JR片町線
西日本旅客鉄道 H 片町線(学研都市線)日本貨物鉄道 | |
---|---|
基本情報 | |
通称 | 学研都市線(木津駅 - 京橋駅間) 城東貨物線(神崎川信号場 - 吹田貨物ターミナル駅間、正覚寺信号場 - 平野駅間) |
国 | 日本 |
所在地 | 京都府、大阪府 |
種類 | 普通鉄道(在来線・幹線) |
起点 | 木津駅 |
終点 | 京橋駅 |
駅数 | 24駅 |
電報略号 | カタセ[1] |
路線記号 | H(支線を除く) |
開業 | 1895年8月22日 |
所有者 | 西日本旅客鉄道 |
運営者 | 西日本旅客鉄道 日本貨物鉄道 |
車両基地 | 網干総合車両所明石支所ほか |
使用車両 | 207系、321系 |
路線諸元 | |
路線距離 | 44.8 km(木津駅 - 京橋駅間) 3.7 km(神崎川信号場 - 吹田貨物ターミナル駅間) 1.5 km(正覚寺信号場 - 平野駅間) |
軌間 | 1,067 mm |
線路数 | 複線(松井山手駅-京橋駅間)、単線(左記以外) |
電化方式 | 直流1,500 V 架空電車線方式 |
閉塞方式 | 自動閉塞式 |
保安装置 | ATS-PおよびATS-SW(拠点P方式) |
最高速度 | 110 km/h |
片町線(かたまちせん)とは木津駅と京橋駅とを結ぶ西日本旅客鉄道の鉄道路線である。JR東西線と合わせて「JR東西線・学研都市線」と呼ばれることもある。なお、正式路線名である「片町線」が使われることはほぼない。
概要[編集]
木津駅を起点とし、祝園駅から京田辺駅まで近鉄京都線と並行して北へ向かい、生駒山地を迂回して長大トンネルや長大橋梁もなく、京阪本線の東側を西へ向かい大阪市ヒガシの中心部へ至る。
沿線状況[編集]
- 京橋 - 四条畷間
京橋駅地平ホームから東へ向かう。西へ向かうJR東西線とは直通運転を行っている。北からおおさか東線を合流すると方向別複々線となり、高架線となって鴫野駅に至る。ここから高架を降りると橋上駅の放出駅に到着。南へおおさか東線を分岐し、複線となって寝屋川と平行して東へ向かうと再び高架線となり、鴻池新田駅に到着する。
- 四条畷 - 松井山手間
この節はまだ執筆途中です。加筆、訂正して下さる協力者を募集中!
- 松井山手 - 木津間
京田辺駅から祝園駅まで近鉄京都線と並走。同志社大学京田辺キャンパス設置による学生需要があるものの、区間内の輸送実績は、近鉄線に比べ圧倒的に劣勢である。
沿線施設[編集]
運行[編集]
- JR宝塚線から直通する区間快速はほとんどが塚口駅発だが、他に新三田駅発と宝塚駅発が設定されており、JR宝塚線内は快速として運行され道場駅、武田尾駅、生瀬駅を通過する。
JR宝塚線に直通する列車はJR宝塚線内は各駅停車で運行する。 →木津22:33発の区間快速5549MはJR宝塚線内は快速 - 平日夜間に1本だけ、西明石から各停でJR神戸線経由で直通して木津経由で奈良駅まで運行する区間快速がある。
沿革[編集]
この節はまだ執筆途中です。加筆、訂正して下さる協力者を募集中!
