JR西日本183系電車

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国鉄485系電車 > JR西日本183系電車
JR西日本183系電車
運用者西日本旅客鉄道
改造年1990年 - 1991年
1996年・2004年・2009年
改造元485系
改造両数116両
廃車年2015年
最高運転速度120Km/h
設計最高速度160Km/h
電源方式直流1500V
主電動機MT54
制御方式抵抗制御・直並列組合せ・弱め界磁
歯車比22:77
台車DT32(M車)
TR69(T車)
主な走行路線福知山線
山陰本線
主な運用特急
所属車両
センター
福知山電車区

JR西日本183系電車とは、1990年にJR西日本485系・489系より改造した直流特急型電車である。国鉄時代に製造された「183系」との関係はない。

概要[編集]

1986年の福知山線電化開業に伴い特急「北近畿(現こうのとり)」が登場することとなった。使用車両には当時381系に置き換えられ運用を失っていた日根野の485系を福知山に転属。これが当番台の元となる。

1990年、七尾線電化開業に伴いJR西日本では113系を改造した415系800番台を投入することになった。だが、この改造の際に113系に搭載する交直流切り替え機器をどこから持ってくるのかが論点となった。そこで目がつけられたのが福知山線で活躍している485系電車である。
福知山線内のみの運用となっていた485系電車には交直流切り替え機器搭載の必要はなく、使用休止となっていた。そこで113系に搭載することとなった。交直流切り替え機器を撤去した485系電車は形式を改め、183系となった。

主に北近畿対京阪の特急の運用に使用され、特急北近畿の他「たんば・きのさき」、「まいずる」、「はしだて」などの運用に使用された。後に追加改造され合計116両が改造された。だが、当形式も元を辿れば485系。流石に経年劣化を見逃すことはできず、2015年に287系289系に置き換えられ形式消滅した。

本番台の特筆すべき点としては、485系改造のため混結運用ができることが挙げられる。実際、阪神淡路大震災による輸送力増強便には京都から485系のモハユニットを借り入れたり、定期運用でも485系の初期型モハユニットを混結するなどといったものがある。

形式区分[編集]

ここでは、上から改造された順となっている。

700・800番台[編集]

特急「くろしお」で使用されていた日根野の485系を福知山に転属したグループである。先述の通り、七尾線電化で使用される415系に交直流切り替え機器を譲渡したため直流専用となった。当グループはJR西日本183系の第1次グループとなる。
同番台は183系で初めて制御二等車(クロ・クロハ183形)を登場させたグループとなる。制御二等車の改造には特急「雷鳥」で使用されていた485系を追加改造し転入している。

200・300番台[編集]

特急「スーパー雷鳥」・「しらさぎ」で使用されていた485系が683系に置き換えられ運用を失い、改造の上福知山に転属したグループ。上記の700・800番台とは異なり交直流切り替え機器は使用停止のみとなっている。
また、183系で初めての制御電動車(クモハ183形)が登場。特急しらさぎで使用されていた電気連結器を使用し、綾部駅での特急たんば/きのさき・まいずる分割併合がスムーズに行えるようになっている。
クモハ183形は他の183系とは異なる外観をしており、低運転台や全長が長いことが特徴としてあげられる。

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