 → 長楽 → 布里 → 大輪/大輪 → 布里 → 長楽 → 鳳来総合支所
豊橋鉄道バスの路線(新城 - 大海 - 布里 - 大輪 - 田峯)を継承。国道257号経由。
塩瀬線
大海駅 - 長楽 - 玖老勢 - 布里 - 塩瀬 - 上島田
豊橋鉄道バスの路線を継承。豊橋鉄道バス時代は玖老勢から本長篠駅に乗り入れていた。
鳳来寺山もっくる新城線
もっくる新城 - 新城総合公園 - 長篠城址前 - 本長篠駅前 - 三河大野駅前 - 井代 - 湯谷温泉駅南 - 鳳来寺山山頂
2020年(令和2年)10月に運行を開始したSバスの中で最も新しい路線であり、元が民間バス会社の路線ではなかった路線[注 1]。大海駅は経由しない。2024年10月に「湯谷温泉もっくる新城線」から路線名を改めた。
デマンド海老連谷線
豊鉄バスの四谷千枚田線が2023年(令和5年)9月限りで休止されたため、豊鉄バス海老バス停接続の代替交通手段として新設。1年間は海老四谷連合地区デマンドバスとして社会実験中で無料だったが、翌年10月よりSバス化。

作手地区[編集]

つくでバス守義線
診療所前 - 高里 - 守義 - 鳴沢橋
守義以南は旧南設楽郡では珍しい名鉄バス、守義以北は豊鉄バスの路線を継承している。
つくでバスデマンド路線
作手地区内を巡回し、予約のあった便・区間を運行。作手地区の他、北設楽郡設楽町の田峯バス停、鳳来地区の塩瀬バス停、豊田市のAコープ下山店バス停も乗降先として指定できる。

過去路線[編集]

中宇利線
旧新城東高校 - 新城市民病院 - 一鍬田( - 八名井 - 一鍬田)- 八名小学校前 - 富岡 - 小畑 - 大原 - 富岡 - 一鍬田 - 八名井 - 一鍬田 - 新城市民病院 - 旧新城東高校
一鍬田 - 八名井間と富岡 - 小畑間が往復折り返しとなる豊鉄バス委託路線で八名井は旧新城東高校発は午前中のみ経由だが、旧新城東高校着は全て経由していた。土休日は運休していた。2024年8月24日にやな線に再編され廃止。[注 2]

脚注[編集]

  1. 但し。1980年代半ばまで、本長篠 - 井代 - 鳳来寺山頂の豊鉄バスの路線があり、1970年代には、豊橋バスターミナルから直通の特急便もあった。
  2. 過去の新城市Sバス公式HPでは、大原から新城市中心部に向かうバスのみ存在するように見えたが、実際は新城市中心部からの往来も可能で、新城市中心部から小畑へ向かうバスで小畑で降車しなければ大原方面へ行くことが可能だった。
出典