駅一覧[編集]
- 駅名 … ◇:貨物取扱駅(定期貨物列車の発着なし)、阪:特定都区市内制度における「大阪市内」エリアの駅
- # … 待避可能駅
- 停車駅
- 普通…すべての駅に停車
- 区間快速・快速…●印の駅は停車、|印の駅は通過
- 線路 … ∥:複線区間、◇・|:単線区間(◇は列車交換可能)、∧:ここより下は複線
- 駅ナンバーは2018年3月より導入[2]
愛称 | 駅 ナンバー [3] |
駅名 | 駅間 営業キロ |
累計 営業キロ |
区間快速 | 快速 | 接続路線 | 線路 | 所在地 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
学研都市線 | JR-H18 | 木津駅 | - | 0.0 | ● | ● | 西日本旅客鉄道:関西本線(Q 大和路線・朝夕の一部列車が直通)(JR-Q38)・D 奈良線 (JR-D19) | | | 京都府 | 木津川市 | |
JR-H19 | 西木津駅 | 2.2 | 2.2 | ● | ● | | | |||||
JR-H20 | 祝園駅 | 2.9 | 5.1 | ● | ● | 近畿日本鉄道:B 京都線 …新祝園駅 (B21) | ◇ | 相楽郡 精華町 | |||
JR-H21 | 下狛駅 | 2.3 | 7.4 | ● | ● | | | |||||
JR-H22 | JR三山木駅 | 2.0 | 9.4 | ● | ● | ◇ | 京田辺市 | ||||
JR-H23 | 同志社前駅 | 1.1 | 10.5 | ● | ● | | | |||||
JR-H24 | 京田辺駅 | 1.9 | 12.4 | ● | ● | 近畿日本鉄道:B 京都線 …新田辺駅 (B16) | ◇ | ||||
JR-H25 | 大住駅 | 2.1 | 14.5 | ● | ● | ◇ | |||||
JR-H26 | 松井山手駅 | 2.5 | 17.0 | ● | ● | ∧ | |||||
JR-H27 | 長尾駅 | 1.6 | 18.6 | ● | ● | ∥ | 大阪府 | 枚方市 | |||
JR-H28 | 藤阪駅 | 1.6 | 20.2 | ● | | | ∥ | |||||
JR-H29 | 津田駅 | 1.6 | 21.8 | ● | | | ∥ | |||||
JR-H30 | 河内磐船駅 | 3.2 | 25.0 | ● | ● | 京阪電気鉄道:KH 交野線 …河内森駅 (KH66) | ∥ | 交野市 | |||
JR-H31 | 星田駅 | 2.1 | 27.1 | ● | ● | ∥ | |||||
JR-H32 | 寝屋川公園駅 | 1.7 | 28.8 | ● | | | ∥ | 寝屋川市 | ||||
JR-H33 | 忍ケ丘駅 | 1.3 | 30.1 | ● | | | ∥ | 四條畷市 | ||||
JR-H34 | 四条畷駅# | 1.9 | 32.0 | ● | ● | ∥ | 大東市 | ||||
JR-H35 | 野崎駅 | 1.3 | 33.3 | | | | | ∥ | |||||
JR-H36 | 住道駅# | 2.2 | 35.5 | ● | ● | ∥ | |||||
JR-H37 | 鴻池新田駅 | 2.4 | 37.9 | | | | | ∥ | 東大阪市 | ||||
JR-H38 | 徳庵駅# | 1.9 | 39.8 | | | | | ∥ | |||||
JR-H39 | 阪 放出駅# | 1.8 | 41.6 | ● | ● | 西日本旅客鉄道:F おおさか東線 (JR-F08) | ∥ | 大阪市 | 鶴見区 | ||
JR-H40 | 阪 鴫野駅 | 1.6 | 43.2 | | | | | 西日本旅客鉄道:F おおさか東線 (JR-F07) 大阪市高速電気軌道:I 今里筋線 (I19) |
∥ | 城東区 | |||
JR-H41 | 阪 京橋駅 | 1.6 | 44.8 | ● | ● | 西日本旅客鉄道:H JR東西線(一部列車を除き直通運転)・O 大阪環状線 (JR-O08) 京阪電気鉄道:KH 京阪本線 (KH04) 大阪市高速電気軌道:N 長堀鶴見緑地線 (N22) |
∥ |
祝園駅・同志社前駅・大住駅・藤阪駅・津田駅・寝屋川公園駅・鴻池新田駅がJR西日本交通サービスによる業務委託駅、西木津駅・下狛駅・JR三山木駅が無人駅、それ以外の駅はJR西日本の直営駅である。
貨物支線[編集]
「おおさか東線#城東貨物線」も参照
- 全駅・信号場とも大阪府内に所在。
- 千里信号場は1932年7月8日廃止。
- 吹田駅は2012年10月8日までの書類上の終点であった。同日付で終点を吹田貨物ターミナル駅に変更。
駅名 信号場名 |
営業キロ | 接続路線 | 所在地 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
