増山城

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増山城(ますやまじょう)とは、現在の富山県砺波市増山にかつて存在した日本である。

概要[編集]

現在の砺波市の北東端、高岡市との境界近くに存在していた城である。和田川に臨む断崖上の標高148メートルの山頂に存在した中世の典型的な山城であった。

この城は南北朝時代富樫光信(次郎)によって築城され、後に越中国守護代神保氏居城となった。戦国時代には松倉城守山城と共に越中三大城に数えられた。戦国時代前期の永正3年(1506年)に越後国守護代の長尾能景によってこの城は攻められるが、神保慶宗はこれを撃退して能景は般若野で敗死した。能景の遺児・為景は永正16年(1519年)に増山城を攻めて、翌永正17年(1520年)に父の仇である慶宗を太田荘で戦死させた。その後も神保氏と上杉謙信の奪い合いが続いている。

天正13年(1585年)に越中征伐を行なった豊臣秀吉佐々成政肥後国移封すると、増山城は前田利家の支配下とされ、利家は文禄2年(1593年)に娘婿の中川光重を城代として入れた。元和元年(1615年)、江戸幕府一国一城令により廃城となった。

現在の城跡にはかつての城主・神保良衡が植えさせたという増山杉が生い茂り、土塁や空堀、屋敷跡、井戸などがわずかに残されている。また、和田川の増山ダム湖を中心としたハイキングコースとして整備されており、この城跡は富山県指定の史跡でもある。

アクセス[編集]

  • 砺波駅からバスで25分、増山を下車。

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