国鉄101系電車
国鉄101系電車とは、国鉄が設計・開発した通勤型直流電車である。
概要[編集]
国鉄初のカルダン式駆動を用いた電車で[1]、当初はモハ90系と呼ばれていたが、後に鉄道車両の命名に関する規定が改正され、現在の形式名になった。 当初は全車両電動車であったが、変電所の容量不足のため編成に付随車を組み込むことになったのだが、もともと全車両電動車として使うことを前提に設計されたため加速度が低く、本格的な新性能化は後継の103系やそれをベースにした車両によって完了することになる。
車体構造[編集]
国鉄モハ72系電車全金属車を引き継いだ片側4扉ロングシートだが、扉は両開きとなっている。
沿革[編集]
登場から20年を経過した時点でまだ国鉄モハ72系電車が現役だったにも関わらず国鉄103系電車の増備によって廃車が始まり、国鉄201系電車の登場によって廃車が本格的に始まった。
改造[編集]
冷房化改造[編集]
101系は非冷房で登場したが、一部の車両は冷房化改造された。
他系列への改造[編集]
サハ103形750番台[編集]
サハ101を103系に改造したものである。一部車両は方向幕の設置が行われた。
「国鉄103系電車#サハ103形750番台」も参照
クハ103形2000・2500番台[編集]
クハ101を103系に改造したものである。
「国鉄103系電車#クハ103形2000・2050番台」も参照
国鉄145系電車[編集]
事業用車には国鉄モハ72系電車改造車が運用に就いていたが改造種車が底をついたので、余剰となった101系を改造し145系とすることにした。
詳細は「国鉄145系電車」を参照
他社への譲渡[編集]
秩父鉄道へ3連12本、計36両が譲渡され、吊り掛け車の100形や800系を置き換えた。入線にあたってパンタグラフをPS13形に交換し、主電動機をデチューンするなどの小改造がなされた。その後も冷房化などを行って20年以上大事に使用してきたが、寄る波には勝てず、2009年から廃車が始まり、2014年までに引退し、形式消滅となった。
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その他[編集]
保存車[編集]
鉄道博物館にクモハ101-902が保存されている。
関連項目[編集]
脚注[編集]
JR西日本の鉄道車両 |