城東貨物 南連絡線 |
正覚寺信号場 | 0.0 | 西日本旅客鉄道:おおさか東線 | 大阪市 | 平野区 | |
平野駅 | 1.5 | 西日本旅客鉄道:関西本線 日本貨物鉄道:関西本線貨物支線(百済貨物ターミナル駅方面) | ||||
城東貨物 北連絡線 |
神崎川信号場 | 0.0 | 西日本旅客鉄道:おおさか東線 | 東淀川区 | ||
千里信号場 | 1.8 | |||||
(吹田駅) | 2.2 | 西日本旅客鉄道:東海道本線(本線) | 吹田市 | |||
(貨)吹田貨物ターミナル駅 | 3.7 | 西日本旅客鉄道:東海道本線(本線・北方貨物線・梅田貨物線・大阪ターミナル線) |
廃止区間[編集]
括弧内の数値は起点からのキロ程。
- 2019年3月16日廃止区間
- (放出駅 -) 鴫野駅 (0.0) - 巽信号場 (1.3) - 都島信号場 (4.1) - 神崎川信号場 (6.9)
- 全区間が現在のおおさか東線と重複。1987年4月1日の国鉄分割民営化と同時に登記上の起点を放出駅から鴫野駅に変更。巽信号場は1985年3月14日、都島信号場は1984年2月10日にそれぞれ廃止。最末期の2018年12月25日よりおおさか東線延伸区間の試運転が開始されたため、 神崎川信号場を新設。
- 2008年3月15日廃止区間
- 放出駅 (0.0) - 俊徳道信号場 - 蛇草信号場 (4.8) - 正覚寺信号場 (6.9) - 竜華信号場 (9.6) - 八尾駅 (10.4)
- 放出駅 - 正覚寺信号場間は現在のおおさか東線と重複。竜華信号場(旧:竜華操車場)は1997年7月28日、蛇草信号場は2003年3月にそれぞれ廃止。おおさか東線建設の進捗に伴い2007年12月6日から2008年3月9日のみ俊徳道信号場を設置し、最末期の2008年3月9日に正覚寺信号場を新設。
- 1997年3月8日廃止区間
- 京橋駅 (0.0) - 片町駅 (0.5)
- 1982年11月15日廃止区間
- 放出駅 (0.0) - 鴫野駅 (1.6) - (貨)淀川駅 (4.8)
- (貨)淀川駅 (0.0) - 巽信号場 (2.2) - 都島信号場 (5.0) - 千里信号場 (9.6) - 吹田駅 (10.0)
- 淀川電車区出入区のため、1985年3月14日まで線路は存続した。放出駅 - 鴫野駅間、巽信号場 - 吹田駅間は現存区間ならびに現在のおおさか東線と重複。千里信号場は1932年7月8日廃止。
- 1961年4月25日廃止区間
- 京橋駅 (0.0) - (貨)淀川駅 (1.8)
- 大阪環状線から分岐。淀川電車区出入区のため1985年3月14日まで路線は存続した。
- 廃止時期不明
- 放出駅 - (寝屋川聯絡所) - 中野町信号場 - 桜ノ宮駅
- 1913年11月15日開設の非営業の連絡線で同日廃止の網島駅経由の路線の代替をなすものだが、廃止時期不明。京橋駅 - 淀川駅間の貨物線がこの路線をオーバークロスするように建設されている。
- 1913年11月15日廃止区間(桜ノ宮線)
- 放出駅 (0.00) - 寝屋川聯絡所 (2.3) - 網島駅 (3.86) - 桜ノ宮駅 (4.99)
- 1907年8月21日廃止区間
- 加茂駅 (0.0) - 新木津駅 (6.12)
廃駅[編集]
括弧内は木津駅起点の営業キロ。廃止区間の駅を除く。
- 新木津駅:1907年給炭所に格下げ、1911年廃止、木津駅 - 西木津駅間(約0.6)
- 東住道仮乗降場:1948年頃廃止、野崎駅 - 住道駅間
- 新喜多駅:1916年廃止、鴫野駅 - 京橋駅間(約44.0)
その他[編集]
松井山手駅から北東へ分岐して、奈良線新田駅・稲荷駅経由で東海道本線山科駅に接続するJR第二京阪線計画があったが、実現しなかった。なお、新大阪駅や大阪貨物ターミナル駅から片町線に合流するルートの支線構想もあり、前者はおおさか東線で実現したものの、後者は実現しなかった。
ちなみに、新大阪駅から城北公園通駅経由で徳庵駅方面に直通する列車は未だ実現していない。
脚注[編集]
- ↑ 日本国有鉄道電気局 『鉄道電報略号』、1959年9月17日、22頁。
- ↑ 近畿エリアの12路線 のべ300駅に「駅ナンバー」を導入します! - 西日本旅客鉄道ニュースリリース 2016年7月20日
- ↑ 「駅ナンバー」一覧表(PDF) - 西日本旅客鉄道、2016年7月20日
関連項目[編集]
- MBSヤングタウン - 毎日放送のラジオ番組。角淳一・笑福亭鶴光パーソナリティ時代に、鶴光が番組内で沿線(四条畷市)出身の角に対し「牛が牽いてる片町線」「葉っぱが切符の片町線」で揶揄することがしばし見られた。
外部リンク[編集]
- 学研都市線:JR西日本 列車走行位置
- 学研都市線で行こう - 片町線複線化促進期成同盟会